プリズムコート
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プリズムコートジャンル育成シミュレーションゲーム
対応機種PlayStation(PS)
開発元富士通パソコンシステムズ
発売元富士通パソコンシステムズ
人数1人
メディアCD-ROM
発売日1998年2月26日
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『プリズムコート』は、1998年富士通パソコンシステムズから発売されたPlayStationシミュレーションゲーム。高校の女子バレーボールチームの監督として、弱小チームを率いて全国大会で優勝するのが目的。
概要

プレイヤーは朝霧高校に勤務する高校教師で、怪我により引退した元・バレーボールの名選手だった主人公となり、同校女子バレー部の監督として1年生の夏から3年生の夏までの2年間でチームを鍛え上げて全国優勝を目指す。だが、引き受けたバレー部は部員の半分がバレーボールの未経験、その上部員同士にも軋轢がありチームワークはガタガタという有様。プレイヤーは監督として彼女たちに練習や必殺技の特訓などをさせて能力を上げたり、チームワークを改善していくこととなる。

年2回行われる都大会と全国大会にはライバルとなる強豪チームが立ちはだかり、試合中には強力な(そして荒唐無稽な)必殺技を繰り出してくる。ライバルチームを破るため、監督として的確なアドバイスが必要とされる。

ゲーム中、特定の条件を満たすと、特定のヒロインのために用意された専用シナリオルートへ突入し、最後までルートを外れなければキャラクター別のエンディングを見ることができる。

一度エンディングを見るとギャラリーモードが使えるようになり、既に表示されたグラフィックが「思い出のアルバム」として閲覧できる。このときに、ヒロインたちの思い出話がフルボイス付きで語られる。
ゲームシステム

本作は、部員たちのパラメーター情報を元に練習内容を決めるスケジュール設定パートと、各種イベント発生条件を満たすことで開始される会話主体のアドベンチャーパートと、キャラクターたちがパラメーターに応じた動きで勝敗を競うバレーゲームを行う試合パートの3つを繰り返して進行する。2年目のインターハイを終えるとエンディングとなる。

プレイヤーは主にスケジュール設定パートで部員たちのポジションやフォーメーションの決定、身体能力やチームワークなどを向上させ、各種会話イベントにて主人公と部員、または部員同士の好感度を制御し、試合によってチーム育成の結果を出すことが役割となる。最終目標は2年目のインターハイで優勝することとなっているが結果は固定はされていないため、最初の1年目で優勝し、続く2年目でV2を狙うということも可能となっている。辿ったシナリオルートやいくつかの条件によって全体のエンディングが変化するマルチエンディングが採用されている。当時の同ジャンルでよく見られたキャラクター毎のパラメーターによって変化する個別のマルチエンディングは採用されておらず、キャラクター毎のシナリオルートを維持することによって迎えたエンディングを個別のエンディング扱いとしているため、全員分のエンディングを見るにはその都度最初から、あるいは分岐前となる序盤のセーブデータ等からプレイし直す必要がある。

試合シーンは、バレーコートを横から見たものがオートで進み、プレイヤーが直接手を出すことはできない。アタック、レシーブ、トス、ブロックなど日頃の育成結果がダイレクトに現れる。サインを出したりタイムアウトを取ったりなど選手たちを間接的にサポートすることは可能となっている[1]

バレーの基本ルールは旧来のサイドアウト制を採用しており、試合は1セットマッチとなっている。オプション設定を変更することで展開がスピーディなラリーポイント制に切り替えることができる。ただし、ゲーム製作当時がサイドアウト制からラリーポイント制へと移り変わる変遷の真っ只中であったため、ラリーポイント制に設定してもゲームは現在主流の25点マッチではなく、サイドアウト制で見られた15点マッチで計算される。陣地は常に朝霧高校がコート右側、対戦校がコート左側に表示される。

試合は基本的にリアルタイムでAIが動きを決めるセミオートで進行する。プレイヤーは試合中に各選手に大まかな方針を指示することと、2回のタイムを取ることが可能になっており、タイム中に表示される選択肢によって選手の体力や気力の回復、士気の向上やライバルキャラへの対処といったものが行え、これらが試合の内容に大きく影響する。
登場人物
私立朝霧高校
主人公の勤める女子高。同僚の中西がコーチしていたが、バレー部は弱小にして最下位を争うことで有名だった。強豪犇く大会に勝ち抜けるかどうかはプレイヤーの采配に懸かっている。ユニフォームは赤をアクセントにした白いシャツと白ラインが入った赤い
ブルマー。朝霧高校の学生服は赤いブレザーに小さな紺色のネクタイをつけるもので、下は大部分がブレザーで隠れてはいるが、紺色のスカートで短めでありルーズソックスを履いたデザインとなっている。
京極ナツキ
声 - 長沢美樹誕生日:4月13日 / 牡牛座 / O型 / 身長:167cm / B89・W60・H90抜群のパワーとジャンプ力を持つ天性のアタッカーだが、その才能を凌駕してノーコンである。バレーに青春をかける熱血スポーツ娘を地で行くタイプ。中学時代から全日本に憧れてバレーの道へ進んだ。性格は大雑把で楽天的であるため人間関係では特に困ってはいないが、生真面目な性格の香純はやや苦手。
辻真琴
声 - 冬馬由美誕生日:8月27日 / 乙女座 / A型 / 身長:175cm / B80・W58・H80チーム一の長身で、一見すると一番バレー選手っぽい風格を漂わせるが実は全くの素人。なりゆきで入部したため今ひとつやる気がない。性格はさっぱりしていてボーイッシュだが純な一面を持つ。変わり者の多いチームの中では割りと常識人で早苗と仲が良い。
高村香純
声 - 水沢潤誕生日:5月25日 / 双子座 / A型 / 身長:162cm / B87・W59・H85バレー初心者だが冷静な判断力でレシーブに活躍し、守りの要でもある。自分の意見を曲げない頑固な性格が災いしてかチームワークはイマイチ。特に協調性に欠ける理央との仲は極端に悪い。お嬢様育ちでバイオリンの腕は一級品。
岡嶋あかり
声 - 荒木香恵誕生日:3月3日 / 魚座/ OB型 / 身長:165cm / B73・W55・H75小柄ながらも中学時代に高跳びをやっていたためか驚異的なジャンプ力を持つが、一番非力。記憶力と計算力は常人離れしており、テストでは100点を連発している。アニメや漫画が大好きで、自分も必殺技を身につけたいと思っている。ナツキとは幼馴染であり、入部したのもナツキに誘われたため。
笹沢早苗
声 - 丹下桜誕生日:6月30日 / 蟹座 / AB型 / 身長:158cm / B78・W58・H81チームの中ではナツキと同じ数少ないバレー経験者。彼女とは中学時代からの顔見知りでもある。セッター一筋であり、多彩なトスワークに定評がある。体は丈夫ではないが頑張り屋で誰とも仲が良いチームのまとめ役。料理はプロ顔負けの腕を持つ。
宗田理央
声 - 久川綾誕生日:12月8日 / 射手座 / AB型 / 身長:164cm / B84・W59・H83[2]極端に無口で他人に心を開かない問題児。しかしその実力はチームでNo.1で攻守ともに優れたオールラウンドプレイヤー。経験豊富に見えるが本人の口からは語ろうとしない。孤立主義が災いしてか、せっかくの実力を発揮できずにいる。香純との仲は険悪で、事ある毎に主人公を悩ませる。
中西智里
声 - 芳野美樹朝霧高校に勤める女性教師。自身も高校時代にバレーを経験しておりバレー部のコーチを務めていたが、自分一人だけによる指導の限界を悟り、主人公をバレー部の監督兼コーチに誘う。ストーリーに深くは関わらないが、プレイヤーの良きアドバイザーとなる欠かせない存在。
黒崎縁
声 - 小林優子朝霧高校勤務の保健医でバレー部顧問。酒好きであり、性格は豪快にして大雑把。
十角館高校
全国大会へも出場を果たしている都大会常連校。ユニフォームは緑のシャツにサイドライン入りの深緑色のスパッツ
西村京子(KYOUKO NISIMURA)
声 - 山崎和佳奈同高校バレー部のエースで、中学時代から都大会の有名人。


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