プロヴァンス級戦艦
[Wikipedia|▼Menu]

プロヴァンス級戦艦
もしくはブルターニュ級

艦級概観
艦種戦艦
艦名地名
前級クールベ級戦艦
次級ノルマンディー級戦艦
性能諸元
排水量基準:27,340トン
常備:23,230トン
全長165.81m
164.9m(水線長)
全幅26.911m
吃水9.0m(竣工時)、9.8m(1933年)
機関ベルヴィール式石炭専焼水管缶18基
(ブルターニュはニクローズ式24基、
ロレーヌはギョ・ド・タンブル式24基)
パーソンズ直結型タービン(低速・高速)2組4軸推進
(1933年:
インドル式重油専焼水管缶6基+パーソンズ式ギヤードタービン4基4軸推進)
最大
出力29,000hp(1933年:43,000hp)
最大
速力20ノット(1933年:23.7ノット)
航続
距離10ノット/4,700海里
(1934年:10ノット/3,500海里)
乗員1,124名(竣工時)、
(1934年:1,133名)
兵装
(竣工時)M1912型 34cm(45口径)連装砲5基
M1910型13.9cm(55口径)単装速射砲22基
47mm(60口径)高射機関砲4基
45cm水中魚雷発射管単装4基
機雷30個
兵装
(1934年)M1912型 34cm(45口径)連装砲5基(ロレーヌは4基)
M1910型 13.9cm(55口径)単装速射砲14基
M1922型 7.5cm単装高角砲8基(ロレーヌはM1930 10cm(45口径)連装高角砲4基)
M1929 13.2mm四連装機銃3基
装甲舷側:270mm(水線部)、160?250mm(舷側部)
甲板:115(30+40+45)mm
主砲塔:400?250mm(前盾)
パーベッド:270mm(最大厚)
司令塔:314mm(側盾)
水上機(1933年:水上機4基、カタパルト1基(ロレーヌのみ))

プロヴァンス級戦艦(プロヴァンスきゅうせんかん、Classe Provence)[1]、もしくはブルターニュ級戦艦(ブルターニュきゅうせんかん、Classe Bretagne)は[2]フランス海軍第一次世界大戦前に建造した最初の超弩級戦艦の艦級である[3]。3隻が竣工し[注釈 1]ギリシャ海軍が発注した1隻は建造中止となった[注釈 2]日本海軍扶桑型戦艦[5]、同世代である[6][7]海軍休日時代に、幾度か近代化改装を実施した[注釈 3][注釈 4]第二次世界大戦で2隻が失われた[注釈 5]。アレキサンドリアでイギリス海軍に抑留されたのち、自由フランス軍に参加したロレーヌのみ[15]、世界大戦を生き延びた[16]
概要[ソースを編集]

プロヴァンス級戦艦[1](文献によってはブルターニュ級戦艦)は[2][17][注釈 6]クールベ級戦艦[注釈 7]の改良版として設計された[20]。このためクールベ級とプロヴァンス級は、船体構造の大部分が同一である[21]。相違点は、前級で船体中央部に設けられた単脚檣の位置が煙突の背後から前へ移動したこと、主砲口径を12インチ(30.5cm)45口径から13.5インチ(34cm)45口径に増加し、かわりに砲塔数が6基から5基に減少したことが挙げられる[22]。5基の主砲塔は、船体の中心線上に配置されている[23]。フランス海軍の戦列艦は、前弩級戦艦ダントン級から弩級戦艦のクールベ級に進歩し[注釈 8]、本級で超弩級戦艦に至った[21]
建造経緯[ソースを編集]「Flotte d'echantillons」も参照

1900年初頭のフランス海軍がレピュブリク級戦艦および改良型のリベルテ級戦艦[25]ダントン級戦艦[26]を計画したり建造に取り掛かっている時[27]イギリス海軍は画期的戦艦「ドレッドノート (HMS Dreadnought) 」を完成させた[28][29]。ドレッドノートを端緒に[30]、海軍強国間で弩級戦艦時代と建艦競争が始まっていた[31][32]

出遅れたフランス海軍が1910年計画により建造し、初の弩級戦艦として保有したのがクールベ級戦艦である[33]。クールベ級戦艦は4隻が1913年6月?1914年8月にかけて竣工した[34]。このクラスは、45口径12インチ(30.5センチ)連装砲塔6基(合計12門)と13.8センチ砲22門を装備し、最大速力21ノットであった[35]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:139 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef