ヘキサムーン・ガーディアンズジャンルシミュレーション
対応機種PlayStation
開発元ゼロシステム
『ヘキサムーン・ガーディアンズ』(HEXAMOON GUARDIANS)は、2000年3月30日にインクリメントPから発売された、PlayStation用ゲームソフト。キャラクターデザインは鈴木典孝。
システム
アドベンチャーパートとシミュレーションパートの二つに分かれている。
アドベンチャーパートで話を進めていき、ターン制のシミュレーションパートでロボに乗って戦う。
ドルガイヤーのみ「回復」行動が可能で、必要な条件を満たした場合、敵(プリンセス)を「説得」することができる。
発表当初は広告やラジオなどに、サクラ大戦的な「ドラマチックアドベンチャー」になることを予告していたが、発売が延期された後、最終的にはシナリオは分岐無しの固定となった。
プレイヤーは轟堂大地となり、伝説の守護神「ガーディアン」の復活を求めて地球に降り立った6人の「ヘキサムーン・プリンセス」と共に、「クロスロード鋼鉄兵団」と対決していく。学園生活を送りながら心の交流を深めていく「AVGパート」と、迫り来る敵と戦う「SLGパート」の2つで構成されている。ガーディアンの力を発揮させるため轟堂大地とプリンセス、互いの心の強さが必要となる[1]。 時は21世紀。月乃葉学園の高校生の轟堂大地は、成績が悪いため休日に補習を受けさせられていた。それにもかかわらず、補習の時間に寝ようとしたため、学校の用事で来ていた幼馴染の葉月睦にも怒られてしまう。 そんな中、突如天が割れ、一本の水晶の柱が校庭に降って来る。気になった大地は、その中に人間の少女がいる事を確認する。そしてさらに空から降りてくる人型巨大ロボット。水晶の中から出てきた謎の少女ミューズは、大地を「ドラグーン」と呼び、アコレイドを交わして巨大ロボット「ドルガイヤー」を召喚する。 部隊の名前はタロットカードからきている。
ストーリー
登場人物
主要人物
轟堂 大地(ごうどう だいち)
声:鈴村健一主人公。月乃葉学園の男子生徒。楽観的でお人好しだが、夢や希望を決して捨てない熱血漢。成績は悪いが運動神経は抜群。ミューズとアコレイド(契約)を交わし、ドラグーン(騎士)となって伝説の守護神・ドルガイヤーを操りクロスロード鋼鉄兵団に立ち向かう。[1]戦闘中は大地の肉体はドルガイヤーのコクピットでパイロットシートの後ろに石像化しており、意識のみがドルガイヤーに移動している。
葉月 睦(はづき むつみ)
声:今井由香月乃葉学園の女生徒で、大地の幼馴染。明るく元気で責任感が強い。皆に心配りをし面倒見も良い性格で、プリンセス達の良き理解者でもある。[1]
ミューズ
声:満仲由紀子「尊厳」のプリンセス。真面目で純情な性格。[1]大地とアコレイドを交わす。それによりドルガイヤーを召喚する。本作のヒロイン[注 1]。ドルガイヤー召喚後はパイロットシートに座っている。
ディアナ
声:かかずゆみ「力」のプリンセス。腕っ節が強く、男勝りな性格。ザグレウスを召喚する。第2話から登場。
アルテミス
声:雪乃五月「愛」のプリンセス。上品で優しい性格。[1]地球の空気が合わないらしく、よく眠っている。オシリウスを召喚する。第3話から登場。
ルーン
声:高野直子「正義」のプリンセス。裏表のない素直な性格で動物好き。[1]テレポート能力を有する。オルフェウスを召喚する。第4話から登場。テレポート能力は使う際に他のプリンセスたちが心配している事やテレポート後、かなり疲労している事から、相当な負担が掛かるらしい。
セレン
声:山本麻里安「知恵」のプリンセス。やや内気な性格。[1]発明家で眼鏡をかけている。ペンテウスを召喚する。第5話から登場。
カグヤ
声:井上喜久子「慈悲」のプリンセス。何事もハッキリしないと気が済まない性格。[1]和風な雰囲気を持つ。忍者でもある。アクタイオンを召喚する。第6話から登場。
月乃葉学園
台場満(だいば みつる)
声:飛田展男月乃葉学園の生徒会長。丸ハゲで眼鏡。なかなかのやり手で、ミューズ達が来る事を予見していた。生徒会室から、全校生徒の生活を把握しており睦がミューズと添い寝をした際には「一緒に寝た」と誤解を呼ぶような発言をするなど、司令官役でもあるが、無自覚のトラブルメーカーな面もある。実は手芸部の元部長で、手芸の全国大会二連覇の実力者。嫌いな食べ物はメンマ。
葦浦弥生(あしうら やよい)
声:野田順子月乃葉学園の副生徒会長。台場の秘書的人物。結構ドジであり、よく台場に怒鳴られている。ただし、台場の破天荒な行動には突っ込みを入れる場合もある。
岩馬厳次郎(いわば げんじろう)
声:相沢正輝男子生徒。1970年代のケンカ番長を思わせる言動をする。大地とはケンカ友達。大地達からは苗字から、「ガンマ」と呼ばれる。大地達の秘密を知ってからは大地達と同様に、生徒会室に入り浸るようになる。
八木仁美(やぎ ひとみ)
声:榎本温子女生徒。新聞部の部員。初期は生徒会と大地のみの秘密だった、ミューズ達の正体に最初に気付いた人物でもあり、大地の周囲をかぎまわったが、先手を打って台場が全校生徒にミューズ達の秘密を明かした為、無駄に終わった。
クロスロード鋼鉄兵団
シン
声:松本保典司令官。実はミューズの兄。第3話から登場。
イシュタル
声:平松晶子「月」の部隊長にして、副司令官。クロスロード唯一の女性で、シンに恋心を抱いている。第3話から登場。
ウラニア
声:大西健晴「愚者」の部隊長。「鉄鋼蒼鬼」の異名を持つ傭兵で、クロスロードに雇われている。シンやイシュタルとは元親友。大地たちに幾度も戦いを挑んでくる。第2話から登場。
フォルゴール
「吊るされた男」の部隊長。第3話登場。
アメルギン
「審判」の部隊長。第4話登場。
マックール
「世界」の部隊長。第5話登場。
リュンケウス
「隠者」の部隊長。第6話登場。
ティンダレオス
「塔」の部隊長。第7話登場。
ブラカン
「死」の部隊長。第9話登場。
プライデリ
「悪魔」の部隊長。第10話登場。
グイディオン
「星」の部隊長。第10話登場。
キャスリオン
「太陽」の部隊長。第10話登場。
登場メカ
ガーディアン
ドルガイヤー
ミューズが呼び出す、「鉄鋼魔神」の異名を持つ人型ガーディアン(男性的なフォルム)。大地の意思で動く。ドラゴンガイヤーの頭になる。
ザグレウス
ディアナが呼び出す、「鉄鋼烈風」の異名を持つ鳥型ガーディアン。ガーディアンの中で唯一、飛行する事が出来る。ドラゴンガイヤーの右腕になる。
オシリウス
アルテミスが呼び出す、「鉄鋼剣士」の異名を持つ女性的フォルムの人型ガーディアン。剣撃が得意。ドラゴンガイヤーの左腕になる。
オルフェウス
ルーンが呼び出す、「鉄鋼獣王」の異名を持つライオン型ガーディアン。素早く動く事が出来る。ドラゴンガイヤーの左足になる。
ペンテウス
セレンが呼び出す、「鉄鋼羅漢」の異名を持つカブト虫型の頭部を持つ人型ガーディアン。ガーディアン一の怪力を誇る。ドラゴンガイヤーの右足になる。
アクタイオン
カグヤが呼び出す、「鉄鋼聖殿」の異名を持つ亀型ガーディアン。広範囲攻撃が得意。ドラゴンガイヤーの胴体になる。
ドラゴンガイヤー
ドルガイヤー・ザグレウス・オシリウス・オルフェウス・ペンテウス・アクタイオンの六体が合体した、「鉄鋼魔龍」の異名を持つ巨大人型ガーディアン。最後の戦いで真の姿を現す。
用語集
アコレイド
ミューズがドラグーンと交わす契約。これにより、大地は鉄鋼魔神ドルガイヤーと融合変身するようになる。
ガーディアン
ヘキサムーンのプリンセス達が呼び出す巨大ロボット。プリンセスは皆、コクピットに乗り込む。
クロスロード鋼鉄兵団(クロスロードこうてつへいだん)
ヘキサムーンを支配した軍団。11の部隊で構成されている。ヘキサムーンにある城「ウエスタパレス」を本拠地とする。彼らの使用するメカは、十字架をモチーフにしている。