プロテストソング
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プロテストソング(Protest Song)とは、政治的抗議のメッセージを含む楽曲)の総称である。
概要

プロテスト・ソングはアメリカでは、ウディ・ガスリー[1]ピート・シーガー[2]らの影響を受けたフォーク歌手たちによって盛んに歌われるようになり、フォークソングの主要な一部門となった[3]

1960年代には公民権運動反戦運動などの左派運動と結びつき、ボブ・ディランジョーン・バエズピーター・ポール&マリーらによって多くのヒット曲が生まれた。1960年代後半にはフォーク歌手からロック歌手、ソウル歌手へと広がり、メッセージ性の強い歌が数多く発表された。そのためプロテストソングといえば左派視点からものが多い。

1960年代末から1970年代前半にかけて、スティーヴィー・ワンダーマーヴィン・ゲイジョン・レノンニール・ヤングらが多くのプロテストソングを発表した。その後も幅広いジャンルにおいて、様々なプロテストソングが歌われている。プロテストソングは時として、政府の圧力や言論統制、スポンサーの圧力のターゲットとなり、放送自粛曲となる。アメリカでは湾岸戦争イラク戦争アメリカ同時多発テロ事件などで、このような自主規制現象が見られた[4]
代表曲


1950年代以前


我が祖国
(英語版) - ウディ・ガスリー(1944年)[5]

勝利を我等に - ピート・シーガー

ブラック・アンド・ホワイト - ピート・シーガー

奇妙な果実 - ビリー・ホリデイ

アイゼンハワー・ブルース - J.B.ルノア

アラバマ・ブルース - J.B.ルノア

トレイン・トゥ・アウシュヴィッツ - トム・パクストン

グッドマン、シャウナ、アンド・チェイニー - トム・パクストン


1960年代


天使のハンマー - ピーター・ポール&マリー(1962年)

イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・サマー - フィル・オクス(1965年)

自由の鐘(英語版) - ボブ・ディラン(1964年)

しがない歩兵(英語版) - ボブ・ディラン(1964年)

時代は変る - ボブ・ディラン(1964年)

ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム - サム・クック(1964年)

ソサエティーズ・チャイルド - ジャニス・イアン(1966年)

フォー・ホワット・イッツ・ワース - バッファロー・スプリングフィールド(1967年)

ウィアー・ア・ウィナー - インプレッションズ(1967年)

リスペクト - アレサ・フランクリン(1967年)

セイ・イット・ラウド・アイム・ブラック・アンド・アイム・プラウド - ジェームス・ブラウン(1968年)

自由への讃歌 - ラスカルズ(1968年)

ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー - ジェファーソン・エアプレイン(1969年)

ヴォランティアーズ - ジェファーソン・エアプレイン(1969年)

サムシング・イン・ジ・エアー - サンダークラップ・ニューマン(1969年)



1970年代


ビッグ・イエロー・タクシー - ジョニ・ミッチェル(1970年)

トゥ・ビー・ヤング、ギフテッド・アンド・ブラック - ニーナ・シモン(1970年)

サザン・マン - ニール・ヤング(1970年)

労働階級の英雄 - ジョン・レノン(1970年)

マーシー・マーシー・ミー - マーヴィン・ゲイ(1971年)

インナー・シティ・ブルース - マーヴィン・ゲイ(1971年)

アイルランドに平和を - ポール・マッカートニー&ウイングス(1972年)

血まみれの日曜日 - ジョン・レノン&オノ・ヨーコ(1972年)

イミグレーション・マン - クロスビー&ナッシュ(1972年)

アラバマ - ニール・ヤング(1972年)

ブラック・アンド・ホワイト - スリー・ドッグ・ナイト(1972年)

イフ・ユーアー・レディ - ザ・ステイプル・シンガーズ(1973年)

アイ・ショット・ザ・シェリフ - ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(1973年)

汚れた街 - スティーヴィー・ワンダー(1973年)

悪夢 - スティーヴィー・ワンダー(1974年)

仲間よ目をさませ! - ウォー(1975年)

ジョニー・ウォズ - ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(1976年)

ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - セックス・ピストルズ(1977年)

ロンドン・コーリング - ザ・クラッシュ(1979年)


1980年代以降


ゴーイング・アンダーグラウンド - ザ・ジャム(1980年)

オールド・マン・ダウン・ザ・ロード[注 1] - ジョン・フォガティ(1985年)

オール・シー・ウォンツ・ドゥ・イズ・ダンス[注 2] - ドン・ヘンリー(1985年)

エンド・オブ・ジ・イノセンス[注 3] - ドン・ヘンリー(1989年)

シャウト・トゥ・ザ・トップ - スタイル・カウンシル(1984年)


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