ベルセルク_(漫画)
[Wikipedia|▼Menu]

ベルセルク

アニメロゴ
ジャンルダーク・ファンタジー
漫画
原作・原案など三浦建太郎
森恒二(監修、365話 - )
作画スタジオ我画(365話 - )
出版社白泉社
掲載誌月刊アニマルハウス (AH)
ヤングアニマル (YA)
レーベルジェッツコミックス
ヤングアニマルコミックス[注 1]
発表号AH:1989年10月号 - 1992年3月号
YA:1992年11号 -
発表期間1989年8月 -
巻数既刊42巻(2023年9月29日現在)
アニメ:剣風伝奇ベルセルク
原作三浦建太郎
監督高橋ナオヒト
キャラクターデザイン馬越嘉彦松原徳弘
音楽平沢進
アニメーション制作OLM TEAM IGUCHI
製作日本テレビバップ
放送局日本テレビ
放送期間1997年10月8日 - 1998年4月1日
話数全25話
映画:ベルセルク 黄金時代篇
I 覇王の卵
II ドルドレイ攻略
III 降臨
原作三浦健太郎
監督窪岡俊之
脚本大河内一楼
キャラクターデザイン恩田尚之
音楽鷺巣詩郎
制作STUDIO 4℃
製作BERSERK FILM PARTNERS
配給ワーナー・ブラザース映画
封切日2012年2月4日(第1部)
2012年6月23日(第2部)
2013年2月1日(第3部)
上映時間80分(第1部)
93分(第2部)
107分(第3部)
アニメ:ベルセルク
原作三浦建太郎
監督板垣伸
シリーズ構成深見真
脚本深見真、山下卓
キャラクターデザイン阿部恒
音楽鷺巣詩郎
アニメーション制作GEMBA、ミルパンセ
製作ベルセルク製作委員会
放送局WOWOWMBSほか
放送期間第1クール:2016年7月1日 - 9月16日
第2クール:2017年4月7日 - 6月23日
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメゲーム
ポータル漫画アニメゲーム

『ベルセルク』(BERSERK)は、三浦建太郎による日本漫画白泉社発行の漫画誌『ヤングアニマル』にて連載中。単行本は当初はジェッツコミックスレーベルで刊行。レーベルがヤングアニマルコミックスに変更された後は38巻以降のレーベルはヤングアニマルコミックスになり、既刊も同レーベルで再刊された[1][注 1]
概要

中世ヨーロッパを下地にした「剣と魔法の世界」を舞台に、身の丈を超える巨大な剣を携えた剣士ガッツの復讐の旅を描いたダーク・ファンタジー。題名の『ベルセルク』は北欧神話狂戦士伝説に由来する[2]

連載開始から5年前の1984年には既にアイディアがある程度温められており、三浦が森川ジョージのアシスタントに行った際に森川がスケッチブックを見ている[3]。その後『ヤングアニマル』の前身である『月刊アニマルハウス』1989年10月号より不定期に連載開始した。その後、『ヤングアニマル』にて20年以上にわたって長期連載が続く。ただし、休載することも多く、その期間が年単位にわたったこともある。

細部にわたって緻密に描き込まれた重厚な画に加え、長大な俯瞰とモブシーンの多用、主要キャラクターの内面と感情的な繋がりを表現するストーリー、壮大な世界観が特徴である[要出典]。日本国内のみならず海外でも単行本が出版され、世界中でも支持を集めている[4]。2002年、第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞。2023年9月時点で電子版を含めた全世界累計発行部数は約6000万部である[5]

他メディアへの展開としては、1997年に『剣風伝奇ベルセルク』と題してテレビアニメ化(アニメ>テレビアニメ第1作を参照)。コンピューターゲームトレーディングカードゲーム#ゲームを参照)、劇場動画、登場人物の立体造形物、登場物品などを含む物品販売などが行われている。2011年、本作のすべての物語を映像化することを目的とした「ベルセルク・サーガプロジェクト」の一環で『黄金時代編』を3部構成の劇場アニメとして製作することが発表され、2012年から2013年にかけて随時公開された(アニメ>劇場アニメを参照)。

映画3部作完結後はしばらく動きがなかったが、2015年12月25日に「アニメ新プロジェクト」が立ち上がり、2016年7月から同年9月までテレビアニメ第2作が放送され(アニメ>テレビアニメ第2作を参照)、2017年4月から6月までその第2期「次篇」が放送された。
作者の死去と関係者による連載再開

作者の三浦は、休載期間中も原稿を描き続けて過労に陥るほどの作業を続けており、掲載誌の巻末コメントで自身の体調に関する不安をたびたび述べ、「死ぬまでに頭の中を全て出せるのか」など完結に対する危惧を自ら語っていたが、自身が危惧していた通り三浦は2021年に急逝した。逝去後、同年9月10日発売の『ヤングアニマル』18号に第364話が掲載された[6]

翌2022年6月7日に、三浦の親友で、生前の三浦より完結までの全てのストーリーを聞かされていた唯一の人物である漫画家の森恒二の監修のもと、三浦の弟子が所属しているスタジオ我画が作画を行い、『ヤングアニマル』2022年13号より連載が再開されることが発表され、6月24日から連載再開された[7]

森が最終回までの展開を聞かされたのは、約30年前に三浦からネームの相談で呼び出され、仕事場に1週間軟禁された時だった。その時にストーリーがほぼ最終回まで完成し、それからはほとんど変更なく完成したあらすじ通りに物語は進んでいたという。内容については三浦が森に語ったエピソードのみを伝え、肉付けやはっきり覚えていないエピソードはやらない予定である。また『ヤングアニマル』編集部によれば、三浦が描いた構想メモとキャラクターデザインが発見されたという[8]

再開後は「原作・三浦建太郎、漫画・スタジオ我画、監修・森恒二」のクレジットで連載されている[9]
あらすじ
黒い剣士(1 - 3巻)

身の丈を超える巨大な剣や大砲を仕込んだ義手など様々な武器を手に、ひとりゴッド・ハンドを探し出す旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。行き掛かり上共に旅をすることになった妖精パックと共に、各地で人々を脅かしている使徒を追い、狂戦士のような戦いを繰り広げる。本作の序章。
黄金時代(3 - 14巻)

序章から時を遡り、ガッツの生い立ちから鷹の団での青春時代、「蝕」、復讐の旅に出るまでを描く。

死んだ母親の骸から泥の中に産み落とされたガッツは、偶然通りかかった傭兵団に拾われ、過酷な環境の中で育ての親から剣術を教えられ、幼いころから戦士として戦場で生きていく。ある日、育ての父を殺害してしまったガッツは傭兵団を脱走、流れの傭兵として各地の戦場を転々とする生活を送るようになる。そんなある時、ある城での攻防戦において凄腕の騎士を倒したガッツに、傭兵団「鷹の団」団長グリフィスが目を留める。

グリフィスとの決闘に敗れ、鷹の団に入団して3年。ガッツは切り込み隊隊長として、ミッドランド正規軍となった鷹の団の百年戦争での武勲の数々を支えていた。グリフィスを始め、かけがえのない仲間を得、剣士としても百人斬りを成し遂げるほどに成長したガッツだったが、やがてただ闇雲に剣を振るいグリフィスの言うままに人を殺めてきただけの自分の人生に疑問を持つようになる。そしてグリフィスがシャルロット王女に投げかけたある言葉をきっかけに、自分の生きる道を自らの手で見出す決意を固める。

百年戦争終結後、グリフィスと真に対等な友になるため、ガッツはグリフィスとの決闘を制し鷹の団を抜けた。ガッツの退団で心の支えを失い、自暴自棄になったグリフィスは王女と姦通、そのことが国王の逆鱗に触れて地下に監禁され、鷹の団は逆賊としてミッドランドから追われることとなった。1年後、武者修行に区切りをつけたガッツは鷹の団の受難を知り、流浪する鷹の団に戻り、王女の手助けを得てグリフィスを牢獄から救出。しかしグリフィスは、度重なる拷問の末に廃人同然となっており、最早鷹の団には存在意義すらなくなってしまった。自ら命を絶つことすらできず、絶望に苛まれるグリフィス。その時、真紅のベヘリットがゴッド・ハンドを現世に召喚した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:297 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef