『ブックエンド』
サイモン&ガーファンクル の スタジオ・アルバム
リリース1968年4月3日
録音1966年9月 - 1968年2月
ジャンルフォークロック
時間29分51秒
レーベルコロムビア・レコード
プロデュースポール・サイモン、アート・ガーファンクル、ロイ・ハリー
専門評論家によるレビュー
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卒業-オリジナル・サウンドトラック
(1968年)ブックエンド
(1968年)明日に架ける橋
(1970年)
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『ブックエンド』(Bookends)は、サイモン&ガーファンクルが1968年に発表したアルバム。
『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(2012年版)において234位にランクインした[3]。 アルバム前半(LPのA面)の7曲は、アメリカの現実をテーマとした組曲となっており[4]、「ブックエンドのテーマ」のインストゥルメンタル・ヴァージョンと歌入りのヴァージョンに挟まれる形となっている。このような構成にした理由の一つに、「3分というリスナーが1曲に集中できる時間を引き延ばせるようにしたい」というポール・サイモンの思惑があったようである。モーグ・シンセサイザーを使用した「わが子の命を救いたまえ」、ニューヨークやロサンゼルスで録音した老人たちの会話を編集したサウンド・コラージュ「老人の会話」等、実験的な音作りがなされた。 後半(B面)のうち「冬の散歩道」「動物園にて」「フェイキン・イット」は既発のシングル曲。「ミセス・ロビンソン」は、映画『卒業』(監督:マイク・ニコルズ)のサウンドトラック・アルバムに初収録され、本作にも1968年2月に録音された新ヴァージョンが収録された。同曲は、本アルバムと同時期にシングルとしてリリースされ、サイモン&ガーファンクルにとって2作目の全米1位獲得シングルとなった。なお、サイモン&ガーファンクルが『卒業』のサウンドトラックを依頼された際、最初に提供しようとしたのは「オーバース」と「パンキーのジレンマ」だったが、マイク・ニコルズの判断により、これら2曲は使用されなかった[5]。 ジャケットの写真はリチャード・アヴェドンが撮影した[6]。 本作は、自身も参加したサウンドトラック・アルバム『卒業-オリジナル・サウンドトラック』を追い落とす形で全米1位を獲得、合計7週に渡って1位となった。イギリスでも、サイモン&ガーファンクルにとって初となる1位獲得を果たした[2]。 特記なき楽曲はポール・サイモン作詞・作曲。1.はインストゥルメンタル。 「君の可愛い嘘」は1967年のシングル「フェイキン・イット」のB面曲。
解説
収録曲
Side 1
ブックエンドのテーマ
わが子の命を救いたまえ - "Save the Life of My Child" - 2:49
アメリカ - "America" - 3:34
オーバース - "Overs" - 2:14
老人の会話 - "Voices of Old People" (Paul Simon, Art Garfunkel) - 2:09
旧友
ブックエンドのテーマ - "Bookends Theme" - 1:16
Side 2
フェイキン・イット - "Fakin' It" - 3:14
パンキーのジレンマ - "Punky's Dilemma" - 2:10
ミセス・ロビンソン - "Mrs. Robinson" - 4:02
冬の散歩道 - "A Hazy Shade of Winter" - 2:17
動物園にて[7] - "At the Zoo" - 2:21
2001年リマスター盤ボーナス・トラック