ブランデンブルク級フリゲート
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ブランデンブルク級フリゲート

基本情報
艦種フリゲート
命名基準ドイツの州
運用者 ドイツ海軍
建造期間1992年 - 1996年
就役期間1994年 - 就役中
建造数4隻
前級ハンブルク級駆逐艦
要目
満載排水量4,900 t
全長138.9 m
最大幅16.7 m
吃水6.8 m
機関方式CODOG方式
主機

MTU 20V 956 TB92ディーゼルエンジン (3.8 MW / 5,535 bhp)×2基

LM2500 ガスタービンエンジン (19 MW / 25,840 shp)×2基

推進器可変ピッチ・プロペラ×2軸
電源MWM TBD-602-V16Kディーゼル発電機 (750 kW)×4基
最大速力29ノット
航続距離4,000海里 (18 kt巡航時)
乗員士官26名+曹士193名(うち航空要員22名)+幕僚11名
兵装

62口径76mm単装速射砲×1基

MLG-27 27mm機関砲×2基

RAM近SAM 21連装発射機×2基

Mk.41 mod.4 VLS(16セル)×1基

シースパロー 短SAM


エグゾセMM38 SSM連装発射筒×2基

324mm連装短魚雷発射管×2基

搭載機リンクスMk.88哨戒ヘリコプター×2機
C4ISTAR

SCOT-3 衛星通信

SATIR-F123戦術情報処理装置

レーダー
LW-08 2次元対空捜索用×1基

SMART-S 低空警戒/対水上用×1基

STIR 180 射撃指揮用×2基

レッドパス航法用×2基

ソナー
DSQS-23BZ 船底装備式×1基

LFASS 曳航式×1基

電子戦
対抗手段
FL-1800S-II電波探知妨害装置

TKWA/MASS デコイ発射機×4基

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ブランデンブルク級フリゲート(ドイツ語: Fregatte BRANDENBURG-Klasse, : Brandenburg-class frigate)は、ドイツ海軍の汎用フリゲート。計画名から123型フリゲート(Type 123)とも称される[1][2]
来歴

1980年代後半、NATO加盟8カ国の海軍は、NFR-90 (NATO Frigate Replacement for 1990s) 構想を開始した。これは、各国海軍が保有する1960年代型水上戦闘艦の老朽化が進んでいたことから、これらの代替艦として、NATOで共通のフリゲートを設計・採用し、50隻以上におよぶ大量建造を行なうことによって、相互運用性を向上させ、またコストを削減しようというものであった。西ドイツ海軍も、ハンブルク級駆逐艦 4隻及びリュッチェンス級駆逐艦 3隻を更新するため、この計画に加わっており、合計8隻の建造を予定していた[3]

しかし、NFR-90計画は事前調整から難航し、始動が遅れたことから、西ドイツ海軍は、老朽化が特に著しかったハンブルク級駆逐艦の更新には間に合いそうもないと判断、NFR90計画とは独立してフリゲートを開発することを決定、これによって開発されたのが本級である。開発は、1989年6月よりブローム・ウント・フォス社によって行なわれた。時間的な制約が大であったことから、同社が輸出用に開発していたMEKO型フリゲートの技術が大幅に導入されている[4]
設計

従来のMEKO型(MEKO 200型など)が中央船楼船型であったのに対し、本型では長船楼船型を採用しているが、モジュール化設計の導入のほか、船内区画の構成など、細部の設計や艤装などにも共通点が多くみられる[5]。船体・上部構造物とも製で、船体は4つのダメージコントロール・ゾーン、12個の水密区画に区分されている。主隔壁はダブルスキン構造とされた。上甲板(船楼甲板)レベルには、両舷側と船体中央部に計3本のボックスガーダーが通されている。設計にあたっては、排水量にして230トンの増大まで許容できる将来発展余地が見込まれた[2]

また、設計にあたってはステルス性への配慮がなされており、これらの設計は、のちにMEKO型フリゲートの新しいモデルであるMEKO A-200型フリゲートにも受け継がれたほか、NAAWS搭載の防空艦として開発されたザクセン級フリゲートでも踏襲された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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