この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "ベルクシュトラーセ"
ベルクシュトラーセ(Bergstrase)はドイツ観光街道の一つ。直訳すれば「山街道」であるが、ここでいう山は峻険なそれではなく、標高150m前後の高原地の南向きの温暖な斜面にブドウ畑が連なる穏やかな山里である。ヘッセン州南部のダルムシュタットから南下し、バーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルクの南ヴィースロッホに至る。小高い丘陵地が続くオーデンヴァルトの西端にあたり、温暖な気候で古くから知られていた。ローマ時代にはすでにラテン語の「ストラータ・モンタナ」として知られており、その温暖な気候を利用して農場や別荘が作られていた。当時の遺跡も数多く遺されている。古くからこの名で呼ばれていたため、ドイツ語の「ベルクシュトラーセ」は観光街道の名称と言うよりも、この付近一帯を指す地域(Kreis)の名称として定着している。温暖な高原性の気候は、アーモンドや桃をはじめとする豊かな果実を育て、優れたワイン(「ドイツのワイン」参照)を生み出す。ローマ時代の遺跡、ロルシュの修道院跡、ハイデルベルクを初めとして点在する古城跡と、観光資源にも恵まれている。フランクフルトやマンハイムといった都市から近く、交通の便が良いこともあって、避暑や休暇に人気の高い地域であり、国内外から多くの観光客が訪れている。
この街道を中心とした地域は「ベルクシュトラーセ・オーデンヴァルトユネスコ世界ジオパーク」に指定されている[1]。 行程を北から南へ向かってたどる。ペーター・ベーレンス邸
行程(主な町)
ダルムシュタット (Darmstadt)
ダルムシュタットは、現代音楽講習会やユーゲントシュティール様式の建築に代表される芸術と文化の町である。マチルダの丘は、ヨゼフ・マリア・オルブリッヒにより芸術家村として整備され、彼の手による建築やペーター・ベーレンス自身の作による自邸といったユーゲントシュティール様式の邸宅が点在する。同じ丘にあるロシア風の教会や中心部のルイーズ広場、郊外には狩の城館クラニッヒシュタインと見所は多い。
ゼーハイム=ユーゲンハイム (Seeheim-Jugenheim)
ローマ人が持ち込んだアーモンドや栗が実る、古くから避暑地として知られた土地で「ドイツのリヴィエラ」の異名を持つ。泡沫会社乱立時代と呼ばれる1870年代には、あらゆる様式の邸宅が建ち並ぶ高級住宅地となっていた。現在では遊歩道や屋外プールを備えた美食のリゾートとなっている。
ビッケンバッハ (Bickenbach)
交通の便が良い場所に位置しており、休日にはエーレン湖で釣りを愉しむために人々が訪れる保養地である。1950年以降毎年行われている民俗祭が人気で、多くの観光客を集めている。