ベニマシコ
ベニマシコ、雄の個体(宮城県登米市)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ベニマシコ(紅猿子、突厥雀[2]、Uragus sibiricus)は、スズメ目アトリ科ベニマシコ属に分類される鳥類の一種である。また、ベニマシコ属唯一の種でもある。 日本では夏鳥として北海道、青森県下北半島で繁殖し、冬鳥として本州以南へ渡り、越冬する。 繁殖地では、低木が点在する草原や湿原、海沿いの低木林などで生活する。4-10月に見られる。 平地の海岸、川、沼の藪のある草原や湿原などに繁殖する。枯れ葉や花の穂などを材料に、椀形の巣をつくる。5-7月に淡い緑褐色に暗色の斑のある卵を3-4個産む。 越冬期は、丘陵や山麓の林縁や草原、河原などで生活する。10-4月に見られる。 繁殖地では、地上や樹上で昆虫などを捕食している。 地鳴きは、ピッポッ、ピッポッまたはフィー、フィー。囀りは、フィー、チリチィチョ、チィチョ。 全長約15 cm、翼開長約21 cm。ほぼスズメと同寸。嘴は丸みを帯びて短く、肌色をしている。 雄は全体的に紅赤色を帯び、目先の色は濃い。夏羽は赤みが強くなる。頬から喉、額の上から後頭部にかけて白い。また、背羽に黒褐色の斑があり、縦縞に見える。 雌は全体的に明るい胡桃色 学名「Uragus sibiricus」のUragusはギリシャ語で「後衛隊長」、sibiricusはロシア語の「シベリア」の意[3]。 和名の「ベニ」(紅)はその名の通り体色が赤いため。「マシコ」は猿子と書き、猿のことで、猿のように顔が赤いため付けられた。この「マシコ」は赤い顔をしているアトリ科の鳥につけられている。 日本の以下の都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている[4]。
分布
生態Uragus sibiricus
食性
形態
オスの個体。日本メスの個体。日本草の実を捕食するメスとオス
名称
種の保全状況評価
準絶滅危惧(NT) - 滋賀県
地帯別危惧(RT) - 埼玉県
脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.2. (Uragus sibiricus)” (英語). IUCN. 2012年1月1日閲覧。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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