ベス・ダニエル
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 ベス・ダニエル Beth Daniel
2009年8月2日
基本情報
名前ベス・ダニエル
生年月日 (1956-10-14) 1956年10月14日(67歳)
身長180 cm (5 ft 11 in)
国籍 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国サウスカロライナ州チャールストン
経歴
プロ転向1979年
成績
優勝回数メジャー:1勝
LPGAツアー:33勝
初優勝1979年パティ・バーグ・クラシック
賞金王1980年
賞金ランク最高位LPGAツアー・1位(1980年・1981年・1990年)
世界ゴルフ殿堂殿堂表彰者
選出年2000年
選出部門LPGA
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ベス・ダニエル(Beth Daniel、1956年10月14日 - )はサウスカロライナ州チャールストン出身のアメリカ合衆国の女子プロゴルファー。1979年よりLPGAツアーに参戦し、メジャー1大会を含む33勝をあげている。2000年に世界ゴルフ殿堂入り[1]

トッププロでは珍しいベースボールグリップ(別名テンフィンガーグリップ - 右手と左手の指を重ねたり絡ませたりせず、10本の指全てでクラブを握る野球のバットのような握り方)を採用していることで有名な選手である[2]
アマチュア時代

ダニエルはファーマン大学でゴルフをプレーし、後のLPGAプレーヤー、ベッツィ・キングシェリー・ターナーと共に1976年の全米選手権チームの1員であった。ダニエルは1975年と1977年の全米女子アマチュアゴルフ選手権に勝利し、1976年と1978年のカーティスカップアメリカチームのメンバーとなった。1978年末にプロに転向し、1979年からLPGAツアーに参戦した[3]
プロ転向後

1979年のパティ・バーグ・クラシックで初勝利をあげ、この年のLPGAルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。続く5年間はナンシー・ロペスの絶頂期であったが、それでもダニエルは13勝をあげた。1980年には4勝し、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。1982年、1990年、1994年にはツアー最多勝利選手になっている。年間最少平均スコアのタイトル(ベアトロフィー)も3回ものにしている。特に1989年は年間平均スコアが71.00を下回った、LPGA史上2人目の選手となった[3]

唯一のメジャー大会優勝、全米女子プロゴルフ選手権の勝利を含む7勝をあげた1990年が彼女の競技生活の頂点である。賞金女王、ベアトロフィー、LPGAプレーヤー・オブ・ザ・イヤー、更にはAP通信アスリート・オブ・ザ・イヤー (Associated Press Female Athlete of the Year) も獲得した。ダニエルは2度の大きなスランプに苦しんだ。1986年から1988年まで、そして再度1996年から2002年まで1勝もあげる事ができなかった。2003年にBMOカナディアン女子オープンで復活優勝を遂げた時には、ダニエルの年齢は46歳・8ヵ月と29日に達しており、これは2009年8月現在、ツアー史上最年長優勝記録である。彼女は同時代のキングパティ・シーハンエイミー・オルコットなどの大方の選手たちより長期間LPGAツアーで活躍を続けた[3]

2005年から出場トーナメントを減らしており、2007年には5大会に出場した。同年、ソルハイムカップアメリカツアーチームの副主将を務め、2009年にはイリノイ州のリッチ・ハーベスト・ファーム (Rich Harvest Farms) で開催されたソルハイムカップで主将に指名され、トータル16ポイント対12ポイントでヨーロッパチームを破った。2007年、ザ・ゴルフ・チャンネルのLPGAツアー中継番組で臨時の解説者を務めた。初仕事は2007年のセーフウェイクラシック (Safeway Classic) であった[3]

またダニエルはサウスカロライナ州で最も優れた女子ジュニア・ゴルファーに「ベス・ダニエル・アワード」を授与している。同賞はサウスカロライナ・ジュニア・ゴルフ・アソシエーション (SCJGA) で年間最も多くのポイントを獲得したプレーヤーに与えられる。
LPGAツアーの優勝歴

通算33勝。太字はメジャートーナメント大会。

1979年:1勝

1980年:
シボレー世界選手権など4勝

1981年:シボレー世界選手権など2勝

1982年:サン・シティ・クラシックなど5勝

1983年:1勝

1985年:1勝

1989年:レイルチャリティ・ゴルフ・クラシックなど4勝

1990年:全米女子プロゴルフ選手権など7勝

1991年:2勝

1994年:LPGAコーニングクラシックなど4勝

1995年:1勝

2003年:1勝

LPGAツアー以外の優勝

1981年:JCペニー・クラシック (JCPenney Classic
- トム・カイト (Tom Kite) と共に)

1979年:ワールドレディスチャンピオンシップ

1990年:JCペニー・クラシック (デービス・ラブ3世と共に)

1990年:ワールドレディスチャンピオンシップ

1991年:ワールドレディスチャンピオンシップ

1995年:JCペニー・クラシック (デービス・ラブ3世と共に)

LPGAメジャー大会の成績

トーナメント19761977197819791980
ナビスコ・ダイナ・ショア大会 †...............
全米女子プロゴルフ選手権DNPDNPDNPT38T3
全米女子オープンCUTT24T53T20T10
デュモーリエ・クラシック.........T16T5

トーナメント1981198219831984198519861987198819891990
ナビスコ・ダイナ・ショア大会......T24T11T7T22DNPT6T6
全米女子プロゴルフ選手権T5T7T16T2T10T15T58DNPT141
全米女子オープン2T2WDT10CUTT21T33T10T20T6
デュモーリエ・クラシックT172T63T6T1427CUTT47T73

トーナメント1991199219931994199519961997199819992000
ナビスコ・ダイナ・ショア大会T30T8T69T19T47DNPCUT72T43T47
全米女子プロゴルフ選手権4T35T17T7T18T26DNPT58CUTT33
全米女子オープンT11CUTT53T18CUTT19DNPT31T478
デュモーリエ・クラシックDNPWDT17CUTT45T36DNPT54T13T23

トーナメント2001200220032004200520062007
クラフト・ナビスコ選手権 †T55T14T5T40T9T13DNP
全米女子プロゴルフ選手権T262T3T39T54T39CUT
全米女子オープンT24T7T20T27CUTDNPDNP
全英女子オープン ^CUTT16T14T5T56T6T50

† 現在クラフト・ナビスコ選手権として知られているこのトーナメントは1999年までナビスコ・ダイナ・ショア大会であった。2000年にナビスコ選手権になり、2002年に現在の名称となった。
^全英女子オープンは 2001年からデュモーリエ・クラシックの代わりにLPGAメジャー大会に昇格した。
DNP = 出場せず
CUT = 予選落ち
WD = 棄権
DQ = 出場資格無し
... = メジャー大会ではなかった
"T" = 複数の選手と順位を分け合った(タイ)
グリーン地は優勝、黄色地はトップ10入りを表している。
脚注^ “ ⇒World Golf Hall of Fame Profile: Beth Daniel” (英語). World Golf Village.com. 2009年8月31日閲覧。
^ “ ⇒Holding the Handle - The Three Primary Grips: Ten Finger Grip (a k a Baseball Grip)” (英語). Golf About.com. 2009年8月31日閲覧。
^ a b c d Brent Kelley. “ ⇒Beth Daniel” (英語). about.com. 2009年8月31日閲覧。


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