ヘンリー・ド・ブラクトン(ヘンリー・ド・ブリクトン)(Henry de Bracton、? - 1268年)は、13世紀イングランドのローマ法学者、聖職者。 ブラクトンは20年間裁判官を務め、1250年から1260年の間に『イングランドの法と慣習法
人物とイングランド法への影響
ブラクトンのこの著作がイングランド法の特質をあらわしているのは、国王裁判官の判決を500も引用しているところである。ヘンリー2世の頃の法官レイナルフ・グランヴィルの論文に比べて、ブラクトンの著作には土地法の判例(case law)がきわめて多く掲載されている[2]。
後にエドワード・コーク卿は、ブラクトンの法諺を引用して時の国王ジェームズ1世を諫めたことが法の支配の確立にとって決定的になったとされる。
参考文献
ピーター・スタイン著・屋敷二郎監訳『ローマ法とヨーロッパ』(ミネルヴァ書房)
Holdsworth, William Searle (1922). A History of English Law. 4. London: Methuen.
Kirkalfy, A. K. R. (1962). Potter's Historical Introduction to English Law and Its Institutions. London: Sweet and Maxwell.
Plucknett, T (1956). A Concise History of the Common Law. Little, Brown and Company.
Pollock; Maitland (1956). History of English Law. 1. Cambridge.
Stein, Peter (1999). Roman Law in European History. Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-64379-5.
脚注^ F・W・メイトランド『イングランド憲法史』創文社、1981年、25頁。
^ F・W・メイトランド『イングランド憲法史』創文社、1981年、26頁。
関連項目
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