ブナ沢乗越
ブナ沢乗越(2011年6月撮影)
標高1,180 m
所在地 日本 神奈川県足柄上郡山北町
山梨県南都留郡道志村
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度28分09秒 東経138度59分07秒 / 北緯35.46917度 東経138.98528度 / 35.46917; 138.98528
ブナ沢乗越(ブナさわのっこし)は、丹沢山地西部、神奈川県足柄上郡山北町と山梨県南都留郡道志村の境に位置する[1]標高1,180 mあまりの峠(鞍部)である。 道志の森キャンプ場から菰釣山へ至る三ヶ瀬川西沢の登山道と甲相国境尾根が合流する地点にあり、峠より南側は県立丹沢大山自然公園に、北側は横浜市水道局の水源涵養林に指定されている[2]。周辺はブナを中心とした自然林に覆われており、冬枯れの時期以外は展望はほとんどない。 峠手前の登山道では富士山の火山活動由来の黒色火山灰が露出している。山梨県側はこのような火山性の貧弱な土壌のため、神奈川県側のみずみずしい樹林に比べて細々とした樹林が多い[3]。 江戸時代、丹沢山地一帯の樹林は幕府の御用林となり、庶民が無断で伐採することは禁止されていたが、良質な木材を求めて甲斐国側から国境(現在の山梨・神奈川県境)を越えて相模国側へ盗伐しに行く者もいた。このことに由来して、昭和初期の丹沢山地の地図ではこの峠に、盗賊ブッコシ(とうぞくブッコシ)[4]や盗伐越場(とうばつこしっぱ)[5]などの名称がつけられている。このコシッパ(越場)、ブッコシ(打越)は尾根の反対側へ行くための小さな鞍部(峠)を指す言葉である。この他に大又コシッパ(おおまたコシッパ)、盗伐乗越(とうばつのっこし)などの別名も複数存在するが、現在最新版の地図として一般に出回っている昭文社の登山地図ではブナ沢乗越の名が使用されている[1]。この乗越(のっこし)とはコシッパやブッコシと同様に小さな鞍部を指す言葉であり、三ヶ瀬川西沢の支流のひとつであるブナ沢がこの峠に突き上げていることからブナ沢乗越と呼ばれている。なお、約500 m北東には同じく「ブナ沢の上流の山」という意味で名づけられたブナ沢ノ頭という山がある。 山容名称標高 (m)ブナ沢乗越からの
概要
峠の名称
周辺の山
方角と距離 (km)備考
三国山1,340南西 9.9
菰釣山1,379南西 0.9
ブナ沢乗越1,180 0
ブナ沢ノ頭1,229北北東 0.5
中ノ丸1,280東北東 1.0
城ヶ尾山
城ヶ尾峠1,163東 2.3
大界木山1,246東北東 3.0
畦ヶ丸1,293東 4.4