ヘヴン17(Heaven 17)は、1980年代初頭にイギリスで結成されたシンセポップ・バンド。
ヒューマン・リーグを脱退したマーティン・ウェアーとイアン・クレイグ・マーシュが、並行して活動していたB.E.F.(British Electric Foundation)プロジェクトでヴォーカルを務めたグレン・グレゴリーを誘い結成した。名前の由来は、小説『時計じかけのオレンジ』の一節から取られている。「Temptation」(1983年)などのヒット曲を持つ。
1988年に解散しているが、1996年に活動を再開している。
活動主体はB.E.F.で、ヘヴン17はその中でグレゴリーというヴォーカリストを得て自分たちの音楽を表現する際に使う名称、という意味合いのことがウェアなどから述べられたこともある。B.E.F.との活動境界は比較的曖昧で、上記のようにB.E.F.にグレゴリーが参加することもあり、その場合はB.E.F.のゲストという立場を取る。
特に初期のヘヴン17に於いて、B.E.F.はグループのプロデューサーとしての立場も担う。プロデューサーチームとしてのB.E.F.はティナ・ターナーの復帰シングル「Let's Stay Together」(1983年)や、ソロデビュー当時のテレンス・トレント・ダービー、実質グリーン・ガートサイドのソロプロジェクトとなったスクリッティ・ポリッティ(及びグリーンのソロも含む)などをプロデュースしたことでも知られるほか、B.E.F.名義で多くのゲストシンガーを用いてカヴァーアルバムをリリースしたことが3度(1982年、1991年、2013年)ある。
サウンドは、いわゆるシンセポップが主体だが、ギター、エレキベース、(打ち込みでない)ドラムス、(シンセサイザーで代用しない)ブラスセクションなども(特に活動後期になるに従って)用いることがあり、ロック的アプローチを取ることもある。 通常、ヘヴン17という名称は、以下の3人のユニットとしてとらえられる。
メンバー
マーティン・ウェア
イアン・クレイグ・マーシュ
グレン・グレゴリー
作品
ペントハウス・アンド・ペイヴメント - Penthouse And Pavement (1981年)
ラクシャリー・ギャップ - The Luxury Gap (1983年)
ハウ・メン・アー[1] - How Men Are (1984年)
プレジャー・ワン - Pleasure One (1986年)
テディ・ベア、デューク、サイコ - Teddy Bear, Duke & Psycho (1988年)
ビガー・ザン・アメリカ - Bigger Than America (1996年)
Before/After (2005年)
Naked as Advertised (2008年)この他、複数の編集盤等が存在する。
脚注^ 発売当時は「薔薇のダンディズム」なる邦題が付されていた。
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更新日時:2017年3月31日(金)10:53
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