プテロダクティルス
生息年代: 中生代後期ジュラ紀, 150.8?148.5 Ma Pre??OSDCPTJKPgN↓
Pterodactylus antiquusの想像図
地質時代
中生代後期ジュラ紀
(約1億5,080万 ~ 1億4,850万年前)
分類
プテロダクティルス (学名:Pterodactylus ) は後期ジュラ紀に生息していた翼指竜亜目の翼竜。世界で最も古く報告された翼竜である。テロダクティルスと表記されることもある。
学名はπτερ?ν (pteron; プテロン)「翼」 + δ?κτυλο? (daktylos; ダクテューロス)「指」の合成語で、前肢第4指が伸張して翼となっていることから名付けられた。ただし命名後に明らかになったことであるが、この翼が指によって支持されているという点は他の全ての翼竜にも当てはまる特徴である。 19世紀初頭に発見された翼竜化石の多くが本属として記載されたため、その分布は一見非常に広く、北アメリカまでも含まれていた。しかしその後それらの化石の多くは詳細な研究の後ディモルフォドン[1]・スカフォグナトゥス[2]・ゲルマノダクティルス[3]・ランフォリンクス[4][5]・プテラノドン[6]など新属として再分類され、一時期の混乱は収まった。 現在のところ本属であると見なされている主な化石の産地はドイツであり、ほとんどの標本がゾルンホーフェンとその周辺から産出している[7]。それ以外の地域では、イギリス・フランスなどヨーロッパの他の地域からも化石が報告されており、ヨーロッパ以外では東アフリカからの報告がある[8]。 現在の所、最古の翼指竜亜目の一つでもある[7]。翼指竜亜目はかつて嘴口竜亜目とよばれていた基盤的翼竜から進化してきたが、プテロダクティルスは短い尾・長い首・短縮した第5趾・伸張した中手骨・癒合した前眼窩窓と鼻孔など、すでに翼指竜亜目として完成した体制を持っており[9]、嘴口竜亜目の特徴を伺わせる部分は既に全くない。頭骨には低い骨質のトサカがあった[10]。 大きさについては、最小種のP. elegans では翼開長25cm程で[8]、これは翼竜全体でも最小の部類に入るが、もっともよく産出するP. kochi で翼開長は約50cm、そして身体の一部しか発見されていないが最大種と推測されるP. grandis では翼開長は推定2.5mと、ヴェルンホファーは記述している[11]。しかし現在ではP. elegans の小個体標本はクテノカスマの幼体であると考えられ[12] 、他の標本も多くが幼体や別属とされてきており、クリストファー・ベネット (S. Christopher Bennett) は成体であることが唯一確実であると考えられる標本から翼開長1.04 m ほどであると2013年に推定した[10]。
分布
概要人間との大きさ比較:亜成体の模式標本個体(青)、成体(緑)