当文書の目的は、第一に整数記事の作成基準の目安を定めること、第二に整数記事のフォーマットを定めることです。内容は、en:Wikipedia:WikiProject Numbers を参考にしています。将来的には、独立したウィキプロジェクトに格上げし、数に関する記事全般について扱うことを目指してもよいかもしれません。 数が無限に存在することを今さら注意する必要はないでしょう。ひょっとすると、誰かがボットを用いて数の記事を作り続けることを主張するかもしれませんが、皆さんはそのようなことはないはずです。数の記事は人の手によって作られるべきです。なぜならば、人が探して読みたいと思う記事が望まれているのであって、記事の質のためには人の手を介する必要があるからです。 では、どのような数の記事があるべきでしょうか。それについて以下に提案します。 たとえ上記で言及されている範囲の数であっても、記事を作成する際には、単に「N は N - 1 の次で、N + 1 の前の整数である」という内容以上の十分な情報が含められるべきです。目安として、記事を作成しようとする整数について、興味深い数学的な性質または文化的な事項を、合わせて3つ以上知っていることが求められます。何が「興味深い」のかは、いろいろな考え方があるでしょうけれども、要は「つまらないスタブを作成しない」ということです。数学的な性質の興味深さの基準については、自然数の数学的な性質が興味深いかどうかの判定の節を参考にしてください。 もし、その数についての特記事項をひとつだけ知っているならば、端数を切り捨てた数の記事にその事項を加筆することを検討してください。例えば、あなたが 10123 という記事を作成したいと考えたとします。記事を作成する前に、10000 にその事項がすでに書かれていないかを確かめてください。プロジェクトの範囲外の数についてそれぞれ記事を作成するよりも、一連のスタブの要点を、500 や 7000 のような切りの良い数の記事の最後にまとめることが、適切であるかもしれません。 以上をまとめて、新しい整数記事を作成する前のチェックリストは以下の通りです。 書き出しの一文とテンプレートのみの記事は明らかに必要ありません。「17689 は133番目の平方数である」のような自明な性質がひとつだけ書いてある記事も必要ないでしょう。このようなスタブを発見した場合、加筆する余地があるならば、実際に加筆するか、案をノートに書くかするのが建設的です。どうしても加筆する余地がないと思われる場合、たいていはリダイレクト化で対応できます。12345 ならば 10000 に、524287 ならばメルセンヌ数にリダイレクトするのが適切でしょう。適当なリダイレクト先がなければ、削除依頼に提出することもできますが、整数にリダイレクトするのも一案です。大量にスタブを作成している利用者を発見したら、まずは会話ページでこのページを案内してみてください。それでも止まらないようでしたら、Wikipedia:管理者伝言板/荒らしへの報告を検討してください。 次の条件を全て満たす場合に、自然数 N が性質 P を持つことが「興味深い」と考えることにしましょう。なお、この判定は、記事を作成するべきかどうかを判断するためのものであって、「興味深くはない」性質が加筆されるべきではない、と主張しているのではないことに注意してください。 例えば、ある人が 5741 の記事を作成しようとし、ペル数、マルコフ数、ソフィ・ジェルマン素数、中心つき七角数という性質を列挙したとします。これらの性質は、全て記数法には依存しません。中心つき七角数は MathWorld に記載されていませんが、残りの3つは MathWorld に記載されています[1]。さらに、ペル数とマルコフ数については第3の条件も満たしますが、ソフィ・ジェルマン素数はそうではありません[2]。よって、もうひとつ 5741 についての特記事項が見つからない限り、記事 5741 は作成せず、5000 に記載するに留めるべきでしょう。 ある数の記事を新しく作成したい場合は、まず OEIS でその数を検索してみるとよいでしょう(日本語版のトップページ ほとんど情報のない数の記事がある一方、つまらない内容で記事が埋め尽くされることを心配する人がいるかもしれません。ですから、何が記事に加えられるに値するかの基準が必要です。ひとつの基準は、その文化的な事項が、多くの人々によって重要であるかどうか、ということです。例えば、山田太郎ひとりが 154 を縁起の悪い数だと考えていたとしても、それは 154 の記事に書き加える必要はありません。
どこまで行くのか
整数: -1 から 200 までの全ての整数。300 から 900 までの 100 の倍数。9000 までの 1000 の倍数。10000 から 90000 までの 10000 の倍数。1011 までの 10 の冪。その後は、SI接頭語として名前の付いているもの。その他、数学的または文化的に意味のある数(新しい整数記事を作成する前にの節を参照してください)。
分数(有理数): まずは 1/2。2/3 や 3/5 なども可。Unicodeでコードポイントが与えられているもの。例えば 1/4 (U+00BC ¼)。その他よく用いられる分数。
その他: ネイピア数、円周率のように、重要な数学定数。
新しい整数記事を作成する前に
端数を切り捨てた数の記事にすでに書かれていないか。
その数についての特記事項を少なくとも3つ挙げているか。それらの間にはお互い関係がないか。
記事のおおまかな構成については、整数記事のフォーマットの節を参照のこと。
スタブを発見したら
自然数の数学的な性質が興味深いかどうかの判定
その性質 P は、パンデジタル数のように記数法に強く依存した性質ではない。
その性質 P について、MathWorld で独立したひとつの項目になっている。
OEIS の性質 P についての項目の冒頭で、N が記載されている。
文化的な事項を含める基準
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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