ブレスレット
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複数のブレスレットを身に付けた女性ブレスレットをつけた男性1835年の絵画で描かれたブレスレットインドネシアのブレスレットインドネシアのブレスレット糸製のブレスレット

ブレスレット(: bracelet)とは、手首に付ける装飾的なバンド()や輪やのこと[1]。腕輪(うでわ)とも。
概要

ブレスレットとは、手首に付ける装飾的なや輪やなどのことである。装身具の一種である。

ブレスレットの素材としては植物繊維)、皮革金属プラスチック等々が用いられている。

英語の bracelet の語源は、古フランス語のことを「bras ブラ」と呼んでいたことに由来する[1]ノルマン・コンクエストなどにより 古フランス語の語彙が大量に英語に入るなど、英語はフランス語の影響を多大に受けた。
歴史

ブレスレットの歴史は非常に古く、アッシリア人、バビロニア人、ペルシャ人、ヒッタイト人などが身につけていた。当時は主に宗教的な目的で利用され、主に使用された宝石ラピスラズリ水晶だった[2]

イラク洞窟からは中石器時代の腕輪が発見されている。

また動物貝殻などに穴を開け繋げたものもあり[3]日本では縄文時代から既に貝輪として貝塚から出土している[4]弥生時代になってからはが使われるようになり、更に古墳時代になってからは製品や金属製品が加わった。当時は主に「手纏(たまき)」や「(くしろ)」と呼ばれていた。トロブリアンド諸島では、古くから腕輪を用いたクラという交易が行われている。

古代エジプトのブレスレット

古代ローマ時代、紀元前1世紀ころのドナウ川流域、現在のセルビアあたりのブレスレット

古代ローマのガラス製ブレスレット

ビザンティンアメジストを用いたブレスレット

ダキア人のブレスレット。en:Dacian bracelets

時代を経るにつれ、ブレスレットは宗教的な目的よりも、装飾的な品として重視されることとなった。1890年代イギリスヴィクトリア女王などにより、精巧かつ複雑な造りの宝石が流行した[2]

第二次世界大戦後の1940-1950年代アメリカでブレスレットが流行した[2]

1970年カルティエニューヨークで「カルティエラブブレスレット」が誕生[5]。このブレスレットは中世ヨーロッパの貞操帯をモデルにしたもので、2つのパーツから成り、専用のドライバーと他の人の協力がなければ着脱することが出来ないため、カップルに人気となった[6]。余談だが、富裕層の多いニューヨークの病院では、急患用にこのドライバーを常備しているという[7]

1987年、アメリカのテニス選手、クリス・エバートが細めのラインストーンのブレスレットを試合中に付けて活躍していたことから、彼女がつけていたようなブレスレットをテニスのプレー中につけることが流行。このため、後にこのようなタイプのブレスレットは「テニスブレスレット」と呼ばれるようになった[8]
バリエーション

願いを込めてつけられるミサンガフレンドシップ・ブレスレットも広義のブレスレットの一種である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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