ブリ
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「はまち・ハマチ」はこの項目へ転送されています。

パソコン用のソフトについては「Hamachi」をご覧ください。

「はまち」が略称の作品については「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」をご覧ください。

「イナダ」はこの項目へ転送されています。劇団イナダ組代表であり、演出家のイナダについては「稲田博」をご覧ください。

この項目では、魚のブリ(鰤)について説明しています。モンゴル帝国の皇族については「ブリ (チャガタイ家) 」を、北欧神話で最初に生まれたとされる神については「ブーリ」をご覧ください。

ブリ
ブリの幼魚(イナダ)、東京都式根島・2008年10月
分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:条鰭綱 Actinopterygii
:スズキ目 Perciformes
アジ目 Carangiformes
亜目:スズキ亜目 Percoidei
:アジ科 Carangidae
亜科:ブリモドキ亜科 Naucratinae
:ブリ属 Seriola
:ブリ S. quinqueradiata

学名
Seriola quinqueradiata
Temminck et Schlegel, 1845
和名
ブリ#名称参照
ブリの稚魚(「モジャコ」)

ぶり 成魚 生  [1]100 gあたりの栄養価
エネルギー1,075 kJ (257 kcal)

炭水化物0.3 g

脂肪17.6 g
飽和脂肪酸4.42 g
一価不飽和4.35 g
多価不飽和3.72 g

タンパク質21.4 g

ビタミン
ビタミンA相当量(6%) 50 μg
チアミン (B1)(20%) 0.23 mg
リボフラビン (B2)(30%) 0.36 mg
ナイアシン (B3)(63%) 9.5 mg
パントテン酸 (B5)(20%) 1.01 mg
ビタミンB6(32%) 0.42 mg
葉酸 (B9)(2%) 7 μg
ビタミンB12(158%) 3.8 μg
ビタミンC(2%) 2 mg
ビタミンD(53%) 8.0 μg
ビタミンE(13%) 2.0 mg

ミネラル
ナトリウム(2%) 32 mg
カリウム(8%) 380 mg
カルシウム(1%) 5 mg
マグネシウム(7%) 26 mg
リン(19%) 130 mg
鉄分(10%) 1.3 mg
亜鉛(7%) 0.7 mg
(4%) 0.08 mg
セレン(81%) 57 μg

他の成分
水分59.6 g
コレステロール72 mg
ビオチン (B7)7.7 μg
ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]。切り身(魚体全体から調理する場合、廃棄率: 40 %、廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等) 


単位

μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。

ブリ(生、100g中)の主な脂肪酸の種類[3][4]項目分量
(g)
脂肪総量17.6
脂肪酸総量13
飽和脂肪酸04.4
一価不飽和脂肪酸04.3
多価不飽和脂肪酸03.7
18:2(n-6)リノール酸00.19
18:3(n-3)α-リノレン酸00.1
20:4(n-6)アラキドン酸00.15
20:5(n-3)エイコサペンタエン酸 (EPA)00.32
22:6(n-3)ドコサヘキサエン酸 (DHA)01.7

ブリ(鰤、ハマチ、八町、学名: Seriola quinqueradiata)は、スズキ目アジ科に分類される海水魚の一種。北西太平洋に生息する回遊性の大型肉食魚である。日本では重要な食用魚であり、各地の文化や産業に深く関わる。
形態

成魚は最大で全長150センチメートル・体重40キログラムの記録があるが、通常は全長1メートル・体重8キログラム程度までである。体は前後に細長い紡錘形で、あまり側扁しない。背は暗青色、腹は銀白色で、その境の体側には黄色の縦帯がある。体表には細かいがあり、側線鱗数は210-220枚に達する。鰭条は第一背鰭5棘、第二背鰭1棘29-36軟条、臀鰭2遊離棘17-22軟条である。全長30センチメートル程度までの若魚は第一背鰭の棘条が6本だが、成長すると5本になる。

同属種のヒラマサ S. lalandi とよく似ているが、ブリは上顎上後端が角張ること、胸鰭は腹鰭より長いかほぼ同長であること、体はあまり側扁しないこと、黄色の縦帯はやや不明瞭なことで区別できる。またブリは北西太平洋のみに分布するので、他地域ではヒラマサのみになり混乱は起こりにくい。またヒラマサのは夏である。ブリとヒラマサはまれに交配することがあり、ブリマサまたはヒラブリと呼ばれる個体が水揚げされることがある。

これも同属種のカンパチ S. dumerili、ヒレナガカンパチ S. rivoliana は、目の上に黒い斜めの帯模様があること、体がよく側扁し体高が高いことで区別できる[5][6][7][8][9][10]
生態

南は東シナ海、北はカムチャツカ半島、東はハワイまでの北西太平洋に分布する。主な生息域は日本海北海道-九州の太平洋岸である。

通常は群れを作り、やや沖合いの水深100メートル程度の中層・底層を遊泳する。泳ぐスピードは40キロメートル毎時ほど[11]。季節によって生息海域を変える回遊魚でもあり、春から夏には沿岸域に寄って北上し、初冬から春には沖合いを南下する。但し温暖な南方海域では回遊せずにいわゆる「瀬付き」になるものもいる。性質は臆病で、驚くと群れごと深みに逃げこむ。食性肉食で、主に小魚を捕食するが、甲殻類頭足類も捕食する[6][8][9]


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