ブラックホール
The Black Hole
監督ゲイリー・ネルソン
『ブラックホール』(原題: The Black Hole)は、1979年のアメリカのSF映画。
1980年開催の第52回アカデミー賞で、撮影賞と視覚効果賞にノミネートされた[4]。日本公開時のキャッチコピーは「もうすぐ宇宙は発狂する。」[5][6]。日本版のイメージソングは須藤薫が歌った「THE BLACK HOLE」[5]。
ストーリー.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}が望まれています。
人類の居住可能な惑星を探して、何カ月もの間宇宙を旅していたNASAの宇宙探査船U.S.S.パロミノ号。クルーは船長のホランド、副長のチャールズ、科学者のデュラントとケイト、ジャーナリストのハリーの5人、そして小型ロボットのV.I.N.CENT.(ヴィンセント)。疲れ果てた乗組員を乗せて地球への帰路を急いでいた船は、史上最大級のブラックホールに遭遇する。
ブラックホールのすぐ近くには、20年前に消息を絶ったアメリカの超大型宇宙船シグナス号の姿があった。シグナス号は巨大な引力を持つブラックホールの間近にいながらも、それに引き込まれずに宇宙空間を平然と漂っていた。ブラックホールの引力に翻弄されながらも、なんとかシグナス号の船内に侵入したパロミノ号の一行。彼らの前に現れたのは、銀色の仮面と黒装束に身を包んだヒューマノイド達と、不気味な赤いロボットマクシミリアン、そして天才科学者にしてシグナス号の唯一の生き残り、ラインハート博士だった。
一行を出迎えたラインハート博士は、シグナス号で起きたこれまでの出来事を語った。今から20年前、シグナス号が流星群によって破損した際に88名の乗組員たちは緊急用シャトルで脱出。ラインハート博士と共に残ったケイト博士の父親はすでに死亡。ラインハート博士は反重力装置と、博士の手足となって働くヒューマノイドやマクシミリアンを開発し、一人ブラックホールの研究を続けていたのだった。
船内を探検していたV.I.N.CENT.は、旧式のおんぼろロボットBO.B.(ボブ)に出会い、20年前の恐ろしい真実を知る。それは、ブラックホールを探検するという危険な探求心のために、ラインハートがケイト博士の父親を殺害、残った乗組員たちをヒューマノイドに改造し、シグナス号を乗っとったというものだった。V.I.N.CENT.からその話を聞かされた乗組員はパロミノ号で脱出しようとするが、デュラント博士はマクシミリアンに殺害され、ケイト博士はラインハートの命令で病院(ヒューマノイドの製造室)へと連行されヒューマノイドに改造されそうになったが、手術開始直後にホランドらによって救出された。
船長たちは脱出を急いだものの、ハリーにパロミノ号を乗っ取られてしまい、その船もシグナス号からの攻撃で破壊されてしまう。そこでブラックホール至近調査用の探査船で脱出を図ろうとするが、ラインハートの命令を受けたロボット警備兵と銃撃戦となり、その行く手を阻まれた。そこに流星群が迫り、シグナス号を直撃。シグナス号は徐々に船体を破損させながらブラックホールの超重力に分解され始め、動力炉までが破壊されて航行不能に陥ってしまった。脱出しようとしたラインハートは船の部品の下敷きになり動けなくなる。
立ちふさがるマクシミリアンをかろうじて倒したシグナス号の乗員たちは、ラインハートが解明したブラックホール突破用のコースにプログラミングされた小型探査船に乗り込んだ。
一方、シグナス号に閉じ込められたラインハートは、宇宙空間を漂っており、同じく宇宙空間に放り出されたマクシミリアンと同一化してしまう。そこは地獄をイメージする炎の燃えさかる謎の空間であった。
小型探索船に乗り込んだ一行は、重力圏を離脱するのではなく、ラインハートがセッティングしたブラックホール内部へのコースに突入して行くことになる。
登場キャラクター
ハンス・ラインハート博士
天才的な科学者で、全長457.5メートルもある人類史上最大の宇宙船・シグナス号の船長。ブラックホールの重力を遮断するシステムと、ブラックホールにも吸い込まれないほどの出力を持つ動力源“シグニウム炉”を開発。ブラックホールの近傍に停泊し続けて、そこから得られる科学データを解析し、超重力によって形成される超空間トンネルへの探査旅行によってブラックホールの秘密を解き明かそうとしている。物理学、ロボット工学、エネルギー工学など多方面で高度な研鑽を積んで成果を上げてきた天才科学者として有名だが、傲慢で身勝手な危険人物でもある。人知れず活動してきた故の人恋しさもあったせいか、賞賛者となったデュラント博士を右腕となる人物と見込み、ブラックホールへの旅に連れて行こうとする。シグナス号はブラックホールに進入するが巨大な重力に耐え切れず崩壊し、博士は瓦礫の下敷きとなり身動きが取れなくなる。ラストシーンでブラックホールの中を抜ける中、宇宙空間を漂う博士はマクシミリアンと合体し、地獄に落ちていった様子が描かれる。
アレックス・デュラント博士
天体物理学者。ラインハート博士の卓越した才能と科学者としての優れた思考に共感し、彼の“弟子”としてブラックホール探査旅行に付き従おうとするが、ケイト博士の必死の呼びかけによって20年前に起きた真実を知り…。
ダン・ホランド
パロミノ号の船長。観察力に優れた冷静沈着な人物。シグナス号内で出会ったラインハート博士の強引かつ自己中心的な言動を危惧し、シグナス号内部を調べて、警備用以外のロボット乗員たちが脳を破壊されてヒューマノイドにさせられた“元・人間”であることを知る。捕らえられたケイト博士の救出に向かうが、ハリーの身勝手な行動でパロミノ号が失われるや、ラインハート博士がブラックホールの至近探査に用いた小型探査船での脱出を決断する。
ハリー・ブース
ジャーナリスト。船内の不気味な様子と船を完全に私物化したラインハート博士の危険な言動を怪しみ、いち早く脱出を主張。結局、危険な探査旅行へ向かい始めたシグナス号から1人だけでも脱出しようとパロミノ号で脱出しようとする。
チャールズ・パイザー中尉
宇宙船一等航海士。ホランド船長の部下としてV.I.N.CENT.と共にブラックホール重力圏からの生還を目指す。
ケイト・マックレイ博士
天体地球物理学者。パロミノ号クルーの紅一点。父がシグナス号の乗員だったこともあり、父を始めとする乗員の行方を心配していた。V.I.N.CENT.とテレパシーで会話ができ、それによってラインハート博士が20年前に警備用ロボット軍団で船を制圧し、乗員たちが脳を破壊されてヒューマノイドに改造されたことを知らされるとデュラント博士に真相を告げ、ラインハート博士に反抗。