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PROJECT X ?Challengers?
ジャンルドキュメンタリー
出演者国井雅比古
久保純子
膳場貴子
他 ゲスト2名
ナレーター田口トモロヲ
オープニング中島みゆき
「地上の星」
エンディング中島みゆき
「ヘッドライト・テールライト」
製作
プロデューサー今井彰(制作統括)
制作NHK
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2000年3月28日 - 2005年12月28日
放送時間火曜日 21:15 - 21:58
放送分43分
回数191
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新プロジェクトX?挑戦者たち?
NEW PROJECT X ?Challengers?
ジャンルドキュメンタリー
出演者有馬嘉男
森花子
ナレーター田口トモロヲ
オープニング中島みゆき
「新・地上の星」
エンディング中島みゆき
「ヘッドライト・テールライト」
製作
制作NHK
放送
放送国・地域 日本
放送期間2024年4月6日 - [1]
放送時間土曜日 19:30 - 20:15 [2][3]
放送分45分
公式サイト
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『プロジェクトX?挑戦者たち?』(プロジェクトエックス ちょうせんしゃたち、英字表記:PROJECT X ?Challengers?)は、NHK総合テレビジョンにて2000年3月28日から2005年12月28日まで放映されたドキュメンタリー番組である。通称は「プロジェクトX」である。全放送作品は191本(正式な放送回数としてカウントされた作品187本 + 特別編4本[注釈 1]。)である。開始時のキャッチコピーは、「思いはかなう。」。
2024年4月6日放送開始の、『新プロジェクトX』についても、本項で述べる。 番組開始当時は、様々な事件・事故における、無名の人々の知られざる活躍を描いたドキュメンタリーだった(「よみがえれ日本海」、「白神山地 マタギの森の総力戦」、「炎上 男たちは飛び込んだ」、「国境を越えた救出劇」、「史上最大の脱出作戦」)。 後半になると、第二次世界大戦の終戦直後から高度経済成長期までの、産業・文化等の様々な分野において、製品開発プロジェクトなどが直面した難問を、どのように克服し成功に至ったかを紹介するドキュメントに変貌した[4]。身近な自動車、家電を始め、当時の日本経済を牽引した重厚長大産業、地図に残る公共事業をはじめ、地図(ゼンリン)、辞書(広辞苑)といった人文関係の話、人命救助や環境保護活動などの分野についても数多くの事例を取り上げている。 公共放送であるNHKが、これまでの放送基準である「企業の宣伝」につながる表現の排除を崩す、企業の事業活動の内容を追ったドキュメンタリー番組である本番組が放送された背景として、インターネットの普及による情報の入手性の向上が挙げられており、本番組の放送をきっかけに、特定企業や施設の内部に潜入して紹介するような番組や、連続テレビ小説での特定の企業の創業者をモデルとした作品が続いたりするようになったという見方もある[5]。 番組は2005年に終了したが、2024年4月から18年ぶりに新シリーズ『新プロジェクトX ?挑戦者たち?』として放映されることが2023年10月に発表された。新シリーズではバブル崩壊後の日本で勇気を与えた無名の人々を採り上げるとしている。ナレーションについては前シリーズでも担当した俳優の田口トモロヲが続投[6][7]、主題歌も中島みゆきが引き続き担当し、オープニングテーマは「地上の星」の新収録版となる「新・地上の星」を使用、エンディングテーマも「ヘッドライト・テールライト」が引き続き用いられる[8]。また2月14日発表の新キャスター人事[9]にて有馬嘉男(欧州総局副総局長。本番組担当に伴い報道局復帰)と、森花子(水戸局アナウンサー。出向出演)が総合司会を担当することが決まった。 『新プロジェクトX』のキャッチコピーは「この国には、誰にも知られず輝く人々がいる。」。 開始当初視聴率は伸び悩んだが、それまでのNHKにはない斬新な演出が中高年に受けて次第に上昇していき、2001年には平均視聴率15%、2002年には20%をマークするようになった。放送2回目の日本ビクター(現在のJVCケンウッド)のVHS開発を取り上げた「窓際族が世界規格を作った?VHS・執念の逆転劇?」は東映によって2002年に『陽はまた昇る』として長編映画化された。島秀雄と東海道新幹線建設を取り上げた「執念が生んだ新幹線 老友90歳・飛行機が姿を変えた」は、1998年8月22日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」内の『感動のアンビリバボー』コーナーで『レイルロード・オブ・ドリームス?奇跡の弾丸列車計画?』として短編ながら既にドキュメンタリードラマ化されていた。同作は更に『新幹線をつくった男たち?夢よ、もっと速く?』として2004年にテレビ東京で2時間ドラマ化された。 2002年の『第53回NHK紅白歌合戦』には中島みゆきが番組オープニングテーマの「地上の星」で初出場し、放送14回目の「黒四ダム 断崖絶壁の難工事」の舞台となった黒部ダム内部からの生中継で歌唱を行うという事実上の番組タイアップを披露した。 だが、2004年に入ってからはマンネリ化やNHK自体の不祥事が相次いで発覚したことなどにより視聴率が頭打ちになり始める。当番組でも2004年に『プロジェクトX21展』と称した特別展を開催した際、協賛企業から最高で3150万円の協賛金を集めていたことが衆議院総務委員会で取り上げられた他[10]、2005年5月10日放送分においてやらせが行われていたことが判明。2005年9月22日、同年12月での番組の終了が発表された。通常4月の改編期に一斉に改変を行うNHKにおいて、それを待たずの終了は打ち切りを示唆するものだった。後継番組は翌年1月から放送を開始した『プロフェッショナル 仕事の流儀』である。終了後、2024年に「新」シリーズが開始されるまでも本番組のパロディがNHKも含めて頻繁に制作されており、現在も知名度の高い番組となっていた。 打ち切りに際して、最終回では中島みゆきがスタジオに出演し、NHKの歌番組でそれまで歌われなかったエンディングテーマの「ヘッドライト・テールライト」を初披露した。 ビデオ・DVDの売上は80万本以上を記録した[11]。一方で、全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会は、番組に登場する多くの技術者は「現役を退いた後の“遅すぎる評価”」を受けただけだとして、否定的であった[12]。 本番組の演出パターンはその後、テレビ番組などで広く用いられており、テレビドキュメンタリーの一つの典型になっている。 冒頭。古い映像などをテーマソングが流れる中、短いカットで写す。細い明朝体でキーワードが表示される。 番組序盤。田口トモロヲの特徴のある淡々としたナレーションで、プロジェクトを成し遂げようとする主人公(複数)の境遇が描かれる。再現ドラマ(俳優はセリフを喋らない)が挿入されることもある。 番組中盤。プロジェクトはいよいよ佳境に入るが、困難が彼ら・彼女らを襲う。それを克服する過程が描かれる。このあたりでスタジオに放映当時に存命の主人公もしくは主人公の近縁者がゲストとして登場[注釈 2]し、司会からインタビューを受けて当時を回想する。 番組終盤。プロジェクトは成し遂げられる。ドキュメンタリー映像が終わった後でスタジオに戻り、主人公の顔が大写しとなり、司会から労いの言葉をかけられる。プロジェクトの成果物がスタジオに運ばれ、主人公が感慨深げにそれを手に取る。 エンディング。成功した主人公達のその後の栄光の人生が簡単に描かれ、テーマソングが流れる中終わる。 大半はハッピーエンドとなるが、日本初の生体肝移植プロジェクトを取り上げた「裕弥ちゃん1歳・輝け命?日本初・親から子への肝臓移植?」[注釈 3]のように、ハッピーエンドとはならなかった回もある。 なお、プロジェクト当時の内容をナレーション形式で解説しているにも拘わらず、その場面において若い俳優を起用しての再現映像ではなく、プロジェクトの主人公本人が年老いた現在(放送当時)の姿で直接登場し、職場で仕事をしているシーンが多くの放送回で出てくるが、取り上げている題材が古い時代のプロジェクトであるほど必然的にプロジェクト参加当時の容姿と現在の容姿が釣り合わなくなる。遵って、この「プロジェクトの主人公本人が(年老いた現在の姿で)仕事をしているシーン」は実際に仕事をしているわけではなく、仕事をしているように見せるための単なる演技である[注釈 4]。 プロジェクトに関わった人物のうち、特に筆頭でプロジェクトに関わっていた人物、その補佐的役割を務めた人物、プロジェクトを陰から支えた人物、プロジェクトに影響を受けた人物などがゲストとして1?3名ほど招待されていた[注釈 5]。プロジェクトに関わった人物が既に亡くなっている場合や、高齢で出演できない場合は、その弟子などが代わりにゲスト出演していた。なお、初期の頃はプロジェクト関係者ではなく、なかにし礼や松坂慶子などの著名人が解説やコメンテーター的な位置付けでゲスト出演していた。
概要
人気
演出パターン
ゲスト
番組に対する主な矛盾・抗議など
2000年4月18日放送の「ガンを探し出せ 完全国産・胃カメラ開発」では、「胃カメラは日本で初めて開発され、胃壁が撮影された」という話になっているが、胃カメラは日本での開発より約50年前の1898年にドイツで発明され胃壁の撮影が行われている[13]。その後もいくつかの胃カメラが開発されており、間違った内容が放送された。胃カメラ開発の経緯や機器の説明などにも間違いや疑問を有する箇所が複数あり、抗議が行われた。書籍版では訂正が一部行われたが、間違いの解消には至らなかった。
2000年11月28日放送の「よみがえれ日本海」では、ナホトカ号重油流出事故に際して神戸から来た災害ボランティアが、発生地・福井県の青年会議所を指導して「三国重油災害ボランティアセンター」を作ったことになっているが、実際には当初それぞれが受け入れ窓口を作り、話し合いで一本化したものであった[14]。
2001年6月19日放送の「父と息子 執念燃ゆ 大辞典」は1955年に『広辞苑』を岩波書店から刊行した新村出・猛親子に焦点を当てた内容だった。しかし、実際には『広辞苑』が同じ新村出を編者として1935年に博文館から刊行された『辞苑』の改訂版であったことに一切触れず、新村親子の努力で『広辞苑』がいきなり出版されたかのような内容になっていた。同社の後身である博文館新社から抗議を受けたため、書籍版では博文館および『辞苑』について加筆を行った[15][16]。
2001年7月10日放送の「白神山地 マタギの森の総力戦」では、白神山地の道路建設に青森県・秋田県双方の住民が起こした反対運動について取り上げられた。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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