プラレール
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プラレールの現行ロゴ基本レール(直線レールと曲線レール)最初の電動車両

プラレール(英語: Pla-rail)は、タカラトミー(旧・トミー)より発売・販売されている鉄道玩具である。姉妹品に、自動車玩具のトミカ、小型版プラレールのカプセルプラレール(発売はタカラトミーアーツ)がある。
概要

トミー時代からの主力商品であり、発売から長年愛されるロングセラー商品である。同社の自動車玩具であるトミカと組み合わせて遊べるように設計されており、トミカと互換性を持たせた商品も発売されている。年に一度、主要都市等で開催されるイベント「プラレール博」は、「トミカ博」と共にトミー(現・タカラトミー)の重要なイベントのひとつであり、多くの来場者を集めている。

「青いプラスチック製のレールの上を、単2乾電池または単3乾電池1本で走る3両編成の列車」が製品の基本構成である。ただし、3両編成に当てはまらないものも発売されている[注釈 1]。主に「鉄道が好きな15歳までの子供」を対象として作られているが、生産が長期にわたるため大人のファンも多数存在しており、市販されていないマニアックな車種を製品化したガレージキットが発売されたこともある。

プラレールの特徴である「単2電池で走る3両編成」は「電動プラ汽車」から確立され[注釈 2]2000年初期まで受け継がれた[1]

1971年からシリーズの見直しとして「電動プラ電車」と「電動超特急ひかり号」を除く車両は絶版となり、湘南電車がモデルの「かいそくでんしゃ」、151系がモデルの「とっきゅう」、そして当時はまだ現役であった「D51きしゃ」が加わった。この年は「D51きしゃ」「EF15でんききかんしゃ」は廃止にならなかったため、「モーターなし」と「フリーデザイン」の設定は全廃された[2]

1980年代前半には、プラレール販売開始以来最大の危機(冬の時代)を迎える。同時期に国鉄が資金難に陥り始め,新車があまりデビューしなかったのでギミックを取り入れた製品を多く開発しており[注釈 3]1983年には車内のチャイムを搭載した「メロディープラレール」、1984年には運転体験製品の先駆けとなる「R/Cプラレール」を発売したが、時期尚早だったことや価格が高かったこともあり,数年で生産中止になってしまった[3]。その後、サウンドやギミックを装備した車種は2000年代以降数多く発売されることとなる。1985年の「ニュー新幹線」(100系新幹線)のヒット、1987年に「ニュー新幹線」を手転がし対応の新動力ユニットに刷新した「2スピード新幹線」がヒットしたことをきっかけに、「冬の時代」から立ち直っていった。

トミカと同じく製品の品番入れ替えが不定期に行われており、・ライト・カメラなどギミックを搭載した車両もある。キャラクター関係では「きかんしゃトーマス」シリーズや「チャギントン」シリーズ、完全オリジナルである「ハイパーガーディアン」シリーズ、実在の新幹線車両がロボットに変形する「シンカリオン」シリーズなども展開されている。

プラレールは、実際の鉄道現場で運行トラブル対処などの訓練用に用いられる場合もあり[4]、タカラトミーが発行しているカタログで紹介されたことがある。JR東海では2004年東海道新幹線の運転士見習いの研修用に導入し、2006年からは乗務員の訓練にも取り入れられた[4]。JR東海特注の地上信号機の模型も存在する[4]東京メトロ2011年にプラレールを導入しているほか[4]伊豆急行でも2019年にプラレールを導入した訓練を行っている[5]
沿革

1958年 ‐ 最初期プラレールのルーツとなった「ハイウェーセット」がとみやま商事株式会社(トミー)より発売される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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