プロピレン
IUPAC名
プロペン
Propene
識別情報
CAS登録番号115-07-1
? 185.2 °C, 88.0 K
沸点
? 47.6 °C, 225.5 K
水への溶解度44.6 ml/100 ml, 200 mg/L (25 °C)
屈折率 (nD)1.3567
粘度8.34 μPa・s (16.7 °C)
構造
双極子モーメント0.366 D (気体)
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒安全衛生情報センター
EU分類 F+
主な危険性極めて高い可燃性,
窒息性
NFPA 704411
RフレーズR12
SフレーズS9 S16 S33
引火点?108 °C, 165 K
関連する物質
関連するアルケンエチレン
ブテン
アリル基
プロペニル基
関連物質プロパン
プロピン
プロパジエン
1-プロパノール
2-プロパノール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
プロピレン (propylene) は、分子式 C3H6、構造式 CH2=CH-CH3 の炭化水素の一種で、炭素の数が3個で二重結合を1個持つアルケンである。主に石油のクラッキングの副産物として生産されている。IUPAC命名法ではプロペン (propene) と呼ばれる。プロピレン単独の重合体であるポリプロピレン (PP) は、ラジカル重合やイオン重合では生成せず、チーグラー・ナッタ触媒などを用いてプロピレンを配位重合させることで得られる。
常温下では無色の気体で、弱い不快臭を有する[1]。
プロピレンの2016年度日本国内生産量は 5,673,124 t、工業消費量は1,660,264 t である[2]。 商業的に取引されているプロピレンは、以下の規格がある[3]。 プロピレンの工業的製法として、以下のようなものがある[4]。
規格
ポリマーグレード(純度99.5%以上)
ケミカルグレード(純度93 - 94%以上)
リファイナリーグレード(純度60%以上)
工業的製法
ナフサや液化石油ガスのスチームクラッキング
製油所で流動接触分解(FCC: Fluid Catalytic Cracking)により得られるオフガス
プロパンの脱水素(PDH: Propane dehydrogenation)
オレフィンの転化(メタセシス反応によるエチレンと2-ブテンの不均化)
メタノールまたはジメチルエーテルの転化(MTO: Methanol-to-Olefin)
プロピレンを原料とする主な製品
重合反応
ポリプロピレン ? 合成樹脂、繊維、フィルム
エチレン・プロピレンコポリマー