ベトナムの地方行政区画(ベトナムのちほうぎょうせいくかく)は、3級制で第一級行政区(省レベル)、第二級行政区(県レベル)、第三級行政区(町村レベル)に分れる。より大きな単位として、第一級行政区を幾つかの地方に分けることも多いが(後述)、これは正式な地方行政単位ではない。
行政区
第一級行政区
58の省(t?nh, 省)と5つの中央直轄市(Thanh ph? tr?c thu?c Trung ??ng, 城?直屬中央, あるいは単に thanh ph?, 城?)からなる。
第二級行政区
省の下に城?(thanh ph? thu?c t?nh, 城?屬省, あるいは単に thanh ph?, 城?)、県(huy?n, 縣)、市社(th? xa)がある。
中央直轄市の下には郡(qu?n)、県、市社がある。
日本語では城?は市、郡は区と訳され、市社は市や町に比定される。城?屬省は「省轄市」とされる。2016年6月時点、中央直轄市に所属する市社はハノイ中央直轄市のソンタイ市社のみであり、これは旧ソンタイ省および旧ハタイ省の合併に由来する。
第三級行政区
県の下に市鎮(th? tr?n)と社(xa)がある。
市社・省直轄市の下に坊(ph??ng)と社がある。中央直轄市の郡(区)の下級単位は坊のみである。
日本語では市鎮は町、社は村に比定される。 行政レベルとは別に、中央直轄市・省直轄市は4つの階級に分かれる。ハノイ及びホーチミン市は特別市(?o th? lo?i ??c bi?t)とされ、それ以下、第1類都市(?o th? lo?i I)、第2類都市(?o th? lo?i II)、第3類都市(?o th? lo?i III)と分類される。 第一次インドシナ戦争の停戦を維持する目的で1954年のジュネーヴ協定が定めた、17度線(軍事境界線)を境とする地域区分。
都市の階級
地方ベトナムの地方
8分割の場合
西北部(Tay B?c B?, 西北部) - 6省
東北部(?ong B?c B?, 東北部) - 9省
紅河デルタ(??ng b?ng song H?ng, ?平瀧紅) - 9省、2中央直轄市(ハノイ、ハイフォン)
北中部(B?c Trung B?, 北中部) - 6省
南中部(Nam Trung B?, 南中部) - 5省、1中央直轄市(ダナン)
中部高原、または西原(Tay Nguyen, 西原) - 5省
東南部(?ong Nam B?, 東南部) - 7省、1中央直轄市(ホーチミン市)
メコンデルタ(??ng b?ng song C?u Long, ?平瀧九龍)または西南部(Tay Nam B?, 西南部)やミエンテイ(Mi?n Tay, ?西)- 12省、1中央直轄市(カントー)
3分割の場合
ミエンバク(北部地方)(ベトナム語版
ミエンチュン(中部地方)(ベトナム語版)(Mi?n Trung, ?中)、または中部(チュンボ, Trung B?, 中部)、またはチュンキー(Trung K?, 中圻)、または安南(An Nam, 安南) - 北中部、中部高原、南中部。
ミエンナム(南部地方)(ベトナム語版)(Mi?n Nam, ?南)、または南部 (ナムボ, Nam B?, 南部)、またはナムキー(Nam K?, 南圻)、またはコーチシナ(フランス語: Cochinchine) - 東南部、メコンデルタ。
※ただし、トンキン、安南、コーチシナはフランス領インドシナ時代に用いられた歴史用語であり、現在のベトナム人がそう呼ぶことはない。また、「コーチシナ」はフランス語でベトナム語ではない。
2分割の場合