ヘルスケア_(Apple)
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ヘルスケア
開発元Apple
初版2014年9月17日 (9年前) (2014-09-17)
対応OSiOSiPadOSwatchOS
種別健康情報学フィットネス
公式サイトwww.apple.com/ios/health/ 
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ヘルスケアは、Appleが提供するアプリ

2014年6月2日のWWDCで発表されたものである。このアプリは、iOS 8以降を搭載したiPhoneiPod touchに搭載されている。

アプリでは、血圧測定や血糖値などの健康データを保存する機能だけではなく、歩数などのトラッキングデータも保存できる[1]

iPadOS 17からiPadでもヘルスケアが利用可能になった[2]
概要

ヘルスケアはiPhoneとiPadとApple Watchに搭載されており、アプリのアイコンは白いアイコンに赤いハートが描かれている。[1] アプリ内には、アクティビティ、マインドフルネス、睡眠、栄養の4つの主なカテゴリーがあり、[3] 健康データ、トラッキングデータ、臨床医療記録を保存することができ、緊急の際のための「メディカルID」と呼ばれるプロファイル作成が可能で、様々なハードウェアデバイスやサードパーティのアプリと接続することができる。

当初、ヘルスケアアプリは、互換性のあるサードパーティアプリケーションがないこと(2014年9月17日、iOS 8とともにリリースされた時点)、グルコースのトラッキング、ヘルスデータの説明、アプリのパフォーマンスの低さなどが批判されていた。[4]そのため、Appleは2015年にソフトウェアアップデートで問題を修正した。 [5]

「メディカルID」 はヘルスケアアプリ内に保存されており、アレルギー、薬、血液型、臓器提供者のステータスを共有できる。[1] 2016年7月時点では、米国のiOS 10以降のユーザーは、ヘルスケアアプリで臓器、目、組織のドナーに登録することができる。 [6]

2018年、Apple Watch series 4では、心電図測定が利用できるようになった。[7]

2019年、HealthアプリはiOS 13のリリースとともに再設計され、ダッシュボードをサマリータブに置き換え、それ以外を以前の「ヘルスデータ」タブと同様の「ブラウズ」タブの下に配置することで、アプリのナビゲーションを簡素化した。また、月経周期や騒音レベルのモニタリングが可能になった。

Appleの「診療録(カルテ)」では、医療の臨床記録を保存でき、健康保険会社や病院がApple Health Recordsプログラムに登録している場合に利用できるようになった。[1]

2020年、Healthアプリに対応しているデバイスやハードウェアは、Upright Go 2 posture trainer、La Roche-Posay、My Skin UVセンサー、Beddit睡眠モニター、Withingsスマート血圧計、Withings体温計、Withingsスマート体重計などがある。

2023年、iOS 17より心の健康状態の記録やおおよそ20問の質問票に答えることで「うつ病リスク」や「不安障害リスク」のリスクレベルが記録できるようになった。

2023年現在、ヘルスケアアプリで保存されるデータの種類は、歩数、歩行・走行距離、歩行安定性、登った段数、心拍数、栄養、睡眠分析、心拍変動、体重、心の健康状態などがある。[1]
電子カルテ

2018年には、Appleの「カルテ」が導入され、iOS 11.3以降で、ユーザーが医師や病院から医療記録を取り込むことができるようになった。[3]

その後の2019年6月6日、Northern Louisiana Medical CenterがAppleとの早期提携を発表し、アプリを通じて臨床医療記録を共有できるようになった。[8][9] Appleが互換性のある電子カルテの自己登録を許可し始めて間もなく、(EHR)を「Health Records」プロジェクトに自己登録できるようになった。 [8] 2019年のその他のパートナーシップには、ノックスビルのテネシー大学病院、南アーカンソー州の病院、アーカンソー州スプリングデールのノースウェスト病院、イリノイ州クインシーのブレッシング病院、ペンシルバニア州のドイルスタウン病院、フランシスカン病院、デラウェア州ドーバーのベイヘルス病院、米国退役軍人省などがある。 [8]
開発

2018年7月、AppleはApple WatchとHealthの統合に携わる傍ら、心臓内科医のアレクシス・ビーティ博士を雇用。[10] 2019年6月には、製薬会社アストラゼネカの元最高情報責任者であるデビッド・スモーリー氏が、アップルの副社長として採用された。[11]

2019年10月には、元コロンビア大学病院の循環器内科医デビッド・ツァイ博士がApple Healthに参加。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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