ヘブライ語
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(ヘブライ文字)が含まれています(詳細)。

ヘブライ語

?????, Ivrit
クムランで発見された最も長い死海文書のひとつ、Temple Scrollの一部
発音IPA: 近代: [iv??it] ? 古代: [?ib'rit][注釈 1]
話される国

イスラエル
および世界中のユダヤ系居住区
地域イスラエルとその占領地など
民族イスラエル (民族); ユダヤ人およびサマリア人
消滅時期ミシュナー・ヘブライ語は5世紀までには話し言葉として使用されなくなったが、ユダヤ教ヘブライ語聖書の典礼言語としては使用され続けた[1][2]
言語系統アフロ・アジア語族

セム語派

中央セム語

北西セム語

カナン語

ヘブライ語





初期形式聖書ヘブライ語

ミシュナー・ヘブライ語

中世ヘブライ語


標準語現代ヘブライ語
表記体系ヘブライ文字
ヘブライ点字
古ヘブライ文字 (古代聖書のヘブライ語)
アラム文字 (後期聖書のヘブライ語)
公的地位
公用語 イスラエル (現代ヘブライ語)
統制機関ヘブライ語アカデミー (Academy of the Hebrew Language)
??????? ????? ?????? (HaAkademia LaLashon Ha?Ivrit)
言語コード
ISO 639-1he
ISO 639-2heb
ISO 639-3各種:
heb — 現代ヘブライ語
hbo — 古代ヘブライ語
smp — サマリア語
Glottologhebr1246[3]
Linguasphere12-AAB-a
 

注意: この表にはユニコードで記述されたIPA発音記号が含まれているかもしれません。

テンプレートを表示

ヘブライ語(ヘブライご、ヘブライ語: ???????? ??vr?t, ラテン語: Lingua Hebraea)は、アフロ・アジア語族セム語派に属する北西セム諸語の一つ。ヘブル語、ヒブル語とも呼ばれる。

この言語の名称には揺れがあり、日本語の「ヘブライ語」やドイツ語(Hebraische Sprache)やイタリア語(Lingua ebraica)などは、ギリシア語(εβρα?κ? γλ?σσα)やラテン語(Lingua Hebraica)での呼び名に由来する。一方、英語(Hebrew language)やフランス語(Hebreu)での言語名はヘブライ語自体における呼称(?????)に由来する。

日本では、日本のほとんどの大学で語学講義名を「ヘブライ語」とする[4]など「ヘブライ語」が主流であるが、「ヘブル語」や「ヒブル語」が用いられる場合がある[5]
概要

古代イスラエルに住んでいたヘブライ人母語として用いていた言語古代ヘブライ語(または聖書ヘブライ語)は西暦200年ごろに口語として滅亡し、その後は学者の著述や典礼言語として使われてきた。現在イスラエル国で話される現代ヘブライ語は、約1700?1800年の断絶を経て近代ヨーロッパで復興された言語である。現代ヘブライ語には2つの時期があり、ひとつは18世紀後半のハスカーラー運動におけるユダヤ文化復興の中で使われるようになった書き言葉であり、もうひとつは19世紀末に復興された話し言葉としてのヘブライ語である[6]。一度日常語として使われなくなった古代語が復活し、再び実際に話されるようになったのは、歴史上このヘブライ語だけである[7]

ヘブライ語(????? イヴリート)の名は紀元前2世紀ごろから使われている[8]。聖書自身の中では「カナンの言葉」(?????? ???????? セファト・ケナアン)または「ユダヤ語」(?????? イェフディート)と呼ばれている[9]ミシュナーでは「聖なる言語」(??????? ????????? レション・ハコデシュ、英語版)とも呼ばれる。
古代ヘブライ語詳細は「聖書ヘブライ語」を参照

古代ヘブライ語または聖書ヘブライ語はフェニキア語などと同じくカナン諸語のひとつであり、最も古いヘブライ語で書かれた碑文は紀元前10世紀に書かれたゲゼル・カレンダーとされるが[10]、この碑文が本当にヘブライ語かどうかについては疑いも持たれている[11]。西暦132-135年のバル・コクバの手紙まで、数百の古代ヘブライ語碑文が残っている[12]

旧約聖書はこの言語で書かれているが、異なる時代の言語が混じっている。引用された韻文の言語にはきわめて古い時代のものがあり、イスラエル王国の成立(紀元前1000年ごろ)以前の士師の時代にさかのぼる。紀元前10-6世紀の言語は古典ヘブライ語または(標準)聖書ヘブライ語と呼ばれる。紀元前6-2世紀の言語は後期古典ヘブライ語、または後期聖書ヘブライ語と呼ばれる。このほかにサマリア五書(紀元前2世紀後半)も重要な資料である[13][14][15]

イスラエル王国ユダ王国ではこの言語が日常語として使用されていたが、紀元前6世紀にユダ王国が滅亡しバビロン捕囚が起きると、バビロンに連行されたものたちを中心にアラム語の強い影響を受けるようになり、紀元前537年アケメネス朝キュロス2世によって解放されエルサレムに帰還したのちもこの影響は続いた[10]ヘレニズム時代に入るとギリシア語も使用されるようになり、3言語併用の状況が続く中でヘブライ語の日常使用は減少していった[16]
中期ヘブライ語「ミシュナー・ヘブライ語」も参照

聖書より新しい時代のヘブライ語としては死海文書の言語がある。また、ミシュナータルムードなどのラビ文献に使用される言語は後期聖書ヘブライ語から直接発達したものではなく、かつては学者によって人工的に造られた言語と考えられていたが、現在では西暦紀元後数世紀にわたって話されていた口語のヘブライ語を反映したものと考えられている[17][14]

おそらく135年のバル・コクバの乱の結果、多くのユダヤ人はアラム語地域であったガリラヤ地方へ逃れ、口語としてのヘブライ語は西暦200年ごろ滅亡したと考えられている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:78 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef