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ブロッコリー
分類
ブロッコリー(英: broccoli、学名: Brassica oleracea var. italica)は、アブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜。花蕾を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良され現在の姿になったとされる[2]。和名はメハナヤサイ(芽花椰菜[3])、ミドリハナヤサイ(緑花椰菜[3])。カリフラワーとブロッコリーはキャベツ変種で生育初期の見分けは難しい[4]。単位は「株」である。
地中海沿岸の原産。食用とするのは蕾の状態の花序と茎であり、収穫せずに栽培を続けると巨大になった花序に多数の黄色やクリーム色の花をつける。 ブロッコリーは外来語で、英名ブロッコリー(broccoli)の語源は、「枯れた枝」という意味のイタリア語である brocco(ブロッコ)と、「上腕」の意であるラテン語の brachium(ブラーキウム)に由来する[5]。フランス語名は英語より c のスペルが一つ少ない brocoli(ブロッコリィ)という男性名詞、イタリア語名は broccolo (ブロッコロ:単数形)、broccoli (ブロッコリ:複数形)である[6]。 ブロッコリーの和名は、メハナヤサイ、ミドリハナヤサイ[1]であり、「ハナヤサイ」(花椰菜)とはカリフラワーのことである。カリフラワーと比べて茎が高く伸びるため、キダチハナヤサイ(木立花椰菜)とも呼ばれる[7]。また、イタリアンブロッコリー[1]や、イタリアカンラン[7]という別名もある。 漢字で表記する場合は木立花椰菜がよく当てられた[8][9]。 原産地は地中海沿岸[10][3]。原種はキャベツの原生種のヤセイカンラン(学名: Brassica oleracea)で、キャベツの野生種でケールに近い系統からできた野菜とみられ、カリフラワーの原型とされている[3]。野生キャベツの変種であるブロッコリーの系統は、イタリアで改良されて発達した[6][11]。キャベツのなかまのカイランを品種改良したものともいわれている[12]。 日本へは、明治時代初期に観賞用に渡来したが、長く普及しなかった[10][6]。第二次世界大戦後になって本格的に栽培が始まり消費が拡大して、昭和50年代になってから健康的な食生活に関心が集まり、栄養価が高いブロッコリーが注目されて食用として広まった[10][3][6][11]。 2026年度より消費量が多く国民生活に重要な指定野菜として適応となる[13]。 ブロッコリーのなかまは、茎の先端部分に蕾をたくさんつける「頂花蕾型」や、茎から伸びた脇芽の先に小ぶりな蕾をつける「わき芽型」がある[12]。 一般に市場でブロッコリーと呼ばれるものは「頂花蕾型」のもので、冬に多く出回る[12]。品種としてはピクセル、エンデバー、グリーンベール、シャスター、パラグリーン、マーシャル、チャレンジャー、海嶺、雷鳴、緑炎、緑帝、緑笛、緑嶺などがある。花蕾の部分は濃緑色が一般的であるが、黄緑色、紫色、白色などの品種もある[6]。蕾が濃緑色のものでも紫色を帯びているものもあるが、これは寒さが原因で色づいたものである[12]。また、黄緑色、白色の品種はほとんど流通していない[6]。 一般的なブロッコリーと比べて、茎の部分が長くて蕾が複数つく「わき芽型」系統は、「茎ブロッコリー」と呼ばれており、茎がやわらかく、甘みがあるのが特徴である[12]。「スティックセニョール」などの品種がある[3]。 近縁のカリフラワーとの交配種に、ロマネスコ(一般にカリフラワーの一種と扱われる)が知られる[14]。 一年のうち、早春に種をまいて夏に収穫する方法と、夏に種をまいて冬に収穫する方法があり、種をまいて苗を作り、収穫するまで約3か月を要する[11]。夏の暑さには弱く育苗が難しいため[15]、日本では6月から9月に種を蒔き、苗を育成して、育成した苗を圃場(畑)に植えて収穫まで育てる[16][17]。
名称
歴史
種類
栽培
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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