プレセペ星団
[Wikipedia|▼Menu]

プレセペ星団[1]
Beehive Cluster[2]

プレセペ星団
仮符号・別名M44
星座かに座
見かけの等級 (mv)3.1[3]
視直径95'[2]
分類散開星団[3][4]
位置
元期:J2000.0[3]
赤経 (RA, α) 08h 40m 24s[3]
赤緯 (Dec, δ)+19° 40′ 00.0″[3]
赤方偏移0.000112[3]
視線速度 (Rv)-33.57km/s[3]
固有運動 (μ)赤経: -35.99 ミリ秒/年[3]
赤緯: -12.92 ミリ秒/年[3]

距離577光年[2](約0.177kpc)

物理的性質
年齢730 ×106 年[2]
他のカタログでの名称
Praesepe[3], Beehive[3],
Manger[3], Mel 88[3],
NGC 2632[3]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: ⇒08h 40m 24s, +19° 40′ 00″

プレセペ星団[1](プレセペせいだん、Praesepe 、M44、NGC 2632)はかに座にある散開星団である。
概要

プレセペ星団はかに座の中心、γ、η、θ、δ の各星で作られる四辺形の中心にある。属する星は577個で、揃っていっかくじゅう座の方向に41km/秒の速度で移動している[4]
名称

プレセペ[4](Praesepe )はラテン語で「飼い葉桶[4]」を意味し、γとδが飼い葉桶の餌を食べる2頭のロバに見立てられていたことに由来する[4]。γの固有名アセルス・ボレアリス[4](Asellus Borealis)は「北のロバ」、δの固有名アセルス・アウストラリス(Asellus Australis )は「南のロバ」という意味である[4]

英語では「ビーハイブ」(Beehive 、蜂の巣の意)と呼ばれる[4]。中国では「積尸気(ししき)」または「積屍気(せきしき、宋史天文誌)」[注釈 1]と呼ばれ、亡くなった人の魂が集まる、あるいは魂が天に昇っていく際に通過する場所だと考えられていた[4][6]
見え方

月のない晴れた夜には裸眼でもぼんやり見え、目の良い者ならいくつか星を認められる[4]。オペラグラスでは星団がはっきりし始める。双眼鏡では全体の形が見え、観望には双眼鏡が最適である。大口径の望遠鏡で観測すると数百個の恒星が存在することが分かる。赤い星やオレンジ色の明るい星が確認できる。プレアデス星団 (M45) とは異なり、赤色巨星白色矮星も存在することが知られている。
観測

肉眼でも見ることができ、紀元前からぼんやりとした星雲状の天体として存在が知られていた[2]古代ギリシアアラトスは、M44がかすんで見えたら雨の前兆であると記している[7]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:49 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef