ブラッディロア
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『ブラッディロア』(BLOODY ROAR)は、エイティング(旧ライジング)開発、ハドソン発売の3D獣化格闘ゲームのシリーズである。第1作が1997年アーケードで登場、コンシューマーゲームとしても発売され『4』までシリーズを重ねた。
概要

「獣化ゲージ」を溜めることにより、登場キャラクターが人間から獣人の姿へ「獣化」するのが特徴。獣化すれば牙や爪などによる攻撃ができ、攻撃力や防御力も大幅に上昇する。
シリーズ作品

※AC=アーケードゲーム、PS=PlayStation、PS2=PlayStation 2、GC=ニンテンドーゲームキューブ

BLOODY ROAR -HYPER BEAST DUEL- (AC:1997年7月7日、PS:1997年11月6日)

PS版は1999年10月14日に廉価版「PlayStation the Best」として再発売された。

2008年4月30日にゲームアーカイブス対応ソフトとして配信された。レイティングはCERO:C(15才以上対象)


BLOODY ROAR 2 -BRINGER OF THE NEW AGE- (AC:1998年9月10日、PS:1999年1月28日)

BLOODY ROAR 3 (AC:2000年12月13日、PS2:2001年3月1日)

PS2版は2002年5月9日に廉価版「ハドソン・ザ・ベスト」として再発売された。


BLOODY ROAR extreme (GC:2002年4月27日、Xbox:2003年7月17日)

レイティングはCERO:B(12才以上対象)


BLOODY ROAR 4 (PS2:2004年5月27日)

レイティングはCERO:D(17才以上対象)


ブラッディロア

シリーズ1作目。アーケードでの稼動は1997年。アメリカではAC版のタイトルが『Beastorizer』へ変更されていたが、家庭用移植版から日本と同じ『Bloody Roar』となった。

2D格闘ゲーム的なキャンセルや、獣化というパワーアップシステムの要素などで構成されている。

後にPlayStationへ移植された。「RAVEモード」が搭載され、PS版ではこのモードが標準として設定されている。また、BGMもPS版独自のものとなっている(設定でAC版のBGMにも変更可能)。ハドソンのPlayStation参入第1弾ソフトとなった。

使うボタンはP(パンチ)、K(キック)、B(ビースト)の3種類。Bボタンを専用のゲージが溜まっている時に使うと、獣化することができる。獣化していられる時間には限りがあるが、その間は特殊な技が使えたり、攻撃力がアップする。そして少しずつ体力が回復するといった恩恵まで受けられるので逆転を狙える事にも繋がるポイントにもなる。

物語的には、国際企業タイロン社が獣人の兵器利用を画策し、そこに巻き込まれるという格闘ゲームとしてはシリアスなもので、PS版で追加されたエンディングにもハードなものが多い。
ブラッディロア2

前作からグラフィックやスピードを向上し、ビーストドライブという獣化した時にだけ使える強力な必殺技で一発逆転を狙えるようになった。ただし、使用すると獣化が解けてしまうという制限がある。ガードはライトガードとヘビーガードの2種類になった。レバーニュートラルの時は常にライトガードの状態であり、レバー後方かガードボタンの操作でヘビーガードとなる。ライトガードを粉砕するガードブレイク技はヘビーガードでなければ防げないため、2種類のガードを使い分ける必要がある[1]

獣人状態と人間状態での攻防の差が大きくなり、いかに人間状態で守り、獣人状態で攻めるかが重要になっている。また人間状態の時には技のキャンセルが可能であり[1]、連携攻撃からガードエスケープで抜け出す、それをガードブレイクで崩すといった攻防がある。

物語は、獣人が世間に認知されつつある中で、獣人の権利確立を叫ぶテロ集団「獣人解放戦線」の暗躍に対する主人公たちという構図で、前作から引き続いてシリアスである。

PlayStationへの移植版では、紙芝居的なストーリーモードが追加され、森下直親の手によるイラストで各キャラクターの物語が語られる。また、オープニングテーマには筋肉少女帯の「カーネーション・リインカネーション」が使われている。
ブラッディロア3

アーケード版は2000年末にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)販売で登場。システム基板がPlayStation 2互換のSYSTEM246に代わり、グラフィックの質が大きく向上した。家庭用への移植版もPS2へとプラットフォームを移し、ハドソンのPS2参入第1弾ソフトとなった。なお、リリース直前にライジングがエイティングに吸収合併されたため、本作より開発元のクレジットがEIGHTINGのみとなる。

システムとしてはガードエスケープからギリギリエスケープへの変更、エアコンボシステムの追加、超獣化の追加などが行われ、特にエアコンボシステムはダウン状態の相手にジャンプ攻撃で追撃ができるというもので、コンボの威力が大幅に向上し、結果として攻撃偏重になった部分がある。

物語としては、獣人の身体に紋章が現れその原因を解明するというもので、オカルト的な設定が前作までの路線からは遊離していた。紋章は『extreme』『4』にも受け継がれているが、以降の作品では単なる演出にとどまっている。
ブラッディロア エクストリーム

この作品から家庭用ゲーム機のみに発売されることとなる。今までのシリーズと異なり、PS系ではなくゲームキューブXbox向けに発売された。欧米では、GC版のみタイトルが『Bloody Roar: Primal Fury』に変更されている。ハドソン初のGC用ソフトであり、ハドソン唯一のXbox用ソフト。

グラフィックはゲーム機の性能に伴って向上した。シリーズでは唯一、血が吹き出るエフェクトが廃止され、代わりに黄色い火花のようなものが吹き出るようになっている。またゲームキューブ版ではオープニングにセル調のアニメが使われており、Xbox版ではCGムービーになっている。

システム的には、家庭用ゲーム機ということで大幅に変更が加えられた。特に操作系はパッドで操作しやすいように変更されている。また、コマンド投げが追加され、超獣化のリスクがほとんどなくなるなど、ゲームバランスよりはプレイのしやすさ、派手な展開を志向してシステムが組まれている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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