ブルボンの封印
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ブルボンの封印
ジャンル歴史小説
ミュージカル
歴史漫画
小説:ブルボンの封印
著者藤本ひとみ
出版社新潮社
発売日1992年
巻数第1巻
舞台:ブルボンの封印
原作藤本ひとみ
脚本大田哲則
演出同
音楽吉崎憲治、高橋城
制作宝塚歌劇団
上演劇場宝塚大劇場
上演期間1993年10月29日 - 1993年12月14日
その他ミュージカル
漫画:ブルボンの封印
原作・原案など藤本ひとみ
作画森本久美
出版社角川書店
ラジオドラマ:ブルボンの封印
原作藤本ひとみ
放送局NHK-FM
番組青春アドベンチャー
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル文学
漫画

『ブルボンの封印』(ブルボンのふういん)は、藤本ひとみの歴史小説。新潮社より1992年12月に刊行された。

フランスで語り継がれる鉄仮面伝説とルイ14世の双子説を新たに解釈している。
主な登場人物

マリエール・ボス - 薬剤師の養女。肩に謎の焼き印があるため、周囲から避けられている。

ジェームズ・ド・ラ・クローシュ - マリエールの幼なじみで高潔な美青年。自分の出生に疑問を持っている。

ルイ - フランス王ルイ14世。実在の人物。

マノン・ボス - 母の浮気を父に告げ口したため、母子とも家庭内暴力を受け居場所がなくなる。ジェームズを慕う。

アドリアン・モーリス・ド・ノアール - ルイの側近。

あらすじ.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}23歳のルイ14世(1661年)ジュール・マザラン(1660年)ニコラ・フーケ

17世紀半ばのフランス。捨て子を修道院へ運ぶ男は、突然若い女に突き飛ばされ、ジュール・マザランの馬車に轢かれ男は死亡する。事故現場には、拘束され死亡していた乳児と、なぜか健康そうで百合紋に「マリエール」と肩に焼印をされた女の乳児が遺された。臨終の床のフランス国王ルイ13世の密命を受け先を急ぐマザランは、乳児たちを拾い集め、ジェームズと言う5歳の少年が暮らす屋敷を訪れる。マリエールは、高貴だが孤独に暮らすジェームズにとって初めて出会った子供であり、国王の密命通りジェームズがチャネル諸島ジャージィ島(英国領だがフランス語圏)のカターレット家に身を寄せる際に、乳母のペロネッタとマリエールを同行させることを希望する。

カターレット家では、当主と亡命中のチャールズ王子の二人は淫蕩であり、イングランド生まれの夫人と娘は敬虔な新教徒であった。そのはざまに置かれたジェームズは相反する教育を受けながらも高貴さを失わず、マリエールもまた清純で美しい少女に成長していた。ある日、二人とペロネッタの実娘(マリエールの義妹):マノンは、ペロネッタがカターレット家当主(ジェームズの義父)と不倫する姿を目撃してしまう。強いショックを受けた姉妹に、ジェームズは二人を赦し誰にも言わないよう諭す。マリエールはジェームズの教えに従ったが、多感な少女だったマノンは父親に告げ口をしてしまい、以来、母子ともに家庭内暴力を受け居場所を失う。マノンはいかがわしい店に出入りし、毒薬の知識も身につけていく。養女だったため暴力を逃れたマリエールも、肩の焼印が原因で人間関係に悩むようになる。ジェームズは、肖像画などから自分がイングランド王なのではないかと疑念を持つようになる。当時のイングランドは清教徒革命により国王が処刑され、混乱状態にあった。

ジェームズはやがてガーンジィ島の大学へ留学し、4年後に帰島しマリエールと再会した。二人は互いにほのかな恋心を抱くが、突如としてル・テリエを筆頭としたフランスの追手がジェームズの元に迫る。直ちに逃走したジェームズをマリエールは匿う。清らかで情熱的な口づけを交わすとともに、ジェームズは「もし自分がイングランドの王なら、神に与えられた義務を果たし、そして必ずマリエールを王妃にする」と誓う。ジェームズは海を泳いでフランス本土に渡り、さらにイングランド本土へ逃がれ、またマリエールも自分の出自とジェームズを追ってフランスへ渡るのだった。一方のマノンも、二重スパイとして彼を追う役目を担い、ジェームズを執拗に狙う。

その途上、マリエールは病に倒れたルイという青年と出会う。ジェームズと瓜二つの彼こそがルイ14世であり、若い側近のアドリアン・モーリスとフランソワ・ミシェルは、宰相ジュール・マザランニコラ・フーケに公私とも支配され、放蕩生活を送るルイが真の王として覚醒することを願っていた。ルイを治療したことがきっかけで、マリエールはアドリアンの保護下で教育を受けて読み書きを習い、自分の出生の秘密に迫っていく。一方、ルイもまたマリエールを愛するようになる。その最中、ジェームズの遺書と遺品が届けられた。ジェームズはマノンと最後の日々を過ごし、マノンが自分の身代わりになって障害を負った負い目から肉体関係を持ち、彼女を妊娠させていた。実は全てはマノンの計画であり、彼の妻になるという夢を果たそうとする。ジェームズの死を知ったマリエールは絶望し、ついにルイの愛妾となることを決意する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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