この項目では、ソビエト連邦・ロシアの新聞について説明しています。その他の用法については「プラウダ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
Правда
プラウダ
種別日刊新聞
判型ブランケット
所有者 ロシア連邦共産党
編集者ボリス・コモツキー
プラウダ、またはプラヴダ(ロシア語: Правда プラーヴダ、英語: Pravda)は、ロシア連邦の新聞、またそれを発行する出版社(新聞社)。かつてのソビエト連邦共産党の機関紙で、1912年4月22日(ユリウス暦、グレゴリオ暦では5月5日)に発刊された。プラウダとはロシア語で「真実」「正義」の意である。
概要1941年7月3日のプラウダ:題「ラジオ演説を行うソ連国家防衛委員会議長、同志スターリン」プラウダを読むレフ・カーメネフ
最盛期の発行部数は1,500万部を超えたといわれ[1]、世界一の発行部数を誇ったこともあった。なお最盛期の発行部数ではコムソモールの機関誌であったコムソモリスカヤ・プラウダやモスクワの週刊新聞である論拠と事実など、これを上回る新聞もあった[1]。ソビエト連邦の崩壊後は発行部数を大きく減らし、日によっては4面しかないこともあったが、2000年代初頭においてロシアで第2位の発行部数があった。
ソ連時代は、政府機関紙のイズベスチヤと同じく国民に対するプロパガンダ紙であり、無味乾燥な発表報道とスローガンばかりで、広告や写真の少ない新聞であった。ソビエト連邦共産党にとって都合の悪い事は書かれず、時には事実がねじ曲げられて伝えられ、捏造も行われた。多くの国民もそのようなことはわかっていたので行間を読む、裏を読むといったことで真実を探ろうとした。そのような状況から「ソ連の二大新聞、プラウダとイズベスチヤの違いは何か?――プラウダにイズベスチヤ(ニュース)はなく、イズベスチヤにプラウダ(真実)はない」というような小咄(アネクドート)も生まれた。
現在ではロシアにおけるタブロイド型の新聞として人気を集めている。旧プラウダ紙のスタッフによって運営されているニュースサイト ⇒プラウダ・オンラインも存在するが、これと現在印刷されているプラウダ紙の間に直接の関係はない。なお、「プラウダ」と呼ばれる新聞は他にもいくつかあり、有名なものとして、かつてコムソモールの機関誌であり、現在ロシアで最も部数の多いタブロイド新聞となっているコムソモリスカヤ・プラウダなどが挙げられる。
2000年代初頭にはUFOや超常現象、陰謀論などを扱うようになった。たとえば超常現象研究家のコンノケンイチはプラウダのサイトに載った「地球外文明によってつくられた月面都市」の記事を著書『UFOとアポロ疑惑 月面異星人基地の謎』で引用している。 プラウダが発行されたのはカール・マルクスの生誕記念日である1912年5月5日というのが公式の見解である。
起源
ロシア革命以前のプラウダ