ハンク・ピム
Hank Pym
コスプレ
出版の情報
出版者マーベル・コミック
初登場Tales to Astonish
ヘンリー・"ハンク"・ピム(Dr. Henry "Hank" Pym)は、マーベル・コミックの出版物に登場する架空の人物である。スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービーによって創造され、『Tales to Astonish』第27号(1962年1月)で初登場した。ピムは単発のSFアンソロジー・ストーリーで科学者として初登場し、昆虫ほどの大きさに変身するスーパーヒーローのアントマンとなった。ジャネット・ヴァン・ダイン(ワスプ)は悪人と戦うパートナーである。ピムはまたアントマンの他にもジャイアントマン、ゴライアス、イエロージャケットといったアイデンティティを持ち、さらにジャネットが死亡した後はワスプとして活動した。
出版上の歴史』第27号(1962年1月)の7ページのソロ・カバー・ストーリー「The Man in the Ant Hill」で初登場した。作者はスタン・リー(エディター兼プロッター)、ラリー・リーバー(スクリプター)、ジャック・カービー(ペンシラー)、ディック・エアーズ(英語版)(インカー)であり、2008年にリーは「私は体を縮め、アリやハチに追いかけられる男を描いた The Man in the Ant Hill を作った。非常によく売れたので、彼をスーパーヒーローにすることは楽しいかもしれないと思った」と語った[1]。
結果、ピムは8号後の『Tales to Astonish』第35号(1962年9月)の3章のストーリー「Return of the Ant-Man」「An Army of Ants」「The Ant-Man」で「アントマン」の衣裳を身に付け、スーパーヒーローとなった。キャラクターの冒険は同タイトルで継続的に描かれ、第44号(1963年6月)ではピムのガールフレンドで研究助手のジャネット・ヴァン・ダインが初登場した。ヴァン・ダインもまたスーパーヒーローのワスプとなり、ピムと共に『Tales to Astonish』に登場した。1963年、リーとカービーはスーパーヒーロー作品『アベンジャーズ』を立ち上げ、アントマンとワスプはその第1号でチームの創設メンバーとして登場した。
ピムは『Tales to Astonish』第49号(1963年11月)で全長12フィートのジャイアントマン(Giant-Man)という新たなスーパーヒーローになった。ピムとダインは『Tales to Astonish』第69号(1965年)まで登場し、また一時的にチームを離脱する第15号(1965年4月)まで『アベンジャーズ』にも登場した。
ピムは『アベンジャーズ』第28号(1966年5月)で新たにゴライアス(Goliath)としてアベンジャーズに戻った。だがピムは徐々に精神を病み、第59号ではイエロージャケットとなってしまう。ピムは『アベンジャーズ』第93号でアントマンとして再登場し、また『Marvel Feature』第4-10号(1972年7月 - 1973年7月)で特集された。一時期の汚名をそそいだ後、ピムは『West Coast Avengers vol. 2』第21号(1987年6月)でウエスト・コースト・アベンジャーズ(英語版)に科学者として参加した。そして『アベンジャーズ vol.3』第1号(1998年1月)でスーパーヒーローのジャイアントマンとしてアベンジャーズに復帰した。『アベンジャーズ vol.3』第85号(2004年9月)では、アベンジャーズ解散事件後にイエロージャケットとなり休暇をとる姿が描かれた[2]。
ワスプが死亡した後、ピムは新たなワスプを名乗ることになった。また『マイティ・アベンジャーズ』第21号で、ピムは新たなアベンジャーズの共同設立者となった。 生化学者のヘンリー・ピムは、「ピム粒子」という珍しい亜原子粒子を発見し、物体の大きさを変えるというその効力をテストするために自分自身に使用した。ピムの身体は昆虫ほどに縮小し、近くにあったアリの巣でアリとの危険な遭遇をした[3]。その後間もなく彼はアリとの意思疎通を可能にするサイバネティックス・ヘルメットを構築する。ピムは衣裳をデザインし、スーパーヒーロー「アントマン」となり、抗放射線ガスの化学式を盗もうとするKGBのエージェントを倒した[4]。 いくつかの冒険の後、ピムはヴァーノン・ヴァン・ダイン博士と出会い、地球外生命と接触する手助けを依頼された。ピムは拒否するが、ヴァーノンの娘のジャネットに惹かれることとなった。ヴァーノン・ヴァン・ダインは地球外生命との遭遇に成功するが、凶悪なそれにより殺害されてしまい、ジャネットはピムに父親の仇討ちの手伝いを頼んできた。ピムはジャネットに自身の秘密を明かし、ピム粒子とハチの羽を彼女に与えた。ジャネットはワスプとなり、2人はヴァーノンを殺した者を見つけ出して倒した[5]。ピムはまた新たなる形態として、全長12フィートのジャイアントマン
キャラクターの歴史
1960年代
アスガードの神でソーの弟でもあるロキの企てに遭遇したアントマンとワスプはスーパーヒーローチーム、アベンジャーズに参加した。ワスプはアベンジャーズというチーム名の考案者となった[11]。ピムは最初のミッションのあとでジャイアントマンとなった。後に描かれた回想で、ピムは自分がチームメイトのアイアンマンとソーに比べて不十分だと感じてジャイアントマンになる決意をしたことが描かれた[12]。マスターズ・オブ・イーヴィル(英語版)との最終的な遭遇の後、2人は一時休暇を取ることになった[13]。
ピムはその後、ゴライアス(英語版)という新たなアイデンティティを得てアベンジャーズに復帰するが[14]、しばらく巨人化から戻れない時期があり、自尊心に影響を与えた[15]。またピムは後にアベンジャーズの敵となるウルトロンという知能を持ったロボットを開発してしまう[16]。さらにピムは実験中の事故により統合失調症を誘発する科学物質を吸引してしまい、逆の人格を持った「イエロージャケット」となってアベンジャーズの前に現れた。ワスプだけはピムを理解し、彼の求婚にも応え、そして結婚式でのサーカス・オブ・クライム(英語版)との戦闘中に回復した[17]。 ウルトロンとの再遭遇を含むアベンジャーズとのいくつかの冒険を終えた後[18]、2人は休暇を取ることにした[19]。ヒーローたちはクリー・スクラル・ウォー
1970年代