ブルー・アイド・ソウル
Blue-eyed soul
様式的起源ソウル、ブルース、R&B、ゴスペル
文化的起源1960年代前半、アメリカ合衆国
テンプレートを表示

ブルー・アイド・ソウル（Blue-Eyed Soul）とは、ポピュラー音楽のジャンルのひとつで、元来は黒人のものであったR&Bやソウルミュージックを白人が取り入れ形成した白人の音楽を指す。1960年代前半頃から使用されるようになった音楽用語である。ホワイト・ソウル（White Soul）や、ホワイト・リズム&ブルースなどの呼び方もある。
概要

黒人の演奏に憧れて白人がソウルミュージックをやることに、最初は黒人の間にも白人の間にも抵抗感があった。ブルー・アイド・ソウルというジャンルに対しては、本物のソウル、R&Bと比較して軽視する意見も見られた。だが、今日このジャンルに分類されるアーティストの一部は、音楽評論家や音楽ファンから正当に評価されるようになった。1960年代の前半にライチャス・ブラザーズに対して「ブルー・アイド・ソウル」という音楽用語が使用され、その後、ラジオでオンエアされる白人リズム&ブルース・ミュージシャンに対しても、この用語が使われるようになった[1]。
歴史：1960年 - 1980年代

1960年代に、アメリカにライチャス・ブラザーズ[注 1]、ヤング・ラスカルズ[2]、イギリスにスペンサー・デイヴィス・グループ[3]、ヴァン・モリソンとゼムらが登場し、彼らの音楽はブルー・アイド・ソウルと呼ばれるようになった。1970年代前半には、ストーリーズ（英語版）「ブラザー・ルイ」[4]、スカイラーク「ワイルド・フラワー」、レッドボーン（英語版）「カム・アンド・ゲット・ユア・ラブ」など、ブルー・アイド・ソウルの名曲、佳曲が生まれた。さらに1970年代後半には、ホール&オーツ、ボズ・スキャッグスらが、ブルー・アイド・ソウルのヒットを放った。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}また1980年代には、カルチャー・クラブ、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズら第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの一部にブルー・アイド・ソウルのミュージシャンが存在した[要出典]。
主な作曲家・プロデューサー

リーバーとストーラー[5]

デニス・ランバート&ブライアン・ポッター

ダン・ペン&スプーナー・オールダム

チップス・モーマン

ジェリー・ラゴヴォイ

バート・バーンズ（英語版）

代表的なアーティスト

アデル

アトランタ・リズム・セクション[注 2]

アニマルズ（エリック・バードンが在籍）

アヴェレイジ・ホワイト・バンド[注 3]

アリソン・モイエ（英語版）[注 4]

アレックス・チルトン（英語版）（ボックス・トップス（英語版）在籍）

アンブロージア[注 5]

イヴォンヌ・エリマン[注 6]

ヴァン・モリソン[6]（ゼム在籍）

ヴィネガー・ジョー（エルキー・ブルックス（英語版）とロバート・パーマーが在籍）

ウォーカー・ブラザーズ（スコット・ウォーカー在籍）

カルチャー・クラブ / ボーイ・ジョージ

クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス（ディノ・ヴァレンテ（英語版）が在籍）

クライマックス・ブルース・バンド[注 7]

グラス・ルーツ

クリス・ファーロウ

KC&ザ・サンシャイン・バンド

ジャニス・ジョプリン

ジュリー・ドリスコール（ブライアン・オーガー・アンド・ザ・トリニティー在籍）

ジョス・ストーン

シンプリー・レッド

スウィング・アウト・シスター

スカイラーク

スコット・ウォーカー（ウォーカー・ブラザーズ在籍）

ストーリーズ（英語版）

スタイル・カウンシル

スティーヴ・ウィンウッド

スティーリー・ダン

ストーン・ザ・クロウズ（マギー・ベルが在籍）

スペンサー・デイヴィス・グループ（スティーヴ・ウィンウッドが在籍）

スリー・ドッグ・ナイト

ゼム（ヴァン・モリソン在籍時代。その後、サイケデリックに転向）

ソウル・サヴァイヴァーズ（英語版）

ソフト・セル

ダスティ・スプリングフィールド