この項目では、チェス用語について説明しています。
ピーター・ハミルのアルバムについては「フールズ・メイト (アルバム)」をご覧ください。
音楽雑誌については「FOOL'S MATE」をご覧ください。
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フールズ・メイト
白のキングは詰んでいる。フールズメイトにいたる手順
チェスにおけるフールズ・メイト(Fool's mate)は、最初の状態から最短の手数で詰みにいたる手順である。"Two-Move Checkmate"とも呼ばれる。 冒頭の詰みは以下の手順である。 手順前後やポーンの位置の違いによるバリエーションが数通りある。.mw-parser-output .tocleft{float:left;clear:left;width:auto;margin-bottom:.5em;margin-right:1em}.mw-parser-output .tocleft-clear-both{clear:both}.mw-parser-output .tocleft-clear-none{clear:none} フールズ・メイトは、白が非常に誤った(「愚かな」と言い換えることができる)指し方をしなければ発生しないためこの名が付けられている。とはいえ、初心者レベルの対局でもこの形の詰みに至ることは少ない。 Teed vs. Delmar, 1896 abcdefgh 同種の詰みは対局がもう少し進んでから起きることもある。例えば、1896年のフランク・メルヴィン・ティード(Frank Melville Teed)とユージン・デルマー(Eugene Delmar 同様の詰みはフロム・ギャンビットから発生することもある。一例は以下の手順である。 1. f4 e5 2. g3? exf4 3. gxf4?? Qh4# さらに広義には、フールズ・メイトという言葉は同種の短手数の詰み全般を指す。1. e4 g5 2. d4 f6?? 3. Qh5# のような手順がその一例である。基本的なフールズ・メイトのパターンは、詰まされる側がf,g列のポーンを前進させ、邪魔がいない斜め方向からクイーンで詰ますものである。フールズ・メイトが報告された事例としては、1959年の Masfield と Trinka[2]による3手(1. e4 g5 2. Nc3 f5?? 3. Qh5#)のものがあるが、おそらく作り話であると考えられている[3][4][5][6][7] 更に広義には、チェス類全般の同様な形の最短手数による詰みを指す。例えば、プログレッシブ・チェス(en
手順
f3 e5
g4?? Qh4#
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この記事では、チェスのムーブを記述するために代数式表記法を使用している。
詳細
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6...Rh6?
白はこの後2手で詰ますことができる。
1. d4 f5 2. Bg5 h6 3. Bf4 g5 4. Bg3 f4
ここまでは黒がうまくビショップを捕獲したように見えるが
5. e3
この一手は Qh5# というフールズ・メイトを狙っている。
5... h5 6. Bd3?!
6.Be2 の方がよさそうだが、白は罠を仕掛けている。
6... Rh6??
このルークは Bg6# を防ごうとしている。しかし
7. Qxh5+!
白はクイーンを捨ててルークの利きを g6 からそらす。
7... Rxh5 8. Bg6#
abcdefgh 同種の手順がジョアッキーノ・グレコの1625年の著作にある。 将棋においては、初形から6手で詰みにいたる手順が知られている。この手順はルール上詰んでいるが、先手には(無駄な)抵抗の余地がある。 以下は、初形から7手で後手玉を詰ますパターンの例であるが、他にも複数ある。
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8.Bg6#
同種の罠
1. e4 b6 2. d4 Bb7 3. Bd3 f5? 4. exf5 Bxg2? 5. Qh5+ g6 6. fxg6 Nf6??
6...Bg7 としてキングの逃げ道を作ればこの対局を長引かせることができた。以下 7.Qf5! Nf6 8.Bh6 Bxh6 9.gxh7 Bxh1 10.Qg6+ Kf8 11.Qxh6+ Kf7 12.Nh3 のような手順になる[8]。
7. gxh7+! Nxh5 8. Bg6#
将棋
▲7六歩△3四歩▲6八玉△8八角成▲5八金右△9五角
以下先手の無駄な抵抗(2通り)
(▲8六歩△同角)
(▲7七桂△同角成)
▲7六歩△7二金▲3三角成△4二金▲同馬△6一玉▲5二金
▲2六歩△4二玉▲2五歩△3二玉▲2四歩△4二飛▲2三歩成
関連項目
馬鹿詰め
脚注^ ⇒Teed vs. Delmar
^ 資料によって Mayfield や Mansfield、Trinks や Trent などと記載されている。
^ Mike Fox and Richard James (1993). The Even More Complete Chess Addict. Faber and Faber. pp. 177
^ Winter, Edward
^ Edward G. Winter
^ Edward G. Winter