ヘキサフルオロケイ酸
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ヘキサフルオロケイ酸
IUPAC名

ジヒドロゲン ヘキサフルオロシリケート
別称フルオロケイ酸
ケイフッ化水素酸
識別情報
CAS登録番号16961-83-4
国連/北米番号1778
特性
化学式H2SiF6
モル質量144.09 g/mol
外観無色の液体
融点

19 °C, 292 K, 66 °F
沸点

108.5 °C, 382 K, 227 °F (分解)
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒External MSDS
EU分類腐食性 (C)
EU Index009-011-00-5
RフレーズR34
Sフレーズ(S1/2), S26, S27, S45
引火点不燃性
関連する物質
関連物質二酸化ケイ素 SiO2
四フッ化ケイ素 SiF4
フッ化水素 HF
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヘキサフルオロケイ酸(ヘキサフルオロケイさん、hexafluorosilicic acid)は、化学式 H2SiF6 で表される無機化合物。フルオロケイ酸、ケイフッ化水素酸とも呼ばれる。
合成法

二酸化ケイ素フッ化水素酸との反応、四フッ化ケイ素との反応などで得られる。フッ化水素酸によるガラスの腐食で発生するのは前者の反応による。 SiO 2 + 6 HF ( aq ) ⟶ H 2 SiF 6 + 2 H 2 O {\displaystyle {\ce {{SiO2}+ 6HF(aq) -> {H2SiF6}+ 2H2O}}} 3 SiF 4 + 4 H 2 O ⟶ 2 H 2 SiF 6 + Si ( OH ) 4 {\displaystyle {\ce {{3SiF4}+ 4H2O -> {2H2SiF6}+ Si(OH)4}}}
性質

常温では無色の液体。水と容易に混和し、水溶液として販売されている。水溶液は強い二塩基酸であり、皮膚・気道・眼球、ガラス・陶器、金属を腐食する。保管にはポリエチレンフッ素樹脂製の容器が使われる。経口摂取した場合の半数致死量は430mg/kg[1]であり、蒸気の吸収により肺水腫を引き起こす場合もある。不燃性であるが、加熱により分解し、フッ化水素のフュームを生じる。金属との反応により水素を生じる。
用途

の電解精錬、金属の表面処理、陶磁器の硬化促進剤、繊維の媒染剤などに用いられる。アメリカ合衆国では、水道水フッ化物添加に使用されている[2][3]
脚注[脚注の使い方]^ ケイフッ化水素酸-職場の安全サイト(厚生労働省)
^ ケイフッ化水素酸-職場の安全サイト(厚生労働省)
^米国および世界のフッ化物応用の現状(トーマス・G・リーブス)

外部リンク

国際化学物質安全性カード


ケイフッ化水素酸-職場の安全サイト(厚生労働省)

化学物質安全性(ハザード)評価シート(化学物質評価研究機構)











水素の化合物
二元化合物

CH4

SiH4

GeH4

SnH4

PbH4

HAt

HBr

HCl

HF

HI

HN3

H2O

H2O2

H2O3

H2S

H2S2

H2Se

H2Te

NH3

PH3

AsH3

SbH3

BiH3

多元化合物

H[AuCl4]

HBF4

HCN

H2CS3

H[CuCl2]

H2[CuCl4]

HNC

H2[PtCl4]

H2[PtCl6]

HSCN

H2SiF6

HSNC

オキソ酸

H3AsO4

H5As3O10

HBiO3

HBO2

H3BO3

HBrO

HBrO2

HBrO3

HBrO4

HClO

HClO2

HClO3

HClO4

HClO5

H2CrO4

H2Cr2O7

H2CO3

H2CO4

HFO

HIO

HIO3

HIO4

H5IO6

HMnO4

H2MoO4

HNCO

HNO2


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