ヘキサフルオロケイ酸
IUPAC名
ジヒドロゲン ヘキサフルオロシリケート
別称フルオロケイ酸
ケイフッ化水素酸
識別情報
CAS登録番号16961-83-4
19 °C, 292 K, 66 °F
沸点
108.5 °C, 382 K, 227 °F (分解)
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒External MSDS
EU分類腐食性 (C)
EU Index009-011-00-5
RフレーズR34
Sフレーズ(S1/2), S26, S27, S45
引火点不燃性
関連する物質
関連物質二酸化ケイ素 SiO2
四フッ化ケイ素 SiF4
フッ化水素 HF
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
ヘキサフルオロケイ酸(ヘキサフルオロケイさん、英hexafluorosilicic acid)は、化学式 H2SiF6 で表される無機化合物。フルオロケイ酸、ケイフッ化水素酸とも呼ばれる。 二酸化ケイ素とフッ化水素酸との反応、四フッ化ケイ素と水との反応などで得られる。フッ化水素酸によるガラスの腐食で発生するのは前者の反応による。 SiO 2 + 6 HF ( aq ) ⟶ H 2 SiF 6 + 2 H 2 O {\displaystyle {\ce {{SiO2}+ 6HF(aq) -> {H2SiF6}+ 2H2O}}} 3 SiF 4 + 4 H 2 O ⟶ 2 H 2 SiF 6 + Si ( OH ) 4 {\displaystyle {\ce {{3SiF4}+ 4H2O -> {2H2SiF6}+ Si(OH)4}}} 常温では無色の液体。水と容易に混和し、水溶液として販売されている。水溶液は強い二塩基酸であり、皮膚・気道・眼球、ガラス・陶器、金属を腐食する。保管にはポリエチレンやフッ素樹脂製の容器が使われる。経口摂取した場合の半数致死量は430mg/kg[1]であり、蒸気の吸収により肺水腫を引き起こす場合もある。不燃性であるが、加熱により分解し、フッ化水素のフュームを生じる。金属との反応により水素を生じる。 鉛の電解精錬、金属の表面処理、陶磁器の硬化促進剤、繊維の媒染剤などに用いられる。アメリカ合衆国では、水道水フッ化物添加に使用されている[2][3]。
合成法
性質
用途
脚注[脚注の使い方]^ ケイフッ化水素酸-職場の安全サイト
^ ケイフッ化水素酸-職場の安全サイト
^ ⇒米国および世界のフッ化物応用の現状(トーマス・G・リーブス)
外部リンク
国際化学物質安全性カード
ケイフッ化水素酸-職場の安全サイト
化学物質安全性(ハザード)評価シート(化学物質評価研究機構)
表
話
編
歴
水素の化合物
二元化合物
CH4
SiH4
GeH4
SnH4
PbH4
HAt
HBr
HCl
HF
HI
HN3
H2O
H2O2
H2O3
H2S
H2S2
H2Se
H2Te
NH3
PH3
AsH3
SbH3
BiH3
多元化合物
H[AuCl4]
HBF4
HCN
H2CS3
H[CuCl2]
H2[CuCl4]
HNC
H2[PtCl4]
H2[PtCl6]
HSCN
H2SiF6
HSNC
オキソ酸
H3AsO4
H5As3O10
HBiO3
HBO2
H3BO3
HBrO
HBrO2
HBrO3
HBrO4
HClO
HClO2
HClO3
HClO4
HClO5
H2CrO4
H2Cr2O7
H2CO3
H2CO4
HFO
HIO
HIO3
HIO4
H5IO6
HMnO4
H2MoO4
HNCO
HNO2