ブラック★ロックシューター
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ブラック★ロックシューター(BLACK★ROCK SHOOTER、ブラックロックシューター、ぶらっくろっくしゅーたー、略称:B★RS、BRS。 正式名称は名前に★が入る)は、日本イラストレーターhukeによってデザインされたキャラクター、およびそれを元にした楽曲・アニメーション・TVゲーム作品である。
略歴

元々はhukeが2007年12月26日pixivや自身のブログにおいて発表していた1枚のキャラクターイラストから始まった。注目を集めるきっかけとなったのはsupercellのryoがこのキャラクターに着想を得て音声合成ソフト「初音ミク」を用いた曲を作り、hukeが映像を付けて2008年6月13日に『初音ミクがオリジナルを歌ってくれたよ「ブラック★ロックシューター」』[1]として動画投稿サイトニコニコ動画で発表した動画である[2]。ニコニコ動画上では累計の再生数が2008年末までに100万回以上を記録するなど、曲自体が多大な反響を得ると共に、キャラクターにも注目が集まるようになった。楽曲は動画と共にsupercellのデビューアルバム『supercell』にも収録され、hukeのイラストを立体化したPVC塗装済み完成品フィギュアが「1/8スケールフィギュア ブラック★ロックシューター」としてグッドスマイルカンパニーにより発売されたのを始めキャラクターの商品化も行われるようになった[3]。2010年にはアニメーションが公開され、2011年にはPlayStation Portable用としてゲーム化が決定、同年の8月25日に発売。また、2011年6月に月刊ヤングエースにて、デザインやストーリーをオリジナルのものにした漫画が連載を開始する。

2012年に先のOVAを基に手直されたノイタミナ制作のTVアニメが放映されて以降、音沙汰がなかったが2021年の9月16日に『BRSプロジェクト』の始動を宣言し、ポータルサイトを開設と共に10年振りとなる新TVアニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』を発表。生誕14年目となる同年12月26日に来秋配信予定のアプリゲーム『ブラック★ロックシューター FRAGMENT』(ティザー)を発表した。
キャラクター設定

黒髪を左右の長さが異なるツインテールにしており、左目に青い炎を宿した15歳の少女。腕に毎秒20発の岩石を発射できる大砲「★Rock Cannon」を装備している。イラストやフィギュアのバリエーションとして、刀に似た兵器「Black Blade」や大剣を構えたものもある。髪形など容姿が初音ミクに似ていることから初音ミクの派生キャラクターという誤解があるが、初音ミクによる楽曲で有名になったという経緯はあるものの、本来はVOCALOIDとは無関係である。

イラストとして描かれた当初は特に設定なども無く、単に女の子が武器を持っている絵という構想で描かれた物だったという[2]
その他のキャラクターバリエーション
BRSB(Black Rock Shooter BEAST)
短く切り詰められた髪、ミニスカートやキャミソール調の丈の短い衣服が特徴。武装は大型拳銃の「セブン・ショット」と、両刃の大剣「BRSブレード」に変更されている。デザイナーであるhukeの画集「BLK」にfigmaが特典として付属する。
インセイン・ブラック★ロックシューター(I.BRS)
全体的に刺々しく、禍々しい鎧のような衣装を身に付けた姿。身長を大きく上回る大型の槍「インセイン・カノンランス」と、骨のような意匠の剣「インセイン・ブレードクロウ」を武器とする。6月22日に発売される、テレビアニメ版ブラック★ロックシューターのBlu-ray/DVD-BOX特典としてfigmaが付属する。
楽曲

「ブラック★ロックシューター」
supercellの
楽曲
リリース2008年6月13日
規格デジタルコンテンツ
時間4分52秒
作詞者ryo
作曲者ryo
その他収録アルバム


アルバム

supercell(2009年)

ニコニコ動画せれくちょん ?才能の無駄遣い?(2009年)

初音ミク ベスト?impacts?(2009年)

VOCALOID BEST from ニコニコ動画 (あお)(2011年)


Blu-ray Disc/DVD

BLACK★ROCK SHOOTER -PILOT Edition-(2009年)


ミュージック・ビデオ

初音ミクDVD?memories?(2010年)



楽曲の「ブラック★ロックシューター」はhukeが描いたイラストに一目惚れしたsupercellのryoが「初音ミク」を用いてこのキャラクターの楽曲として制作したものである[4]。ryoはこの曲を「歌詞を大切にした”読む音楽”」として作ったとしている[5]。「ブラック★ロックシューター」のイラストは当時スランプに悩んでいたhukeが立ち直るきっかけになったイラストでもあるが、hukeはryoが「ブラック★ロックシューター」のイラストをただ見ただけにもかかわらず、そうしたキャラクターに込めた想いや背景が全て歌詞に反映された、自分のイメージ通りの楽曲が出来上がっていたことに驚いたという[2][4]

2008年6月13日に、hukeが作成した映像と合わせて「初音ミクがオリジナルを歌ってくれたよ「ブラック★ロックシューター」」として動画投稿サイトニコニコ動画に投稿、発表され、同年末までに累計の再生数が100万回を越える人気となった[6]。なお、「ブラック★ロックシューター」はこのように初音ミクをボーカルに用いて作成された曲で有名となったが、経緯を知らないユーザーによる初音ミクの派生キャラクターとする誤認に対応するため、初音ミクを開発元のクリプトン・フューチャー・メディアが運営する投稿サイトピアプロにおいてはユーザーへの注意を行っており[7]、生みの親であるhukeも「BRSはミクではない」とクリプトンの警告に付随する形でコメントしている[8]ピアプロへのイラストの投稿も、当初は禁止されていた(2010年7月30日から投稿が可能となった[9])。

同曲は2009年3月4日ソニー・ミュージックエンタテインメントから発売されたsupercellのメジャーデビューアルバム『supercell』にも全てレコーディングしなおされた上で動画と共に収録された[5]

2009年9月30日に発売されたアニメのパイロット版を収録したブルーレイ/DVD、「BLACK★ROCK SHOOTER -PILOT Edition-」には、生演奏に、初音ミクの追加ライブラリ「初音ミクAppend」開発の中で作られたベータ版を使用した新録音源を収録した音楽CDが収録されている[10]。また、2009年4月に放送された『ブラック★ロックシューター』フィギュアのテレビCM曲にも同曲が使用されている[11]

また、太鼓の達人Wii みんなでパーティ3代目に収録されている[12][13]
アニメ『ブラック★ロックシューター』

ブラック★ロックシューター


OVA
原作huke
監督吉岡忍
脚本谷川流、吉岡忍
キャラクターデザイン松尾祐輔
音楽ryo
アニメーション制作Ordet
製作B★RS Project
発売日PILOT Edition:2009年9月30日
パッケージ版:2010年12月17日
アニメ
原作B★RS Project
監督吉岡忍
シリーズ構成岡田麿里
脚本岡田麿里
キャラクターデザイン芳垣祐介


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