プール
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「スイミング・プール」はこの項目へ転送されています。フランソワ・オゾン監督の映画については「スイミング・プール (映画)」をご覧ください。

この項目では、水泳などを行う施設・空間について説明しています。その他の用法については「プール (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(Microsoftコードページ932はしご高))が含まれています(詳細)。.mw-parser-output .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .trow>.thumbcaption{text-align:center}}イラクモスルのプールで遊ぶ子供たち(2003年5月9日、撮影:米国陸軍スコットランドの競泳用プールリゾートホテルのプール屋上プール簡易プールでも子供の水遊びには監視役が必要となる

プール(: swimming pool)は、水泳の競技(競泳水球アーティスティックスイミング飛び込み)やその練習または泳法や潜水の技術の習得、さらに水中ウォーキングのような水泳以外の運動[1] あるいはレクリエーションのために、人為的にを溜め込んである空間または施設。

プールは、主に学校、各種の体育施設・保養施設、民間のスイミングクラブフィットネスクラブ、レジャー施設、高級ホテルや一部の豪華客船に備えられている。

英語のpoolは単に「水たまり」や「たまり」(血や化学薬品など単に液体が溜まっている場所)を指し、水泳用のプールはswimming poolと呼ぶ。日本語で「スイミングプール」と呼ぶ場合英語のswimming poolより範囲は狭く、競泳用のプールを意味する。

日本語におけるプールの数え方は「面」を使う。なお、空気を入れて膨らませる子供1人?数人分の遊具は「ビニールプール」と呼ばれる。また清流を一時的に堰き止めた水遊び場を「天然プール」と称している地域もある[2]
形態オーストラリア メルボルンにある競泳プール

プールの利用形態には、遊泳、教育、水泳(競泳、水球、アーティスティックスイミング、飛び込み)、潜水などがある[3]。競技用のものは国際水泳連盟によって種目別に細かく規格が定められており、オリンピックなどの国際大会で使用するプールはこの規格を達成していなければならない[4][5]
遊泳

プールの水深は一般遊泳では1.2メートル程度、児童遊泳では0.6-0.8メートル程度が目安とされている[3]
教育

教育目的の場合、プールの水深は小学校では0.8-1.2メートル程度、中学校では0.9-1.4メートル程度が目安とされている[3]。飛び込みで頭を打たないように、飛び込み台の近くは深くなっている。

飛び込みに関しては危険が伴い、死亡などの事故も起きているため、2012年の学習指導要領で禁止になった。2019年現在のスタート時の指導は以下の通り[6]

小学校 - 水中からのスタートを指導する

中学校 - 泳法との関連において水中からのスタート及びターンを取り上げる

競泳

競泳用のプールでは、短水路と呼ばれる長さ25メートルのものと、長水路と呼ばれる長さ50メートルのものが定められており、競泳のタイムは水路によって別々に扱われる。これは、ターンの際に壁面を蹴ることによって加速が行われるため、特に長距離の種目ではターンの回数が多くなる短水路の方が長水路に比べてタイムが短くなる傾向があるためである[7][8]。長水路のプールは幅25メートル、水深2メートル以上のものも多く、長水路のプールを横方向に使って短水路の競技を行うこともある。

正確な長さについては、東京辰巳国際水泳場などの主要な国際水泳大会などが行われるような日本水泳連盟の公認プールは、長水路50.02メートル・短水路25.01メートルに設計されている。これは、タイムを測定するために厚さ1センチメートルのタッチ板を長水路ではプールの両端に1枚ずつ、短水路ではスタートサイドに1枚設置するためである。また、スタート台にはリアクションタイム(号砲が鳴ってから足が離れるまでの時間)を測定するための装置が付いており、台にかかる圧力によってそのタイムを測定する。これらの装置は、リレーのフライング判定にも組み合わせて使用される。なお、スタートの場合は号砲が鳴る前にスタート動作に入ったらフライングと判定される(日本水泳連盟競泳競技規則第4条2項)ため、リアクションタイムはスタートの反応を知るための参考にしかならない。リレーの引き継ぎは、リアクションタイムがマイナス0.03秒以上早いと自動的に失格となる。

水温についても国際規格で、摂氏25℃から28℃までの範囲内に収まるよう調節しなければならないとされるが、2010年の改正以前は26℃を一つの目安、±1℃を許容範囲としていた。この範囲を逸脱した状態での記録は公認されない。
水球

水球競技では、水深2メートル以上のプールに、男子は縦30メートル×横20メートル、女子は縦25メートル×横17メートルのコートをフィールドロープで区画して作り、コートの両ゴールライン中央にはゴールが浮かべられるため、ゴールのスペースも含めた競技面積以上のプールが必要となる。一般には50メートル競泳プールが使用されるが、宮城県仙南総合プールは35メートル×25メートルの水球公認プールで、国内唯一の屋内温水水球専用プールとして知られる(非公開施設としては、秀明栄光高校の屋内温水水球専用プールや秀明大学の屋内女子水球専用プールも存在する)。
アーティスティックスイミング

アーティスティックスイミング用のプールでは、定められた面積について3メートル以上の水深を持つことが必要であるが、フィギュアとルーティンによって要求される面積は異なる。競泳用プールと共用するため、東京辰巳国際水泳場などではプールの底が可動式になっており、水深を競技によって変更できる。
飛び込み

飛込競技用のプールでは、水深は5メートル以上が必要であり、高飛び込み用の10メートル、7.5メートル、5メートルの高さの台と、板飛び込み用の3メートルと1メートルの高さの台が設置される。各飛び込み台の端は、プールの上空に張り出した形状になっている。
潜水

潜水用のプールでは、水深は1.5メートル程度(初心者は1.35メートル程度)が目安とされている[3]。潜水用のプールには、5.5メートルという深さを持つものもある[3]
歴史
オリンピック

初期のオリンピックにおいて水泳競技は河川で実施されていた[9]近代オリンピック第1回のアテネオリンピック1896年)の水泳競技はゼア湾で[9]、第2回のパリオリンピック(1900年)の水泳競技はセーヌ川の河畔で[9]、第3回のセントルイスオリンピック1904年)の水泳競技は人工湖で開催された[9]

オリンピックの水泳競技で初めてプールが使用されたのは、1908年ロンドンオリンピックで、陸上競技場のフィールド部分に全長100mのプールが設けられた[9]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:50 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef