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ベルトーチカ・イルマ(Beltorchika Irma)は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムUC』に登場する架空の人物(女性)。(声:川村万梨阿) 反地球連邦組織エゥーゴを支援する組織、カラバの一員で愛機は複葉機「コメット」。金髪碧眼の女性。年齢は不明だが、小説『Ζ』では「まだ少女」という描写があった。 本業はジャーナリストだが、義父がカラバの援助を行っている関係から自らもカラバの活動に身を投じる。両親を一年戦争のコロニー落としで亡くしており、戦災孤児となったために養女として引き取られ、育てられた。好戦的な男性を嫌っており、クワトロ・バジーナのことは「平和なインテリジェンスを感じない」と評している[1]。ステータス主義な性格に加え、己の興味を優先するあまり対人関係での距離感には無頓着であり、カミーユ・ビダンやミライ・ノアからもそういう部分を厳しく指摘されることもあった(後述)。 初登場時には、カミーユとクワトロを宇宙に離脱させるため、複葉機「コメット」でアウドムラに合流し、必要なシャトルを備えるヒッコリーへ導く。そこで一年戦争の英雄として知っていたアムロ・レイと出会い、興味を持った後は恋仲にまでなっている。アムロと初対面の後に「この人は何かに怯えている」とモビルスーツに乗る事に躊躇する彼に「目を覚ませばいいのよ」と彼女が後押しした経緯もあるが、パイロットとしてのアムロの復活を望みつつ彼を危険に晒したくない、戦争は大嫌いだが戦う時は自分も躊躇なく銃座に付く、と矛盾を抱えながら戦災孤児の境遇として生きてきた。かつ、母性本能が強い女性としてアムロも感謝していたが自分が戦士として軟弱になってしまう理由で別れたのは小説『逆襲のシャア・ハイストリーマー』でもブライトには語っている。 日頃他人に斟酌しない率直な物言いが多く、ミライから「もっとじっくり他人と付き合っていくことも必要」「不用意に他人の心に入り込み過ぎる」と指摘されている。 ダカール演説作戦時はカレン・ラッセルという偽名で報道陣として潜入し、事実上の作戦参謀であったことがアムロによって語られ、作戦終了後に成功を祝ってアムロにキスを要求して交わしている。 また正確にはカラバ所属であるが、ダカール演説時に連邦議会を占領する際は、エゥーゴの者だと名乗って銃を構えて議員や衛視らを押さえこんだ。 ダカールの連邦議会でクワトロの演説の際には、演説をテレビ中継するために裏工作を行い連邦議会を一時占拠する。クワトロの演説中に攻撃してきたティターンズの映像を写し、作戦の成功に大きく貢献する。この頃には以前のような独善的な言動や感情の起伏が鳴りを潜め、ダカールの作戦成功後にはカミーユと互いにねぎらい、打ち解けた会話ができるようになっていた。 アウドムラの銃座も担当することもある。また、戦火で腰の抜けたカメラマンに代わってティターンズの悪行を暴くのにも一肌脱ぐなど、度胸もある。 劇場版ではダカールでの演説は無いためカミーユたちが宇宙へ帰還した後は表舞台から去り、『III』のラストでアムロやフラウ・コバヤシと共にグリプス戦役の終焉を見届けるシーンのみの登場となり、台詞も無い。また、性格がテレビ版に比べて穏和になっており、悪印象はかなり減っている。アムロいわく、操縦の腕はなかなかのものらしい。 小説『機動戦士ガンダムΖΖ』では、地球へ降下したアーガマの支援のため、カラバの一員としてアムロとともに登場する。初対面のブライト・ノアに対し、「さらっとした温かみとインテリジェンスがある」と遠慮のない人物評を浴びせるが、アムロに対する従順な態度にかつての彼を知るブライトには、アムロを人間的に成長させた女性としての印象を与えている。 なお、本作はアムロとジュドー・アーシタの共闘のように小説独自の設定で描かれているため、アニメ本編における第一次ネオ・ジオン抗争での足取りは不明である。また、本来はアニメにも登場する予定だったが、見送られている。
キャラクター概要
劇中での活躍
『機動戦士Ζガンダム』
小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』
小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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