「ヘーパイストス」のその他の用法については「ヘファイストス」をご覧ください。
ヘーパイストス像
ギリシア神話
主な原典
イーリアス - オデュッセイア
神統記 - ギリシア悲劇
ビブリオテーケー - 変身物語
主な内容
ティーターノマキアー
ギガントマキアー
アルゴナウタイ
テーバイ圏 - トロイア圏
オリュンポス十二神
ゼウス - ヘーラー
アテーナー - アポローン
アプロディーテー - アレース
アルテミス - デーメーテール
ヘーパイストス
ヘーパイストス(古希: ΗΦΑΙΣΤΟΣ, ?φαιστο?, H?phaistos)は、ギリシア神話に登場する神である。古くは雷と火山の神であったと思われるが、後に炎と鍛冶の神とされた。オリュンポス十二神の一柱。神話ではキュクロープスらを従え、自分の工房で様々な武器や道具、宝を作っているという。その象徴は円錐形の帽子、武具、金床、金鎚、矢床である[1]。
その名前の語源は「炉」・「燃やす」という意味のギリシア語に由来するといわれているが、インド神話の火の神・ヤヴィシュタに由来するともいわれる。古くから小アジアおよびレームノス島、シチリア島における火山帯で崇拝された神といわれる。
ローマ神話ではウゥルカーヌス(Vulc?nus)に相当する。あるいは、ローマ神話名を英語読みしたヴァルカン(Vulcan)や、日本語では長母音を省略してヘパイストスやヘファイストスとも呼ばれる。 ゼウスとヘーラーの息子で第1子。ゼウスは前妻であるテミスとの間にホーライ3姉妹やモイライ3姉妹などをもうけた。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていたことに焦ったヘーラーが、正妻としての名誉を挽回するべく産んだ子供であるとされる。ところが、生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とした。その後、ヘーパイストスは海の女神テティスとエウリュノメーに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという[2]。
目次
1 概説
2 アプロディーテーとの結婚
3 アプロディーテーの浮気
3.1 その他の説・補足
4 エリクトニオスの誕生
5 ヘーパイストスの仕事
6 脚注
7 参考文献
概説