ヘルフォルト郡
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紋章地図
(郡の位置)

基本情報
連邦州:ノルトライン=ヴェストファーレン州
行政管区:デトモルト行政管区
地域連合:ヴェストファーレン=リッペ地域連合
郡庁所在地:ヘルフォルト
緯度経度:.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯52度10分06秒 東経08度38分40秒 / 北緯52.16833度 東経8.64444度 / 52.16833; 8.64444座標: 北緯52度10分06秒 東経08度38分40秒 / 北緯52.16833度 東経8.64444度 / 52.16833; 8.64444
面積:450.4 km2
人口:

250,635人(2021年12月31日現在)[1]
人口密度:556 人/km2
ナンバープレート:HF
自治体コード:

05 7 58
郡の構成:9 市町村
行政庁舎の住所:Amtshausstrase 3
32051 Herford
ウェブサイト: ⇒www.kreis-herford.de
郡長:ユルゲン・ミュラー (Jurgen Muller)
州内の位置

地図

ヘルフォルト郡(ドイツ語: Kreis Herford、1911年から1969年までは Landkreis Herford と表記)は、ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州のオストヴェストファーレン=リッペ地方(空間的にはデトモルト行政管区と一致する地理上の名称)に位置する郡である。郡庁所在地はヘルフォルトである。

ヘルフォルト郡は、その大部分がラーフェンベルガー丘陵地に位置し、人口密度が高い。ベルリン/ハノーファーからライン/ルール方面やオランダに至る国際的主要交通路が本郡を通っている。この軸に沿って都会化された中核地区があることで、本郡はヴェストファーレン東部のギュータースロー=ビーレフェルト=ミンデン人口密集地域の一部をなしている。この地域は多彩な業種の工業が定着しているが、特に家具産業と繊維産業が盛んである。

1816年にプロイセンのクライス(郡)としてヴェストファーレン州に設けられた本郡は、1832年以降、ヘルフォルトが一時的に郡独立市になった事を除けば、ほとんどその郡域が変更されていない。1969年以降、本郡は6市3町村からなっている。ヘルフォルト郡は「ヴィテキンツラント」というニックネームを与えられている。
地理
位置

ヘルフォルト郡は、ノルトライン=ヴェストファーレン州北東部、オストヴェストファーレンの北部、すなわちデトモルト行政管区に位置している。本郡は、北はミンデン=リュベッケ郡、南東はリッペ郡、南西は郡独立市のビーレフェルトおよびギュータースロー郡(以上いずれもノルトライン=ヴェストファーレン州)、西はニーダーザクセン州オスナブリュック郡と境を接している。郡の広がりは、東西が最大 35 km、南北が 23 km で、面積は約 450 km2 である。最寄りの大都市には、ビーレフェルトの他にオスナブリュック(郡境から西に 30 km)やハノーファー(北北東に 70 km)がある。
郡の構成

ヘルフォルト郡は、人口約 253,000人で、以下の 6市 3町村からなる。


ビュンデ (Bunde 45,364)

エンガー (Enger 20,483)

ヘルフォルト (Herford 66,551)

レーネ (Lohne 39,977)

シュペンゲ (Spenge 14,313)

フロートー (Vlotho 18,334)

町村
ヒデンハウゼン (Hiddenhausen 19,790)

キルヒレンゲルン (Kirchlengern 16,111)

レーディングハウゼン (Rodinghausen 9,712)

人口は、2021年12月31日現在の数値である[1]


郡庁所在地ヘルフォルトは大規模郡所属市、ビュンデとレーネは中規模郡所属市にあたる。これらにヒデンハウゼンを加えた地域は、ひとかたまりの都市群を形成している。ヒデンハウゼンとヘルフォルトが郡内で最も人口が高い地域である。この重要な交通軸から離れた郡の周縁部(レーディングハウゼン、フロートー、シュペンゲ)は、それほど都市化されていない。
自然環境ヘルフォルト郡の高度分布

本郡は、北はヴィーエン山地、南はトイトブルクの森周縁部、東はヴェーザー川の谷とリッパー山を境界としている。西はキーファーバッハとヴァルメナウ以外に顕著な自然の境界はない。ヘルフォルト郡西部の郡境はニーダーザクセン州との州境でもあり、さらに19世紀のプロイセン王国ヴェストファーレン州とハノーファー王国との歴史的境界でもあった。

郡域は、その全体がヴェーザーベルクラントに包含され、ラーフェンベルガー盆地(およびラーフェンベルガー丘陵)、すなわちラーフェンベルガー・ラント(ラーフェンベルク地方)の中核部を形成している。フロートーだけは、その大部分がラーフェンベルガー丘陵ではなく、リッパー・ベルクラント(リッパー山地)に属す。ラーフェンベルガー盆地には海抜 50 m から 140 m の間の軽い起伏がある。この盆地は高さ 300 m 強に及ぶ山地に囲まれている。数多くの小さな谷(ジーケまたはジッケと呼ばれる)がこれに急峻な切れ込みを刻んでいる。ヘルフォルト郡の郡境をなすヴィーエン山地の尾根が延びる北西部の外れには、海抜 274 m のノンネンシュタインがある。しかし、郡内で最も高い地点は郡南東部にある。フロートーのボンスターペルの海抜 342 m がこれである。また、これに近い高さの 4つの峰、ネッテルベルク (304 m)、ザーレッゲ (300 m)、ルーシュベルク (294 m)、ビックプレッケン (276 m) もフロートーに位置している。最も高度が低い地点は、レーネのヴェレアウエンの海抜 48 m とフロートーのヴェーザー川の谷の海抜 47 m である。
気候

この地域で支配的なのは、大西洋海洋性気候である。この気候は中央ヨーロッパの、大洋から大陸への移行部で見られる。冬は穏やかで、夏は適度の暑さがある。風は主に西または南西から吹き、降水をもたらす。降水量は夏季にやや多い。オスニング、ヴィーエン山地、メラー山に囲まれた地形であることからトイトブルク森の風上側のような極端な多雨にはならない。長期間(1961年 - 1990年)の統計では、平均年間降水量は 1471.1時間であった(ヘルフォルト測候所)[2]。以下にヘルフォルトでの1971年から2000年の平均気象データを示す。

ヘルフォルト(1971年- 2000年の平均値)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
日平均気温 °C (°F)1.9
(35.4)2.4
(36.3)5.4
(41.7)8.8
(47.8)13.4
(56.1)15.9
(60.6)18.0
(64.4)17.7
(63.9)14.0
(57.2)9.9
(49.8)5.5
(41.9)3.2
(37.8)9.7
(49.5)
降水量 mm (inch)77.0
(3.031)53.0
(2.087)68.0
(2.677)53.0
(2.087)67.0
(2.638)81.0
(3.189)68.0
(2.677)70.0
(2.756)75.0
(2.953)64.0
(2.52)67.0
(2.638)84.0
(3.307)827.0
(32.559)
平均月間日照時間50.076.0106.0158.0212.0193.0203.0204.0134.0106.055.038.01,533.5
出典:ドイツ気象庁 (DWD) Herford: [3][4][5]

上記のヘルフォルトの気候データは郡内の多くの市町村の代表値として提示した。少なくとも、レーネ、ビュンデ、エンガー、ヒデンハウゼン、キルヒレンゲルンは自然環境の点ではヘルフォルトと同様の環境にある。フロートーやレーディングハウゼン一部は比較的高度が高いため、月平均気温が 0.5 ℃程度低い。ヒュッカー・モーア

ヘルフォルト郡は、ヴィーエン山地とオスニングに囲まれた盆地であるため、非常に水の豊かな土地である。重要な河川としてはヴェーザー川の他に、ヴェレ川、エルゼ川、アー川がある。アー川はヘルフォルトでヴェレ川に注ぐ。ヴェレ川はトイトブルクの森から郡内に入り、初めは南から北に向かって流れ、キルヒレンゲルン近郊で西から東に向かって流れてきたエルゼ川と合流する。ヴェレ川は、その後西から東に向かって流れ、郡境を出たところでヴェーザー川に注ぎ込む。郡境付近の何本かの小川だけがエルゼ川やヴェレ川の水系に属さず、たとえばグローセ・アウエ川やフンテ川を経由してレーディングハウゼンを流れ下る。これらの川も最終的にはヴェーザー川に注ぐ。1973年の地域再編以後、ヴェーザー川はわずかな区間が郡域をかすめるように流れるだけである。ヴェーザー川は郡内最大の川であるとともに、郡内唯一の水運路でもある。郡内最大の湖はシュペンゲのヒュッカー・モーアで、水面の面積は約 12 ha である。
土地利用土地利用図。赤が住宅・交通用地、白が農業用地、緑が森林を示す。

肥沃な黄土の土壌であることから、この地域は古くからの入植地であり、昔から農業に利用され発展した森林の少ない耕作地域である。森林面積は、郡域全体のわずか 8.4 % である。主に穀物トウモロコシ、さらにはアブラナが栽培されている。森の植生は主にオーククマシデからなる。


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