『プラネット・アース?地球の神秘?』
プリンス の スタジオ・アルバム
リリース2007年7月15日
録音2004年11月、2006年?2007年春[1]
ジャンルR&B、ポップ、ファンク、ロック
時間45分00秒
レーベルNPG
Ultimate Prince
(2006)Planet Earth
(2007)Indigo Nights
(2008)
『Planet Earth』収録のシングル
「Guitar」
リリース: 2007年7月9日
「Chelsea Rodgers」
リリース: 2007年8月6日
「Somewhere Here on Earth」
リリース: 2007年9月
「The One U Wanna C」
リリース: 2007年
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『プラネット・アース?地球の神秘?』(プラネット・アース ちきゅうのしんぴ、Planet Earth)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、プリンスの32枚目のスタジオ・アルバム。2007年7月15日にNPGレコード(英語版)からリリースされ、イギリスで全国紙『ザ・メール・オン・サンデー (The Mail on Sunday)』紙の無料付録(カバーマウント)として配布された。その後、世界各国でリリースされた。このアルバムには、新たなお気に入りの女性ブリア・ヴァレンティ(英語版)をはじめ、ニュー・パワー・ジェネレーション(英語版)の元メンバーであるマーヴァ・キング (Marva King)、ソニー・T(英語版)、マイケル・ブランド(英語版)や、シーラ・E、ザ・レヴォリューションの元メンバーであるウェンディ&リサ(英語版)が参加した[2]。CDパッケージのライナーノーツは、アルバムのクレジットをプリンス&ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション (Prince & The New Power Generation) としている。このアルバムは、合衆国のアルバム・チャート Billboard 200 では初登場3位となり、最初の週に 96,000 枚を売り上げた。 2007年6月27日、「Future Baby Mama」がアメリカ合衆国のオンライン・ラジオ局を通して、インターネット上にリークされた。最初のシングル「ギター (Guitar
リリースと宣伝
当初、プリンスはコロムビア・レコードと、世界各国でのリリースに合意していた。プリンスとコロムビアは、2004年のアルバム『ミュージコロジー (Musicology)』で既に手を組んだことがあった[4]。ところが、プリンス側のマネジメントは、『ザ・メール・オン・サンデー』紙と、『プラネット・アース』を、2007年7月15日付けの新聞の付録となる無料のカバーマウントCDとしてリリースする契約を結んだ。この動きは、イギリスのレコード店から多くの批判を受け、コロムビアがイギリスでの配給を拒む事態になったが、他の地域におけるリリースには影響は及ばなかった。
無料でアルバムを配布するという行為は、プリンスにとって初めてではなかった。2004年、彼は『ミュージコロジー』の無料盤を同名のツアー (Musicology Live 2004ever) のコンサートの聴衆全員に配布した[5]。同様に、アルバム『プラネット・アース』も2007年にロンドンでおこなわれたアース・ツアー(英語版)のコンサートでチケットとともに配布された[6]。ソニーBMGがイギリスでのアルバムの供給をおこなわない決定を下したため、レコード・チェーンのHMVは、2007年7月15日付の『ザ・メール・オン・サンデー』紙をCDの代わりに取り扱うと発表し、「来週号のザ・メール・オン・サンデーを売ることは、最終的に我々の懸念を克服して、我々の顧客がプリンスのアルバムを入手できる唯一の方法である」と述べた[7]。『ザ・メール・オン・サンデー』紙によるリリースに先んじた2007年7月10日、ストリーミングから録音された低音質のバージョンの『プラネット・アース』がインターネット上にリークされた[8]。プリンスは、無料配布によって460万ドル相当の著作権関係の収入を逸したが、ロンドンのO2アリーナにおける21回の公演を売り切れとし、総売上2340万ドル、収益1880万ドルを上げて、宣伝策は成功した[9]。 『プラネット・アース』からの最初のシングルは、「ギター」であった。この曲は『ローリング・ストーン』誌が選んだ2007年のベスト100で、第39位となった。この曲のミュージック・ビデオは、当時プリンスのダンサーだった「ザ・ツインズ (The Twinz)」をフィーチャーしており、ベライゾンのウェブサイトで最初に公開された。
シングル