この記事は「新馬齢表記」で統一されています。詳しくは馬齢#日本における馬齢表記を参照してください。
ブエナビスタ
第69回桜花賞パドック
(2009年4月12日、阪神競馬場)
欧字表記Buena Vista[1]
品種サラブレッド[1]
性別牝[1]
毛色黒鹿毛[1]
生誕2006年3月14日[1](18歳)
登録日2008年5月7日
抹消日2012年1月5日[2]
父スペシャルウィーク[1]
母ビワハイジ[1]
母の父Caerleon[1]
生国 日本(北海道早来町)[1]
生産者ノーザンファーム[1]
育成ノーザンファームYearling[3]
(松橋亘場長[4])
ノーザンファーム[4]
(日下和博厩舎[4][5])
馬主(有)サンデーレーシング[1]
調教師松田博資(栗東)[1]
調教助手松田剛[6][注釈 1]
厩務員山口慶次[6][注釈 2]
競走成績
タイトルJRA賞年度代表馬(2010年[1])
最優秀2歳牝馬(2008年[1])
最優秀3歳牝馬(2009年[1])
最優秀4歳以上牝馬(2010-11年[1])
生涯成績23戦9勝[1]
中央:21戦9勝[1]
海外:2戦0勝[1]
獲得賞金14億7886万9700円[10]
中央:13億8643万3000円[11]
UAE:100万USドル[注釈 3]
WTRL117 / 2009年[12]
I121 - L121 / 2010年[13]
L120 / 2011年[14]
勝ち鞍
GIヴィクトリアM2010年
GI天皇賞(秋)2010年
GIジャパンカップ2011年
JpnI阪神JF2008年
JpnI桜花賞2009年
JpnI優駿牝馬2009年
GII京都記念2010年
JpnIIIチューリップ賞2009年
テンプレートを表示
ブエナビスタ(欧字名:Buena Vista、2006年3月14日 - )は、日本の競走馬・繁殖牝馬[1]。
2008年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2009年の桜花賞、優駿牝馬(牝馬二冠)、2010年のヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、2011年のジャパンカップを制し、GI級競走6勝を挙げた。総獲得賞金14億7886万9700円は、引退時点では日本調教馬として歴代2位、日本調教馬の牝馬として歴代1位を記録。2010年のJRA賞年度代表馬。そのほか、2008年から2011年にかけて4年連続で世代のJRA賞最優秀牝馬を受賞[注釈 4]し、史上3頭目[注釈 5]となるJRA賞4年連続受賞を果たした。
母ビワハイジが勝利した阪神ジュベナイルフィリーズ、父スペシャルウィークが勝利した天皇賞(秋)、ジャパンカップを勝利し、両親と同一GI級競走親仔制覇を果たした。 ビワハイジは、1995年の阪神3歳牝馬ステークス(GI)を制した牝馬である。競走馬引退後は、有限会社ビワ代表の中島勇が所有し早田牧場に繋養された[16]。しかし、早田牧場の自己破産や中島が急死したため、中島と親しい松田博資調教師の仲介でノーザンファームの吉田勝己に引き継がれ、ノーザンファームに移動した[16]。移動前の早田牧場にて、2002年に生産された3番仔のアドマイヤジャパンは、2005年の京成杯(GIII)優勝してクラシックを完走、三冠達成したディープインパクトの対抗馬として注目されるほどであった[17]。 北海道早来町のノーザンファームに渡った後の2005年、スペシャルウィークと交配した。スペシャルウィークは2003年にデビューした初年度産駒の成績が良くなかったことから、種付け数は右肩下がりになっていた[18]。しかし、2005年のクラシックにて産駒のシーザリオやインティライミが活躍したため、種付け頭数は2004年の105頭から、2005年は倍以上となる234頭まで上昇[18]。ビワハイジは、2003年、2004年と2年連続でアグネスタキオンと交配していたが、スペシャルウィーク産駒の活躍を経て、2005年は交配相手がスペシャルウィークに切り替わった[18]。 2006年3月14日、ノーザンファームにて6番仔、黒鹿毛の牝馬(後のブエナビスタ)が生産される。血統名を「ビワハイジの06」といわれた。クラブ法人のサンデーレーシングが所有し、愛馬会法人サンデーサラブレッドクラブにて、総額4000万円(1口100万円)で会員募集が行われた[3]。ノーザンファームの中尾義信は「牧場としては誕生したときから、一枚も二枚も上の期待をかけていました[19][20]」松橋亘は「オークスを勝てる馬だよ[4]」と証言するなど、牧場や育成場での評判も高かった[19]。スペイン語で「素晴らしい景色、絶景」を意味する「ブエナビスタ」という競走馬名を附された後[21]、2歳秋に栗東トレーニングセンターの松田博資厩舎に入厩した[22]。 入厩直後のブエナビスタは左脚の球節に不安があったが、長期休養には至らなかった[22]。当時、2歳上の兄であるアドマイヤオーラ(父:アグネスタキオン)が松田の管理により、京都記念(GII)、弥生賞(GII)など勝利していた。しかし、松田はブエナビスタのデビュー前の調教を見て、兄以上の能力があると考えるようになっていた[22]。デビューに先立って行われた直前の最終追い切りでは、菊花賞出走予定だったダイシンプラン[注釈 6]を「子ども扱い(岡本光男[19])」にするほどの動きを見せた[19]。 2008年10月26日、京都競馬場の新馬戦(芝1800メートル)に安藤勝己が騎乗し、1番人気に支持されてデビュー。スタートで出遅れ、後方から直線で追い上げる形となった[19]。スローペースとなり後方不利の展開だったが、末脚を見せると先行したアンライバルドに約2馬身まで迫る3着[19][24]。
デビューまで
誕生までの経緯
幼駒時代サンデーレーシングの勝負服松田博資
競走馬時代
2歳(2008年)