この項目では、1989年9月公開の日米合作映画について説明しています。同年5月公開の日本映画については「黒い雨 (映画)」をご覧ください。
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Black Rain
監督リドリー・スコット
脚本クレイグ・ボロティン
ウォーレン・ルイス
製作スタンリー・R・ジャッフェ
シェリー・ランシング
製作総指揮クレイグ・ボロティン
ジュリー・カーカム
出演者マイケル・ダグラス
アンディ・ガルシア
高倉健
ケイト・キャプショー
松田優作
神山繁
音楽ハンス・ジマー
主題歌グレッグ・オールマン
「I'll be Holding On」
撮影ヤン・デ・ボン
編集トム・ロルフ
配給 パラマウント映画
UIP
公開 1989年9月22日
1989年10月7日
上映時間125分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
日本語
製作費$30,000,000(概算)
興行収入 $134,212,055[1]
配給収入 13億5000万円[2]
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『ブラック・レイン』(Black Rain)は、1989年のアメリカ合衆国のアクション映画。監督はリドリー・スコット、出演はマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアなど。大阪の街を舞台に日米の刑事たちが協力してヤクザと戦う物語を描いた。豪華な日本人キャストでも話題になった。劇場映画作品としては松田優作の遺作である。 離婚後、子供の養育費の捻出に苦労するニューヨーク市警察本部捜査課の刑事ニック・コンクリンは、麻薬密売事件の売上金を横領した嫌疑をかけられ、監察官たちから査問を受ける身であった。そんなある昼下がり、同僚のチャーリー・ビンセントとレストランを訪れたニックは、日本のヤクザの抗争に巻き込まれる。ニック達は、2人のヤクザを刺殺して小箱を奪った男・佐藤浩史を逮捕するが、小箱は佐藤の手下が持ち去っていた。更に佐藤の日本送還が決定し、ニック達は大阪への護送の任に就くことになる。 伊丹空港到着直後、ニックとチャーリーは大阪府警察を装った佐藤の手下たちに騙され、まんまと佐藤を引き渡してしまう。このままでは帰れないと強引に大阪府警の捜査に加わろうとする2人だったが、刑事部長の大橋警視はそれを許さず、2人から銃を押収した上で刑事部捜査共助課の松本正博警部補を監視役につける。その夜、佐藤の親分・菅井国雄が経営する「クラブ・みやこ」でニセ警官の一人が殺害される事件が起こり、松本らと現場に赴いたニックはそこで働く外人ホステスのジョイスと知り合う。その後ホテルに向かうニックとチャーリーは、謎の暴走族集団に挑発される。 翌日、ニックとチャーリーは松本の静止を無視し、佐藤のアジトに突入する機動隊に同行するが、佐藤本人は逃亡した後だった。松本は大橋に監督不行き届きを叱責され、更にニックが証拠品のドル紙幣をくすねる瞬間を目撃し、憤る。ニックは紙幣が偽札であることを見抜き、一連の騒動は偽ドル紙幣の製造を巡る菅井と佐藤の抗争が背景にあることを大橋と松本に報告するが、松本の怒りは収まらない。チャーリーはクラブ・みやこに2人を誘い、松本を宥めるが、ニックは佐藤への執着から一人席を外し、ジョイスから情報収集を試みる。帰り道、チャーリーはパスポートが入ったコートを暴走族に奪われ、ニックを置き去りにして追跡するが、それは復讐を企む佐藤の罠だった。佐藤は手下の暴走族と共に、追い付いたニックの目の前でチャーリーを惨殺する。 それぞれ相棒と友人を失ったニックと松本は、佐藤逮捕に向けて思いを一つにする。再び佐藤のアジトを捜索したニックは、クラブ・みやこのホステスの一人が怪しいと睨み、松本と共に彼女を尾行する。張り込みの最中、松本はニューヨーク市警から報告されたニックの横領容疑の真偽を問い、ニックは横領が事実であることを白状する。松本は静かにその過ちを正すのだった。 翌日、ホステスは銀行の貸金庫から荷物を取り出し、佐藤の手下の暴走族に渡す。暴走族を追ったニックは、菅井に関係する製鉄所にたどり着き、菅井と佐藤の交渉現場を目撃する。ニックは帰路に就く佐藤を襲い、後一歩まで追い詰めるが、松本の応援要請で駆け付けた大阪府警に行く手を塞がれ、取り逃がしてしまう。度重なる越権行為に憤慨した大橋はニックの送還を言い渡し、松本も停職処分となる。ニックは出発直前の飛行機から脱走して松本の自宅を訪ね、助力を請うが、松本は「組織人として、これ以上は協力できない」と断る。 ジョイスから菅井の居場所を聞き出したニックは菅井と対面し、佐藤がアメリカで強奪した偽札原版の奪還=佐藤の暗殺を持ち掛けるが、菅井はB29による空襲の後に降った「黒い雨」の体験と、その後のアメリカの連合国軍占領下の日本
ストーリー
2枚の原版は行方不明になってしまったが、ニックと松本は大阪府警の表彰を受ける。ジョイスとの別れを済ませ、松本と空港に赴いたニックは「原版と裏社会へのコネがあれば、一生金には困らない」と意味深に呟く。ニックは松本にプレゼントを渡して歩き出すが、その包みの中には2枚の原板が入っていた。驚く松本にニックはサムズアップを掲げ、搭乗口へ姿を消すのだった。
スタッフ
監督:リドリー・スコット
撮影監督:ヤン・デ・ボン
音楽:ハンス・ジマー(作曲)、シャーリー・ウォーカー(編曲)
日本側ラインプロデューサー:水野洋介
日本側キャスティング:室岡信明
協力:日産自動車、スズキ、松下電器産業、ペプシコ・ジャパン
日本側制作協力:フィルムリンク・インターナショナル、電通