ブラック・ダリア
The Black Dahlia
監督ブライアン・デ・パルマ
脚本ジョシュ・フリードマン
原作ジェイムズ・エルロイ
製作ルディ・コーエン
モシュ・ディアマント
アート・リンソン
製作総指揮ロルフ・ディール
ダニー・ディムボート
ジェームズ・B・ハリス
ヘンリク・ヒュイッツ
ジョセフ・ローテンシュレイガー
アヴィ・ラーナー
トレヴァー・ショート
アンドレアス・ティースマイヤー
ジョン・トンプソン
出演者ジョシュ・ハートネット
スカーレット・ヨハンソン
アーロン・エッカート
ヒラリー・スワンク
ミア・カーシュナー
音楽マーク・アイシャム
撮影ヴィルモス・スィグモンド
編集ビル・パンコウ
『ブラック・ダリア』(The Black Dahlia)は、2006年のアメリカ合衆国の犯罪ミステリ映画。1947年にロサンゼルスで実際に起きた猟奇殺人事件「ブラック・ダリア事件」を題材としたジェイムズ・エルロイの同名小説(LA4部作の第1作)を原作としている[2]。監督はブライアン・デ・パルマ。
全米公開に先駆けて2006年8月30日より開催の第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品、オープニング上映された。
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ロサンゼルス市警に所属する元ボクサーの刑事バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)と、やはり元ボクサーの刑事リー・ブランチャード。互いに優秀な刑事として頭角を現しつつあった2人は署内で開かれたボクシング大会を通じて相棒となり、バッキーとリー、そしてリーの恋人ケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)の3人は親友としての友情を築き上げる。リーはかつて強盗事件を阻止したこともあるタフな男だが、銃撃戦で顔見知りのチンピラを射殺したことにはひどく動揺するなど繊細な一面を持っており、また以前に逮捕した強盗が刑務所から釈放されると聞いて怯えた様子を見せるようになっていた。
そんなある日、ロサンゼルスで猟奇殺人事件が発生する。エリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)という女優志望の少女が、拷問を受けた末に全身をずたずたに切り刻まれて殺されたのだ。彼女がいつも黒いドレスをきていたことから流行映画になぞらえて「ブラック・ダリア」とあだ名された事件の捜査に、バッキーとリーも駆り出される。リーは幼い頃に妹が行方不明になった過去があり、バッキーからすると異様なほど事件にのめり込んでいく。バッキーはエリザベスの出入りしていたレズビアンバーを調べていくうち、エリザベスと瓜二つのマデリン・リンスコット(ヒラリー・スワンク)と知り合う。ロサンゼルス有数の大富豪の娘であるマデリンは世間体から自分の存在を黙ってもらうようバッキーへ懇願し、承諾したバッキーはその妖艶さに惹かれて徐々に彼女に溺れていく。
しかし、リーは釈放された強盗犯と揉み合った末に階段から転落したところを、何者かによって喉を切られて殺されてしまう。バッキーは親友を殺した犯人を逮捕するべく動き出すが、それはブラック・ダリア事件の背後に広がる闇へ近づくことを意味していた。