この項目では、クイズ番組全般について説明しています。同番組の日本版については「クイズ$ミリオネア」をご覧ください。
この番組がフォーマット輸出された国・地域
『Who Wants to Be a Millionaire?』(百万長者になりたい人?)とは、イギリス発祥で世界各国で放送されているテレビのクイズ番組。日本では『クイズ$ミリオネア』の名前で放映されていた。
注:以下の解説文中の一部の番組用語に関しては、日本版『クイズ$ミリオネア』で使われた日本語表現を便宜的に使用している。 徐々に難易度を増していく四択クイズに正解していくことで、非常に高額の賞金が得られるクイズ番組である。賞金の最大金額はイギリス・オリジナル版では100万ポンド。他の国々も百万単位が多い。日本円に換算した場合の金額は当然、その通貨の為替相場によって大きく変動する。 本番組はクリス・タラント
概要
1998年9月4日にイギリスで放送開始。クイズ番組のジャンルでは驚くべき新方式であった。一度に1人だけの解答者が挑戦し(一部のラジオのクイズと酷似)、速さよりもむしろサスペンスに重点が置かれた。クイズに解答する時間制限はなく、解答者は問題が与えられた後で、その問題に答えるか否かを決めることができる。
その後、アメリカ合衆国などを筆頭に、世界各国・各地で番組フォーマットが販売・輸出され、2012年までに119の国と地域で放送された[1]。番組における、スタジオセット・音楽・照明・コンピュータの部分まで販売対象に含まれ、基本として世界的に統一されている。この世界的な権利は当初、セラドール社が保有していた。
2006年12月、セラドール社は、イギリスの番組ライブラリーとともに、番組の世界的な権利をオランダのツーウェイ・トラフィック社(英語版)に売却した(セラドール社にとっては、会社の構成と制作部署の売却の最初の段階という位置づけであった)。2008年には、アメリカのソニー・ピクチャーズ・エンタテイントがツーウェイ・トラフィック社を子会社化した。2011年にはソニーピクチャーズの一事業部「ビクトリー・テレビジョン」に権利が移行された[2]。このため、この時点で番組の世界的な権利は、ソニー・ピクチャーズ テレビジョンが保有することとなった。
この番組を舞台にした映画も登場している。2006年製作のフランス映画『ぼくの大切なともだち』ではフランス版の、2008年製作のイギリス映画『スラムドッグ$ミリオネア』ではインド版の当番組が舞台として登場している。『ぼくの…』ではフランス版の本物の司会者がキャスティングされ、『スラムドッグ…』ではセラドール社の映画部門「セラドール・フィルム」が制作に名を連ねている。 番組は、円形に並んだ座席に座っている観客の前で撮影される。クイズの初めに、司会者は10人[3]の解答者の氏名と出身地を紹介する。各解答者は友人や恋人、親戚(後述の「テレフォン」の参加者とは別)を連れている。彼らは観客席に座っており、彼らの喜びや興奮、不安な様子などが定期的にカメラに映し出される。 この節で記すルールは、番組開始当初のものをベースとして、世界各国の統一ルールとして広まったものである。しかし現在では、本家のイギリス版を含む複数の国のバージョンで、ルールに細部の変更が行われていることに留意されたい。 解答者はまず "Fastest Finger First"(早押し並べ替えクイズ アメリカ版では、この予選は "Fastest Fingers" と呼ばれ、2002年に番組がシンジケート配給(番組販売)に移行したときに削除された。現在では、解答者は、オーディションでの筆記試験(通例100問)に合格しなければならない。
舞台
基本的なルール