ベトナム伝説
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『ベトナム伝説』
遠藤ミチロウスタジオ・アルバム
リリース1984年4月10日
ジャンルパンク・ロック
時間36分23秒
レーベルJICC出版
プロデュース遠藤ミチロウ
加藤正文
遠藤ミチロウ アルバム 年表

『ベトナム伝説』
1984年)『THE END
1985年


遠藤ミチロウ関連のアルバム 年表


1983年) 『ベトナム伝説』
(1984年) 『Fish Inn
(1984年)

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『ベトナム伝説』(ベトナムでんせつ、VIETNAM-LEGEND)は、日本のミュージシャンである遠藤ミチロウの単行本および初のソロアルバム。

1984年4月10日JICC出版よりカセットブックの形態でリリースされた。その後、カセットテープに収録されていた音楽部分のみがLPCD化されて再リリースされている。

当時ザ・スターリンとしての活動を一時休止していた時期にリリースされた。初版では本とカセットテープが一体となったカセットブックの形態であった。付属の冊子には写真家の石垣章による写真や、漫画家蛭子能収による漫画、コピーライターとして知られる糸井重里との対談などが掲載されている。また、カセットテープの方は遠藤によるカバーソング集となっているが、一部遠藤が作曲したオリジナル曲も含まれている。ゲストミュージシャンには当時ザ・スターリンに在籍していたJUN-BLEEDや乾純、更にはP-MODEL平沢進などが参加している。
目次

1 背景

2 音楽性

3 リリース

4 影響

5 収録内容

5.1 単行本(目次)

5.2 カセットテープ(収録曲)

5.3 曲解説

5.3.1 A面

5.3.2 B面

5.3.3 ボーナストラック(1986年版)

5.3.4 ボーナストラック(2002年版)



6 スタッフ・クレジット

6.1 単行本

6.2 カセットテープ(参加ミュージシャン)

6.3 スタッフ


7 リリース履歴

8 脚注

9 外部リンク

背景

ザ・スターリンのアルバム『』(1983年)リリース後、『虫』を引っ提げたツアー中の4月29日に木更津ヤンズで行われたライブ後に、荒木経惟監督のビデオマガジンの収録として、ライブ映像の他に遠藤がグルーピーの女性と性行為を行うシーンが撮影された[1]。また当時は過激なライブパフォーマンスや観客の暴動などが問題となり、東京ではライブ会場が確保できなくなっていた[1]。しかし、5月2日には後楽園ホールでのライブを敢行し2000人を動員した[2]。当日は観客の暴動を恐れた主催者側からの要望により、会場の電気がすべて点灯されたまま行われた[3]。さらに、当日は警備員が70人も配備され厳重な警戒がされていた[1]

6月には初めて音楽誌『ロッキング・オン』にてザ・スターリンが特集される事となり、遠藤は渋谷陽一によるインタビューを受ける事となった[4]。渋谷はアルバム『虫』を高く評価し、両者とも吉本隆明の影響を感じさせるインタビュー記事となった[4]。しかし、6月11日の明治学院大学での公演を最後にザ・スターリンとしての活動は休止し、音楽誌『ヤングセンス』においても〈現在、スターリンは解散状態になっているらしい。ミチロウ以外のメンバーが全員、チェンジするようだ。ということで、ここしばらくスターリンの活動はお休み〉という記事が掲載された[5]。活動休止の理由について遠藤は「動脈硬化」と表現し、スターリンはバンド名ではなく遠藤の活動そのものの事であると発言、自身が納得できる状況でなくなったためであると述べた[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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