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出典検索?: "ブラン・マク・モーン"
ブラン・マク・モーン(Bran Mak Morn)は、ロバート・E・ハワードがパルプ・マガジン「ウィアード・テイルズ」に発表した2編のヒロイック・ファンタジーに登場するヒーロー。
「闇の帝王」(Kings of the Night, 1930年)
「大地の妖蛆」(Worm of the Earth, 1932年)
カール・エドワード・ワグナー (Karl Edward Wagner) による続編が2編書かれている。 ケルト人の侵攻によって徐々に追い詰められたピクト人たちは北に逃れ、「赤毛の未開人」種族との混血を進めることとなった。続くローマ人、ブルターニュ人およびサクソン人の侵入によってピクト人は、彼ら自身が地下に追いやった先住民と同様に、地下世界へと逃れる道を選んでゆく(かつてピクト人が地底へと追い遣った先住部族の末裔は『大地の妖蛆』と呼ばれる忌まわしい存在へ変わり果てていた)。ハワードの記述によれば、彼ら後ピクト人は非常に小さく、ずんぐりして力強く、物音を立てずに動き、とりわけ残酷である。彼らは自らに大青(woad)を塗り、天然の、もしくは一部を人工的に拡張した非常に大きい洞穴に住んでいた。彼らは敵の捕虜を生きたまま燃やす習慣があり、そういった儀式は彼らの魔術師ないし僧侶によって取り仕切られていた。 ※ピクト人は、ハワードのお気に入りの人種であり、ブラン・マク・モーンのストーリーは彼の他の作品、アトランティスのキング・カル、ハイボリア期の英雄コナンなどのストーリーと時代的に連続している。 ブランはピクト人の最後の蛮王である。別名に、北の狼、カレドニアの王、暗黒の男などがある。彼の生きていた時代は定かではないが、ディオクレティアヌスとマクシミアヌスによってローマが共同統治されていた紀元3世紀末ではないかと推測されている。 ブラン・マク・モーンはピクトを率いてハドリアヌスの長城を攻略し、ローマ帝国を悩ませた。ピクトの全部族を糾合し、侵略者であるローマ人を駆逐して往古の栄光を回復することがその悲願だったが、ブランが戦死するとともに彼の王国も瓦解したと「暗黒の男」で語られている。だが「暗黒の民」によると、今日に至るまでブランに対する信仰が存続しているらしい。 「大地の妖蛆」では、ハワードの友人にして師匠であったハワード・フィリップス・ラヴクラフトの創作になる「大いなるクトゥルフの安息所、ルルイエ」についての言及がある。 「大地の妖蛆」の初期の版では直接的にクトゥルフの名が言及されたが、後の最終版では「無名の神々」と変更されている。また、水怪ダゴンについても同様に言及がある。 逆にラヴクラフトは、彼の短編「闇に囁くもの」でブラン・マク・モーンについて言及している。
Legion from the Shadows (1976年)
Queen of the Night (1977年)
目次
1 ハワードの作品におけるピクト
2 ブラン・マク・モーンの生涯
3 クトゥルフ神話
4 日本語訳作品
ハワードの作品におけるピクト
ブラン・マク・モーンの生涯
クトゥルフ神話
日本語訳作品
闇の帝王(Kings of the Night):「ウィアード・テイルズ」1930年11月
幻想文学 No.19「ヒロイック・ファンタジー」(1987年)
大地の妖蛆(Worm of the Earth):「ウィアード・テイルズ」1932年11月
スカル・フェイス 〈ドラキュラ叢書(6)〉(国書刊行会、1977年)
悪魔の夢 天使の溜息 ウィアード・テイルズ傑作選(青心社、1980年)
黒の碑 クトゥルー神話譚(東京創元社、創元推理文庫、1991年)
表
話
編
歴
ロバート・E・ハワード
英雄コナンシリーズ
小説
作品一覧
日本語訳
en:Conan (books)
映画
コナン・ザ・グレート(1982)
キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2(1984)
コナン・ザ・バーバリアン(2011)
ザ・レジェンド・オブ・コナン(製作予定)
レッドソニア (1985, スピンオフ作品)
コンピュータゲーム
en:Conan (2004 video game)
CONAN (2007)
en:Age of Conan: Hyborian Adventures (MMORPG)
舞台
en:Hyborian Age
キンメリア人
その他
en:Conan (comics)
その他のシリーズ
ターロー・オブライエン
ソロモン・ケーン(映画版)
ブラン・マク・モーン
キング・カル