ブック・オブ・モルモン
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聖典については「モルモン書」をご覧ください。

The Book of Mormon
ブック・オブ・モルモン
作曲トレイ・パーカー
ロバート・ロペス
マット・ストーン
作詞トレイ・パーカー
ロバート・ロペス
マット・ストーン
脚本トレイ・パーカー
ロバート・ロペス
マット・ストーン
初演2011年2月24日 ? アメリカ合衆国
ニューヨーク州ニューヨーク
ユージン・オニール・シアター
上演2011年 ブロードウェイ
2012年 第1回全米ツアー
2012年 シカゴ
2013年 ウェスト・エンド
2013年 第2回全米ツアー
2017年 ストックホルム
2017年 オーストラリア
2017年 オスロ
2018年 コペンハーゲン
受賞主な賞トニー賞 ミュージカル作品賞
トニー賞 ミュージカル脚本賞
トニー賞 楽曲賞
グラミー賞 ミュージカル・シアター・アルバム賞
ドラマ・デスク・アワード ミュージカル作品賞
ドラマ・デスク・アワード 楽曲賞
ドラマ・デスク・アワード 作詞賞
ニューヨーク演劇批評家サークル賞 ミュージカル作品賞
外国批評家サークル賞 新作ブロードウェイ・ミュージカル作品賞
外国批評家サークル賞 新曲賞
ローレンス・オリヴィエ賞 新作ミュージカル作品賞
ヘルプマン・アワード ミュージカル作品賞
ウェブサイトhttps://thebookofmormonmusical.com/
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『ブック・オブ・モルモン』(The Book of Mormon)は、ウガンダでの2人の若いモルモン宣教師たちの布教を題材にしたミュージカル・コメディ。モルモン書を題材に、モルモン教の信念や教義を風刺している。2011年、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークにあるユージン・オニール・シアターで初演された。トレイ・パーカーロバート・ロペスマット・ストーンが脚本、作詞、作曲で共作した。パーカーおよびストーンはアニメ・コメディ『サウスパーク』を制作し、ロペスはミュージカル『アベニューQ』の音楽をほかの作曲家と共同で作曲した。

『ブック・オブ・モルモン』は2人のモルモン宣教師が、遠く離れたウガンダのとある村で教義を広めようとする話である。生真面目な若い男性2人が、エイズ、飢饉、ウォーロードからの弾圧などのトラブルに見舞われている村民たちの無関心と対峙する[1]

2003年、パーカーとストーンが『アベニューQ』を鑑賞した際ロペスと出会い、その後も度々会うようになった。パーカーとストーンはコロラド州で育ち、それまでの作品でも末日聖徒イエス・キリスト教会(通称・モルモン教会)はよく言及されていた。3人はソルトレイクシティに行き、モルモン宣教師および元宣教師に取材を行なった。2008年初頭、ワークショップが行なわれた。プロデューサーのスコット・ルーディンとアン・ガレフィノは地方都市やオフブロードウェイでの試験興行をすることなくブロードウェイで開幕する決心をした。

2011年3月、制作に7年を費やしブロードウェイで開幕した。末日教会は作品に関して好意的な反応をし、公演パンフレットに有料広告を載せるまでになった。批評家らより大好評となり、劇場のチケット売上記録を更新した。トニー賞においてミュージカル作品賞を含む9部門を、グラミー賞においてミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞した。オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング・アルバムはブロードウェイ・キャスト・アルバム40年以上の歴史の中で最高売上となり、『ビルボード』誌のチャートで第3位を獲得した。2013年、ロンドンウエスト・エンドで初演され、全米ツアー公演も2度行なわれている。2017年1月、メルボルン公演および初の英語以外での公演であるストックホルム公演が開幕した。その後オスロおよびコペンハーゲンでも開幕した。

興行収入5億ドルとなり、もっとも高い興行収入をあげたミュージカル作品の1つとなっている[2]
経緯

『ブック・オブ・モルモン』はトレイ・パーカーロバート・ロペスマット・ストーンが考案した。パーカーとスローンはコロラド州で育ったため、モルモン教および信者と近かった[3]。2人はコロラド大学ボルダー校で出会い、1993年、2人にとって初のミュージカル映画である『カンニバル!THE MUSICAL(英語版)』でコラボレートした[4]。1997年、コメディ・セントラルのテレビ番組『サウスパーク』、1999年、ミュージカル映画『サウスパーク/無修正映画版』を制作した[5]。2人はフォックス放送の短命に終わった番組『Time Warped 』で歴史上の人物として初めてモルモン教設立者ジョセフ・スミス・ジュニアを扱った[3]。1997年、映画『オーガズモ(英語版)』、2003年、『サウスパーク』第7シーズン第12話『All About Mormons (邦題:ユタから来た転校生)』で教義をコミカルに扱った[4]。2001年、『サウスパーク』第5シーズン第3話『カルトっQ!丸刈りータ☆で大脱走』でジャスティス・リーグをパロディ化したグループ「スーパー・ベスト・フレンズ」の一員としてジーザスやブッダと共にスミスを扱った。
初期

2003年夏、パーカーとストーンは友人でありプロデューサーであるルーディンと共に新作映画『チーム★アメリカ/ワールドポリス』の脚本について話し合うためニューヨークへ向かった[3][6]。ルーディンは『サウスパーク/無修正映画版』のプロデュースも手掛けている。ルーディンは配役のために2人にブロードウェイで『チーム★アメリカ』と同様パペットを使用するミュージカル『アベニューQ』を観ることを薦めた[6]。パーカーとストーンは夏と冬に観劇し、『アベニューQ』の作曲家であるロペスとジェフ・マークスは客席に2人を見つけ自己紹介をした。ロペスは『アベニューQ』は『サウスパーク/無修正映画版』から大変影響を受けたと語った[6]。その後4人は飲みに行き、それぞれがスミスに関する何らかの作品を書きたいと思っていることが判明した[3]。すぐに4人は綿密な打ち合わせを始め、設定を現代にした[3]。4人は研究のためソルトレイクシティに行き、多数の宣教師および元宣教師にインタビューした[7]。彼らはパーカーとストーンの『サウスパーク』の制作スケジュールに合わせなければならなかった[4][8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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