ブーベの恋人
La ragazza di Bube
監督ルイジ・コメンチーニ
脚本ルイジ・コメンチーニ
マルチェッロ・フォンダート
原作カルロ・カッソーラ
製作フランコ・クリスタルディ
出演者クラウディア・カルディナーレ
ジョージ・チャキリス
音楽カルロ・ルスティケッリ
主題歌クラウディア・カルディナーレ
『ブーベの恋人』
撮影ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
『ブーベの恋人』(ブーベのこいびと、イタリア語: La ragazza di Bube)は、1960年(昭和35年)に出版されたカルロ・カッソーラによるイタリアの長篇小説であり、1963年(昭和38年)製作・公開、ルイジ・コメンチーニ監督のイタリア・フランス合作映画である[1][2]。第14回ベルリン国際映画祭コンペティション参加作品[1]。クラウディア・カルディナーレによる同作の主題歌のタイトルでもある。
本項では映画、楽曲についても記述する。 小説『ブーベの恋人』は、1958年(昭和33年) - 1959年(昭和34年)にイタリアの小説家カルロ・カッソーラが執筆、同国の出版社エイナウディ
略歴・概要
映画版『ブーベの恋人』は、1963年、イタリアの映画プロデューサーフランコ・クリスタルディが、彼の経営する映画製作会社ヴィデス・チネマトグラフィカを母体として製作を開始、完成したものである[1]。原作小説の脚色は、監督のルイジ・コメンチーニ、および脚本家のマルチェッロ・フォンダートが共同で行った[1]。
映画『ブーベの恋人』は、同年12月27日、イタリアの映画会社ルックス・フィルムの配給により公開され、翌1964年(昭和39年)6月に西ドイツ(現在のドイツ)の西ベルリン(現在のベルリン)で行われた第14回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された[1]。同年のダヴィド・ディ・ドナテッロ賞では、ダヴィド・ディ・ドナテッロ製作賞をプロデューサーのフランコ・クリスタルディが獲得、翌1965年(昭和40年)のナストロ・ダルジェント賞では、主演のクラウディア・カルディナーレがナストロ・ダルジェント主演女優賞を獲得した[1]。
日本での映画『ブーベの恋人』は、第14回ベルリン国際映画祭閉幕後の1964年9月12日、松竹映配(のちの松竹富士の源流)が輸入・配給して、公開された[1]。同作の劇場公開にあたって、弘文堂が原作小説の翻訳本を刊行、音楽業界では、公開2か月後の同年11月、映画主題歌を日本語に翻訳カヴァーし、いしだあゆみ(ビクターレコード)、ザ・ピーナッツ(キングレコード)が競作でシングルレコードをリリースしている。
2004年(平成16年)2月25日、アイ・ヴィー・シーが日本語字幕付DVDを発売している。
キャスト