ヘブライ文字 (Unicodeのブロック)
Hebrew
範囲U+0590..U+05FF
(112 個の符号位置)
面基本多言語面
用字ヘブライ文字
主な言語・文字体系
ヘブライ語
サマリア・アラム語
イディッシュ語
ラディーノ語
ユダヤ・タート語
古典ヘブライ語
割当済88 個の符号位置
未使用24 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
1.0.051 (+51)
2.082 (+31)
4.186 (+4)
5.087 (+1)
11.088 (+1)
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ヘブライ文字(ヘブライもじ、英語: Hebrew)は、Unicodeの12個目のブロック。 中東西部に位置するイスラエル及びイスラエル国外のユダヤ人の間で用いられるヘブライ語(現代ヘブライ語)や、旧約聖書(トーラー)を記すのに用いられたユダヤ教の聖典言語である古代ヘブライ語(聖書ヘブライ語)、イディッシュ語やラディーノ語(ユダヤ・スペイン語)、ユダヤ・タート語など、ユダヤ教を信仰するユダヤ人以外の民族の話す言語の表記にも用いられるヘブライ文字を収録している。 ヘブライ文字は音素文字のうち、アラビア文字などと同様に子音のみを記述するアブジャドであり、通常は母音を表記しない。ただし、辞書や聖書、基礎教育用の教材などでは発音を明示する必要があるため、その際に用いられる発音記号(ニクード及びタアメー・ハミクラー)についても本ブロックに収録されている。書字方向についてもアラビア文字と同様に右からの左へと綴る右横書きである。 一部の字母についてはソフィートと呼ばれる、語末に来るときの専用の形に変化するものもあるため、それらは符号位置が分けられている。 中世イタリアで発達したラシ書体
解説
Unicodeのバージョン1.0においても「ヘブライ文字(Hebrew)」というブロック名で制定されていた。[1]
収録文字(英語版)に従う。
コード文字文字名(英語)用例・説明ラテン文字転写
聖書朗唱用記号
U+0591?HEBREW ACCENT ETNAHTA聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。詩の最初の節の終端を表す。
atnahとも呼ばれる。[2]
U+0592?HEBREW ACCENT SEGOL聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。
記号名の"segol"はこの記号の形状を指す「ブドウの房」を意味する。[要出典]segoltaとも呼ばれる。[2]
U+0593?HEBREW ACCENT SHALSHELET聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。
U+0594?HEBREW ACCENT ZAQEF QATAN聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。高く始まり、最後だけ低い音で読むことを表す。
U+0595?HEBREW ACCENT ZAQEF GADOL聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。詩中で二つの節の境界を表す。
U+0596?HEBREW ACCENT TIPEHA聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。
tarha, me'aylaあるいはmaylaとも呼ばれる。[2]
U+0597?HEBREW ACCENT REVIA聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。ゆっくりとした下向きの調子で読まれ、途中で上向きに切れる休止が入ることを表す。
U+0598?HEBREW ACCENT ZARQA聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。
tsinorit, zinorit, tsinorあるいはzinorとも呼ばれる。[2]zarqaやtsinorとして使われて上中央に配置されている場合と、tsinoritとして用いる場合にこちらを使用する。U+05AEを参照。[2]zarqaの場合、全体がゆっくりと低くなっていくように歌うことを表す。
U+0599?HEBREW ACCENT PASHTA聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。qadmaと同一の形状だが、アクセント位置だけでなく語末の文字にも置かれる。
U+059A?HEBREW ACCENT YETIV聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。非常に高い音で始まり、その後突然低く下がるように歌うことを表す。
U+059B?HEBREW ACCENT TEVIR聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。低音で歌われ、最初は下向きに、最後は上向きに歌うことを表す。
U+059C?HEBREW ACCENT GERESH聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。
teresとも呼ばれる。[2]
U+059D?HEBREW ACCENT GERESH MUQDAM聖書朗唱用記号(タアメー・ハミクラー)の一つ。