プレデター_(架空の生物)
[Wikipedia|▼Menu]

プレデター (Predator, Yautja, Hish)は、映画『プレデター』シリーズ、および『エイリアンVSプレデター』シリーズに登場する架空の異星人地球外生命体。同系作のコミック、小説、ゲーム等にも登場した。なお、Yautja、Hishはコミック版で登場する半公式的な種族名称である。
登場作品

映画

プレデター (以下『プレデター』)

プレデター2 (以下『2』)

エイリアンVSプレデター (以下『AVP』)

エイリアンズVSプレデター (以下『AVP2』)

プレデターズ(Predetaors(film)) (以下『プレデターズ』)

ザ・プレデター

プレデター:ザ・プレイ

Badlands(原題)


ゲーム

エイリアンVSプレデター(ゲーム)

プレデター・コンクリート・ジャングル(ゲーム)

プレデター ハンティンググラウンズ(ゲーム)


エイリアンVSプレデターシリーズ

エイリアンVSプレデター(シリーズ)(Alien vs. Predetaor series)

モータルコンバットX(DLC限定)


コミック

プレデター: 1718

プレデター: コンクリート・ジャングル

エイリアンVSプレデターVSターミネーター

プレデター(コミック)(Predetaor(comic book))

エイリアンVSプレデター(コミック)(Aliens versus Predetaor(comic book))


小説

プレデター(小説)(Predetaor(novel series))

以下に記述された設定は、版元である20世紀FOXが統一された設定を定めていないこと、作品ごとに監督以下スタッフが違い見解が異なること、コミックなどでのみ登場するような半公式の設定が多いことなどから、いまなお不明瞭な部分が多い。
概説

宇宙の様々な惑星を渡り歩き、その惑星に生息する「攻撃力(兵器力)に富み危険性の高い動物を狩猟すること」を重要な民族的文化としている、知的生命体である。劇中では「奴」「アイツ」「宇宙人」「悪魔」などとしか呼ばれないため、彼ら固有の種名民族名といったものは不明。作品タイトルでもある「プレデター」とは視聴・製作者側の視点に立った呼称で、シリーズ第1作において彼らが獲物を1体ずつ殺す姿が、捕食動物(プレデター)を彷彿とさせることによる。映画公開当時、それまで宇宙人地球侵略する海外のSF作品では、ロボットや超ハイテク兵器を駆使した大量殺戮や、エイリアンのようにひたすら人間に襲いかかる怪物怪獣が常識であったため、プレデターのように地球人以上の科学技術を持つ知能がありながら、あえて原始的な狩りを好む「野蛮な宇宙人」は斬新だった。「高度な」文明だが「野蛮な」文化という人間臭さを持つ宇宙人は、映画『メン・イン・ブラック』など以降のSFで散見されるようになった。

80年代の対宇宙人モノのSFパニックアクション映画としては、「エイリアン」と並んで名高い知名度があり、後に両者はタイアップして「エイリアンVSプレデター」が制作されシリーズ化された。
プレデターのデザイン

 映画『プレデター』の制作当初は、完成品と大幅に違い、昆虫のようなデザインだった。 その後デザイン変更にあたり、特殊メイクアップアーティストのスタン・ウィンストンは ジャマイカの戦士の絵を基にしたとしている[1]

後年の映画『プレデターズ』への過程にて、そのデザインは次第に変貌を遂げていくことになる。
特徴
運動能力
地球人類と同じく直立
二足歩行を行う。また、人類よりも遙かに筋力に優れるため、 高木の樹幹や建造物の壁を易々とよじのぼり、それらの間を飛び移ることもできる。
コミュニケーション能力
独自の文字体系を持っており、デジタル書体7セグメントディスプレイに似る。あくまで作中外の設定ではあるが、人類の使用するアルファベット数字に置き換えることができる。   プレデターの使用している文字を、     アルファベット・数字に置き換えたもの。                     人語もある程度は理解し、その気になれば話すこと(それが会話として成立するかどうかは別として)もできるようである。『プレデターズ』では会話こそしていないものの、以前のシリーズよりもはっきりと言語を理解する様子が描写された『AVP』ではジェスチャーで自爆装置の情報を伝えており、感性は人間と共通する部分もある。種族独自のボディ・ランゲージがあり、肩に手を置くのは挨拶、拳を眉に当てるのは承認を意味する[2]。多くの作品において、低い顫動音[3]を頻繁に鳴らしていることが確認できる。戦いの前には戦意の高揚や獲物に対する威嚇のため、雄たけび[4]を上げることもある[2]。また、攻撃されたときに沈黙しているのは、人間に当てはめると悲鳴を上げている状態にあたる[2]。歯をむき出したり、顎を広げて見せるのは闘志の表れとされる[2]。映像作品でプレデター同士の間で明確に言葉による意思の疎通が行われた例はないが、コミックなどの媒体によってはいくつかの単語が登場している。
言語対応一覧[2]

単語意味
kainde amedha硬い肉(エイリアンを意味する)
te'dqiエイリアンの分泌液
thwei血
H'chak慈悲
thei-de死
Dhi'ki-deひん死の眠り
U'sl-kwe最期の休息
Bpi-de最期
Ki'cti-paリスト・ブレイド

身体的特徴

地球外知的生命体の中でもいわゆるヒューマノイドタイプの宇宙人に類別される特徴を備え、身体の基本的レイアウトは地球人と同じである。すなわち、1対の腕、1対の脚部を持つ。手も足も指は5本。筋肉質な体型をしている[5]。別の設定では身長:250cm、体重:115 - 160kgともされている[2]。女性は男性よりやや大きい[2]

頭部における顕著な特徴の1つに、口の部分が挙げられる。顔の下半分には2対4本の爪状口器が、正面から見て四角形を描くように配置されている。これは節足動物の大顎のようにそれぞれ独立して動かすことができる。4本すべてを大きく開く(下の2本は上の2本よりも可動域が大きいため、この状態を正面から見ると、上辺の短い台形を描く)と、その内側に地球人と同様の上下に開く(正確にはと歯茎)が剥き出される、という二重構造になっており、その動きはカニなどの甲殻類を思わせる。地球人のような鼻孔や耳介に相当する部位はない。1作目でも2作目でも、それぞれの主人公に「醜い顔だ」と評されている。

眉に当たる部分には棘状のものが生える。眼窩が大きく、それとは裏腹に目は小さい。頭部の側面から後頭部にかけては黒色で先細りの管が数十本生えており、ドレッドヘアーのようにも見える。これらは意識的に動かすことはできないが、皮膚に生えているだけの体毛ではなく、それぞれが骨格の一部として頭蓋骨に関節を介して接続されている(製作陣からは「ドレッド蟹」と呼ばれていた時期もあった)。

年齢を重ねると、顔面部の棘状物や外顎の牙の本数が増えていく(年長者であるエルダー・プレデター、成人を経ていることが明言されているクリーナーの外見から)。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:172 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef