この項目では、北欧神話に登場する巨人について説明しています。土星の衛星については「ベストラ (衛星)」をご覧ください。
ベストラ(古ノルド語: Bestla)は、北欧神話に登場する古代のヨトゥン族(霜の巨人)の女性である。巨人ボルソルンの娘である[1]。
土星の第39衛星ベストラのエポニムである。 『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第6章によると、ベストラは神のボルと結婚し、オーディン、ヴィリ、ヴェーの母となった[1]。 知恵の巨人ミーミルはオーディンの伯父とされている[2]。すると、巨人である母ベストラの兄ということになるが、ミーミルとベストラが兄妹だという根拠は『エッダ』においては不明である。 イギリスの著述家ドナルド・A・マッケンジーは、さまざまな伝承を取捨選択して物語仕立てで北欧神話を紹介する著書『北欧のロマン ゲルマン神話』(日本語題)において、原始巨人ユミルの左の脇の下に汗がたまり、詳細の不明な最高神の力で、そこからミーミルとベストラが生まれたという経緯を書いている[3][注 1]。
概要
脚注[脚注の使い方]
注釈^ この部分が著者の創作なのか、同書8頁に執筆にあたって参考にしたとある『Teutonic Mythology』(スウェーデンの民間伝承学者ヴィクトル・リュードベリ
男神
ウル
オーズ
オーディン
クヴァシル
ダグ
テュール
デリング
トール